水道管破裂!応急処置方法 水道代 原因 修理業者を探す
水道管破裂はある日突然起きることがあります。
いざというときに慌ててしまわないために、必要な知識をあらかじめ頭に入れておきましょう。
今回は水道管破裂が起こる理由や自己処理、修理の流れなどをまとめています。
水道管破裂が起こると考えられることは?
水道管は電線やガス管などと並んで、私たちの生活を支えている大切なライフラインです。
蛇口をひねれば水が出てくるという環境は、今の日本では当たり前の光景になっていて、水が普通に使える意味を普段は意識することが少ないかもしれません。
しかし水が使えなければ顔は洗えませんし、歯を磨くこともできません。
水道管が破裂して水が使えないと、洗面所などは非常に不便です。
トイレも流せないし、入浴や料理や洗い物もままなりません。
当たり前の生活が出来なくなる事を想像すると良いでしょう。
そのような環境になって人は初めて水の有り難さを身に染みて感じ、水の使えない生活がどれだけ不便かを思い知らされます。
きっと思った以上に不便な生活を強いられますよね。
水道管が破裂して水が使えなくなることは、まさに死活問題なのです。
水道管が破裂した時どうすればいいの?
💁水道管破裂が起こったときは、落ち着いて対処することが肝心です。
まず、水道メーター付近にある止水栓を閉めましょう。
水漏れによる被害の拡大を防ぐ為に、まずは水の元を断つ必要があるのです。
止水栓のレバーを右に動かなくなるまで回して閉めることで、とりあえずは水を止めることができます。
止水栓が固くて動かない場合は、潤滑油を使いましょう。
破裂箇所が手の届く位置にある場合は、不要なタオルやテープなどを巻き付けて応急処置を施し、水道業者に連絡をしましょう。
水道管が破裂する原因は?
💁考えられる原因は、大きく分けて3つです。
★凍結による水道管破裂
★水道管の劣化
★地震によっても破裂
冬場で特に冷え込みの厳しい時期によく起こるのが、凍結による水道管破裂です。12月から3月末にかけての寒い時期は警戒が必要です。
水道管にも耐用年数があります。一般的には10年から15年くらいで劣化が始まるとされています。
地震の揺れによって水道管破裂が起きることもあります。
また前述の凍結や劣化といった症状がすでに発生している場合、地震の衝撃によって症状が悪化し、破裂に至るケースも少なくありません。
水道管破裂が起こる原因とは
水道管破裂が起こる原因はいくつかあります。
非常事態に対処するためには、まずは様々な原因を知っておくことが大切です。
それぞれの予防策もあわせてみていきましょう。
凍結による水道管破裂
冬場で特に冷え込みの厳しい時期によく起こるのが、凍結による水道管破裂です。
水道管破裂といえば、この凍結によるものという印象を持つ人は多いでしょう。
それほどに高頻度で発生しているケースです。
一般的には気温が氷点下4℃以下になると、凍結による水道管破裂の恐れがあるとされています。
国内では北海道や東北といった寒い地域だけでなく、東京や大阪などの首都圏でも十分に起こり得る現象です。
12月から3月末にかけての寒い時期は、特に警戒が必要でしょう。
水は凍ると体積が増える特性があるため、凍結によって水道管内部が膨張することにより破裂してしまうわけです。
気温の低くなる屋外や家の北側に位置する水道管などは特に凍結しやすい傾向がありますが、室内の水道管でも凍結による破裂は起こり得ます。
天気予報で低温注意報が発表されたときは特に注意が必要です。
凍結による水道管破裂の予防法には、主に次のようなものがあります。
- 蛇口を少しだけひねって水を出す状態にしておく
- むき出しの水道管をタオルや毛布、防凍材などで保護する
- 副止水栓を閉めておく
蛇口をひねっておく対応は、水道管の中で水が動く状態を作ることにより凍結を防止するものです。
流れる水の量がちょうど線になるくらいに調整するのがポイントです。
ポタポタとしずくが垂れる程度では、凍結を防げない恐れがあります。
また屋外でむき出しになっている水道管は特に凍結しやすいため、タオルや市販の防凍材、保温チューブなどで覆うことで風などによる温度の低下を和らげられます。
ビニールテープなどでも効果が期待できるでしょう。
長期間不在にする場合などでは、水道の副止水栓を閉めておくのも有効です。
マンションのような集合住宅の場合は、玄関の横にあるメーター付近に副止水栓があります。
また破裂はしていないけれども凍結して水が出ない、という状況もあるでしょう。
このときは自然に凍結が溶けるのを待つのがベストですが、急ぐときは水道管をタオルで覆ったうえでぬるま湯を少しずつかけて解凍を促しましょう。
注意点は次の2点です。
- ぬるま湯を使う
- 蛇口を開けておく
熱湯を直接かけてしまうと、水道管が破損する恐れがあります。
また蛇口は開けた状態にしておかないと、パッキンなどの部品が破損することがあります。
ただし外出時など、長時間家を空けるときは蛇口をきちんと閉めておかないといけません。
蛇口をひねって水が出ないからと開けた状態にしたまま外出してしまうと、自然解凍された時点で急に水が出てくることになります。
こうなると水を大量に無駄にしてしまううえに、漏水事故などにも発展しかねません。
水道管の劣化
住宅の設備などのインフラを構成する部品には耐用年数があります。
常に水が流れ続けている水道管も例外ではなく、一般的には10年から15年くらいで劣化が始まるとされています。
経年劣化に伴う腐食や破損などによって、水道管が破裂するケースも実際に起きています。
使われる環境によっても耐用年数は大きく変わってきますが、もうひとつポイントとなるのはその素材です。
水道管に使われる素材は、年代によって少しずつ変わってきています。
主な素材には次のようなものがあります。
- 亜鉛メッキ鋼管
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管
- 樹脂管
昭和40年頃まで広く使われていた亜鉛メッキ鋼管は、もっとも古いタイプの水道管です。
安価で加工がしやすい反面、亜鉛が剥がれて錆びが発生するなどの欠点があり、現在は水道管への使用が禁止されている素材です。
昭和40年代以降は、硬質塩化ビニルライニング鋼管が使われるようになりました。
これは亜鉛メッキ鋼管の内側をビニール樹脂でコーティングし、錆びや腐食への耐性を向上させたものです。
ただしコーティングが剥がれた部分や、管の継ぎ目部分ではまだそうした劣化が起きやすく、定期的なメンテナンスが必要でした。
平成元年以降は継ぎ目の問題が管端防食継手と呼ばれる部品によって解決され、耐用年数が30年近くにまで向上しています。
現在では、より性能の高いステンレス管や樹脂管なども使われるようになっています。
劣化による水道管破裂を防ぐには、定期的な点検を行う必要があります。
水道管が錆びたり、赤水が出るなどの兆候が見られた場合は早急に交換しなければなりません。
素人目には判断が難しいケースもあるため、専門業者による点検が必須でしょう。
また兆候のひとつとして、水道料金が急に高くなった場合は見えないところで水道管破裂が発生し水が漏れている疑いがあるため、要注意です。
劣化による水道管破裂は、一般家庭以外にも至る所で発生する恐れがあります。
2015年11月20日には長崎市内で水道管破裂が発生し国道が一部陥没、さらに冠水するという騒ぎが起きています。
このときは、発生場所が山に囲まれた迂回路のない道路だったこともあり、2時間以上の大渋滞が発生する事態となりました。
長崎ではこれ以降にも立て続けに大規模な水道管破裂が発生しており、ニュースでも大きく報道されました。
こうした水道管破裂は基幹路だけでも年間に約25,000件も発生しているといわれ、潜在的な水道管劣化の問題が浮き彫りになっています。
個人レベルではせめて目の届く自宅範囲内の水道管に関して、定期的に水漏れの有無などをチェックするようにしましょう。
地震によっても破裂
地震の揺れによって水道管破裂が起きることもあります。
激しい振動で水道管に大きな負荷がかかるため、ヒビや割れ、断裂といった症状が起きるのです。
また前述の凍結や劣化といった症状がすでに発生している場合、地震の衝撃によって症状が悪化し、破裂に至るケースも少なくありません。
わずかな揺れでも、設備にかかる負荷は決して無視できないのです。
地震を引き金として起きる水道管破裂は、復旧にかなり時間がかかる特徴があります。
地中や壁に埋まっている水道管の確認作業を行うだけでも、膨大な手間であることは想像できるでしょう。
地震の規模が大きければ、避難所や仮設住宅などの環境にも水を供給しなければなりません。
東日本大震災を例にあげると、復旧までは半年近くかかったともいわれています。
大震災以降は水道管の耐震化工事なども各地で進められていますが、追いついていないのが実状です。
特に日本は地震大国といわれるとおり、地震が日常的に起こる環境にあります。
体感できる揺れがあったときは地震の規模や震度に関わらず、必ず水道管をチェックするようにしましょう。
各家庭でチェックする方法は、水道の蛇口をすべて閉めた状態で水道メーターを確認することです。
水を止めているのにメーターが動いている場合は、水道管破裂による漏水が疑われます。
水道管が破裂したらどこに修理を頼めばいいの?
💁専門の業者に依頼するのがベストです。
マンションのような集合住宅の場合は、個人で修理できる範囲は専有部分に限られます。共有部分で発生した水道管破裂は、管理会社が対応してくれます。
たとえ専有部分で発生した水道管破裂であっても、管理会社への連絡は必ず行うようにしましょう。
また自分で修理を行えるのは、軽度の場合や応急処置のみで、本格的な水道工事を行うにあたっては、給水装置工事主任技術者という国家資格が必要です。
水道管破裂が起こったときは
実際に水道管破裂が起こったときは、落ち着いて対処することが肝心です。
業者に対応を依頼するにしても、水が漏れている状態では到着を待っている間に被害が拡がってしまいます。
それまでの間に、自己処理としてできることがあります。
まずは慌てずに次の手順を踏みましょう。
- 止水栓を閉める
- 応急処置を施す
- 修理を行う、もしくは専門業者に修理を依頼する
最初に行うべきなのが、水道メーター付近にある止水栓を閉めることです。
破裂した水道管を修理し完全に復旧させるには時間がかかります。
水漏れによる被害の拡大を防ぐ為に、まずは水の元を断つ必要があるのです。
止水栓のレバーを右に回して閉めることで、とりあえずは水を止めることができます。
レバーはハンドル式やドライバー式、内ネジ式などいくつかのタイプがあり、設置場所も家によって異なります。
また止水栓は日常的に触るものではないので、いざ回そうとしたら固くて回らなかった、というケースもよく聞かれます。
その場合は潤滑油などが必要になるでしょう。
実際に水道管破裂のような緊急事態に直面すると、どうしても慌ててしまうものです。
普段から止水栓の場所や操作方法については確認しておきましょう。
自宅の止水栓がどこにあるかと問われて即答できる人は、意外に少ないものです。
水道管破裂が起こってしまった後で止水栓を探したがどうしても見つからない場合は、業者への連絡を優先しましょう。
電話口で状況を伝え、急行してもらうしかありません。
止水栓を閉めることができたら、次は応急処置を試みましょう。
破裂箇所が手の届く位置にある場合は、不要なタオルやテープなどを巻き付けて応急処置を施すことが可能です。
周囲に水漏れが発生している場合は、可能な範囲で水を拭き取っておくことも忘れずに。
床板や壁、その他設備に水が浸潤して二次被害を起こす恐れがあります。
破裂した水道管の修理
軽度の水道管破裂で、部品や道具が手元に揃っている場合は、自分で修理が行えることもあります。
ただし注意しなければならないのは、自己処理を行える範囲には限りがあるということです。
本格的な水道工事を行うにあたっては、給水装置工事主任技術者という国家資格が必要です。
さらに水道局へ登録を行って指定を受けた、指定工事人でなければ作業ができません。
工事の内容によっては配管技能者や土木施工管理といった、他の資格が求められるケースもあります。
資格を持たない個人が自己処理できるのは蛇口やパッキンといった部品の修理や交換など、配管工事を伴わない作業に限られます。
その範囲内で、かつ症状を見た時点で修理を行えるという見通しが確実に立っている場合にのみ、作業に入りましょう。
実際には資格などが必要になる基準が曖昧なところもありますが、個人で行っていいものか不明なときは念のため水道局に確認をとっておくのが無難です。
少しでも不安がある場合は直接手を出さず、専門の業者に依頼するのがベストです。
下手に手を出して失敗してしまうと、事態が悪化しかねません。
当然ながらマンションのような集合住宅の場合は、個人で修理できる範囲は専有部分に限られます。
共有部分で発生した水道管破裂は、管理会社が対応してくれます。
たとえ専有部分で発生した水道管破裂であっても、管理会社への連絡は必ず行うようにしましょう。
水道管破裂の自己処理は比較的症状の軽い場合にのみ行える、という認識を持っておきましょう。
パイプの接合部に使われるゴムパッキンのような消耗品は、替えを準備しておくと便利です。
購入の際は、パイプ径にきちんと適合したものを選ぶ必要があります。
サイズの異なるパッキンを使用すると、水漏れにつながる恐れがあります。
水道管に亀裂が入った場合はパイプ自体を交換するのが理想です。
ただし亀裂が小さい場合は、亀裂部分を補修することで対応できる場合があります。
補修用のパテやテープはホームセンターなどで購入できます。
パテで亀裂部分を埋めた後で、上から補修テープを巻き付ければさらに耐久力は上がります。
修理後はすぐに大量の水を流さず、蛇口を少しだけひねって水が通っても漏れがないことを確認しましょう。
少なくとも数日間は注意深く点検することが必要です。
基本的にこれらの自己処理は、あくまでも応急処置に過ぎません。
修理箇所が不完全だと、後々水漏れのトラブルに発展する恐れもあります。
不具合が確認できた場合には、早急に専門の業者に依頼するようにしましょう。
水道料金の減免制度について
水道管破裂が発生してすぐに水漏れを食い止めることができなかった場合、気になるのは水道料金でしょう。
長時間水が漏れたままになっていた場合、普段では考えられない額になることもあります。
水道料金はたとえ漏水であっても、使用者に請求を行うことが原則であるとされています。
しかし漏水に至る原因が地震などの災害や、設備の老朽化による水道管破裂であった場合などで、料金が減免されるケースがあります。
上下水道減免制度といって、高齢者世帯や障害者世帯、所得金額が一定以下の生活困窮者などの負担を軽減するために設けられている制度を利用するケースです。
ただし全国で統一されている制度ではなく、減免となる条件や減免金額なども、市町村によって異なります。
また水道管の修理対応にあたった業者が上下水道局指定業者でなければ、減免が受けられないケースもあります。
このあたりも事が起こってからでは、確認がおろそかになりがちな部分なので、お住いの地域が属する水道局へ事前に問い合わせておくとよいでしょう。
減免の申請に際しては証明書などが必要になる場合もあるため、対応にあたってくれる業者に確認しておきましょう。
申請後は審査が行われ、無事に通れば減免金額が後日振り込まれる運びとなります。
水道管に限らず、こうした修理業者の選定を普段からある程度行っておくことは大切です。
中には緊急事態であるという弱みに付け込んで法外な料金を提示し、契約を強制するような悪質な業者も存在するため、注意が必要です。
マンションなどにおいては、管理組合から業者を紹介してもらえる場合もあるでしょう。
修理や部品の交換といった作業でもし時間が確保できる場合は、複数業者から見積もりを出してもらって検討するのもいい方法です。
万一の場合に備え、普段から確認を
水道管破裂のようなイレギュラーな事態が発生したときほど、落ち着いて行動する必要があります。
それができるかは、普段からの備えによるところが大きいのです。
今回ご紹介した内容を頭に入れ必要な情報を確認しておくことで、適切に対処できるでしょう。
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