トイレ修理!費用相場は?ぼったくり業者にあわないために
トイレつまりや水漏れなどの大きなトラブルから、レバーが回らない、ウォシュレットから水が出ないなどの細かいものまで、日々の生活で何度も使う「トイレ」という場所ではたくさんのトラブルが発生します。
実はそのトイレで起きるトラブルには、自分で修理できるものが意外と多いのです。しかも、修理方法も結構簡単だったりします。
今回、こちらの記事で紹介するのはそんな「自分でできるトイレ修理」に関する情報です。
また、やっぱり業者に依頼したいと考える人に向けて「業者に修理を依頼するときの注意点」もお届けします。
トイレ修理にまつわる色んな情報を合わせてお伝えしていくので、今まさにトイレのトラブルに悩んでいる方はこの記事を参考に解決を目指してみてはいかがでしょうか。
トイレ修理の費用相場はいくら?
💁 トイレ修理の内容にもよりますが、水漏れ修理の場合は生活救急車だと、タンク内部品交換(タンク脱着無し)作業料金11,000円(税込)~となります。詰まりの場合ですと、専用器具使用(高圧ポンプ/ローポンプ)作業料金22,000円(税込)~が、費用相場の目安となります。
トラブル状況によって作業内容が異なる場合があるため、最終価格は作業前のお見積り価格となります。
生活救急車は、作業の前に必ずお見積りをご提示いたします。修理業者の中には、見積りを出さずに作業をする悪徳業者も潜んでいます。修理業者選びは、値段に惑わされずじっくり検討しましょう。
よくあるトイレ修理の費用(作業料金)
生活救急車によくあるトイレトラブルの解決にかかる作業料金をご紹介いたします。
ぜひ費用の目安としてご参考にしてください。
よくあるトイレのトラブルの修理内容 | 作業料金(税込) |
---|---|
トイレつまり 専用器具使用(高圧ポンプ/ローポンプ) | ¥22,000 |
トイレ水漏れ タンク内部品交換(タンク脱着無し) | ¥11,000 |
トイレ交換 洋便器・タンク交換 | 各¥22,000 |
※部品代は予算内でご用意いたします。要相談
※トラブルの状況によって作業内容が異なる場合があるため、最終価格は作業前のお見積りの価格となります。
トイレ修理(つまり・水漏れ修理)全体の35%が1万円~3万円で修理完了!
生活救急車の10,000件以上の作業実績をもとに集計した「作業料金の割合」によると『トイレつまり・水漏れ修理』をおこなったお客様の35.4%が1万円~3万円で修理をしています。ほかには、27.6%が3万円~5万円で便器脱着をして修理をおこなったり水栓を交換しています。5万円以上もする修理をされたのは、全体の26%だけで内容は便器を取り外した後に高圧洗浄機を使った詰まり解消作業や、便座交換、給水管・排水管工事です。
このことから、よくあるトイレのトラブルは1万円~3万円で修理ができるということです。実際どのくらいかかるかは、業者に見積りをとってもらいましょう。
トイレ修理を依頼する際にはは必ず見積りを取る!
業者によっては、出張費や見積り料金がかかる場合があります。
もし、修理費用以外にお金をかけたくない場合は、出張見積り無料でキャンセル料もない業者を選ぶと内訳が分かりやすくなります。
生活救急車では、作業前にどのような作業をして修理をするか費用はいくらかかるのを、作業前にご説明とお見積りをいたします。そのお見積りの料金にご承諾をいただいてから作業をおこないます。
生活救急車の費用の内訳は[作業料金]+[材料費]+(追加作業費)+(時間外料金)です。
追加作業費、時間外料金を含んだお見積りをするので、作業した後に追加で費用を請求することはありません!お見積り書にかかれた料金のみです。
もちろん、見積りがご希望に沿っていない場合はキャンセルしていただいてかまいません!キャンセル料は頂戴しませんが、見積りを取る際に作業が必要だった場合はその分の料金を請求する場合がございます。その見積りを取るために必要な作業も事前にお客様にご確認してからおこないますので、無断で作業をして料金を請求することはありません。
業者を呼ぶのと自分で修理どっちがいいの?
トイレ修理をするとなると気になるのが、「業者を呼んで対処するか」、「自分で修理するのか」という問題です。どちらにしても費用はかかりますが、そこには大小があるのでどうしても気になってしまうのでしょう。
また、専門業者へ依頼するにしても、業者には良し悪しがありますし、自分で修理するのは技術的に難しいなどのケースもあり、結局どっちを選べばいいのと悩んでいる方は多いはずです。
まず結論としては、自分が「何を一番優先したいのか」というところで、その答えが変わってきます。解決までの早さが一番大切なのか、とにかく費用を抑えることを重視するのか、人によって気にしているポイントは違うでしょう。
そのため、トイレ修理に当たって自分が重視することを明確にしておくと、後悔せずに済むはずです。
例えば、トイレのトラブルの中でも多い、トイレットペーパーによるトイレつまりから考えてみましょう。
この場合のトイレつまりは、ラバーカップで直せるケースが少なくありません。とりあえずラバーカップだけは試すという方も多いはずです。
そして、ラバーカップは通販やホームセンターなどで、1000円以下で買えるものが多いですから、もしそれだけで直すことができれば、費用はかなり抑えられるということになります。とにかく安く解決したいと考えている人には、これ以上ない選択肢といえるでしょう。
しかし、同じトイレットペーパーによるトイレつまりであっても、深刻であれば、簡単には直らないということが当然ありえます。その際はたとえラバーカップ一つで解決できたとしても時間と労力がかかることは必然ですから、スムーズに解決できるとはいえません。素早い解決を求める人からすれば良い結果ではないはずです。
このように「時間をかけてトイレつまりを自分で解決し、費用をできる限り抑えた」という結果であっても、費用が抑えられて満足と感じるか、業者に任せてしまえば疲れなかったのにと後悔するかは、人によって変わってきます。また、一例として、費用と解決までのスピードで説明しましたが、失敗のリスクを抑えたい、作業に労力をかけたくないなど、重視することも人によって違うことでしょう。
そのため、業者に依頼するか、自分で修理するのかを悩んだときには、トイレ修理に当たって自分の中で外せない条件を明確にしておくことが大切です。
ちなみに、自分でトイレつまりを修理する場合、ラバーカップでは解決できず、新たに真空式パイプクリーナーやワイヤーブラシを使ってみるということになれば、購入費用がかさんで結果的に専門業者に依頼する方が安く済むといったケースも考えられます。
それを避けたいのであれば、一定のところで見切りをつけるということも必要になってくるでしょう。
どんなトイレトラブルであっても、自分で安く解決できることが最善と感じる方は多いはずです。スムーズに解決できるなら、業者を待っている時間すらも短縮できますから、当然ともいえます。しかし、これはあくまで簡単に修理できる内容の場合ではないでしょうか。
修理の方法が技術的に難しい、最適な手段が見つからないというときには、工具やパーツの購入費用がかさんだり、無理な修理で二次的なトラブルが発生したりといったリスクも考えられます。トラブルの深刻さなどからよく考えて、自分にとっていい方法を選ぶのがおすすめといえるでしょう。
トイレ修理を業者に依頼するときの注意点
修理業者に任せるならば、次はどこに依頼するか決める必要があります。そのため、この項目では、トイレ修理を修理業者へ依頼する際の注意点をお伝えします。
なぜ業者を「選ぶ」必要があるのか説明しますと、修理業者の中には悪徳業者が潜んでおり、どこへ任せても安心ということがないためです。残念なことに、これは各地域の水道局でも案内されるほどの深刻な問題になっています。
ぼったくり業者の手口とは?
💁 どんな手口か一例をあげますと、水漏れの修理を依頼してみたら、本来はトイレタンク内部のパーツ交換だけで済むにも関わらず、あれこれと理由をつけてトイレまるごとの交換を勧められるなどの内容になります。
その手口にハマらないようにするには、見積もりをとってすぐに依頼をするのではなく、依頼内容に対して適切なものか考える必要があります。
もちろん依頼側には必要がない作業に思えても、プロから見て本当に必要であるために提案しているというケースも少なくありません。十分な説明の上、納得してから利用してもらいたいと考えている業者が大半です。
“悪質な水道修理業者にご注意を!!
家庭に配布されたチラシ、電話帳の広告等やホームページを見て修繕を依頼したお客さまに対し、依頼した以外の作業を行い、高額な請求をする、部品交換で修理できる内容であるにもかかわらず、「古いから部品がない」等の不実のことを告げ、トイレタンク等本体の交換を勧誘する、などの悪質な水道修理業者が増えています。
水漏れなどの際には慌てずに、よく注意してから修繕の依頼をしましょう。”
引用:東京都水道局HPよりhttps://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/trouble/akushitsu.html
“悪質な水道修理業者にご注意ください
最近、給水管などの給水装置からの水漏れで緊急修理が必要となり、24時間対応の修理業者に修理をしてもらったところ、法外な金額を請求されたり、不必要な箇所まで勝手に修理されて高額な代金を請求されたなどの被害が発生しています。水漏れなどの緊急を要する修理であっても、次の点に注意してください。1.水漏れの応急処置は、止水栓や器具のバルブを閉めることで水は止まります。
2.修理を依頼する場合には、必ず修理前に修理費の見積もりをしてもらってください。(複数の業者から見積もりをとる方法も有効です)
3.給水装置の修理は、大阪市指定の給水装置工事事業者(指定工事店)へ依頼してください。”
引用:大阪市水道局HPより https://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000015152.html
ただ業者に頼めばいいといい加減に決めるのではなく、安心して修理を依頼できる業者を選定していくことが大切です。これから紹介する注意点を参考に、ベストな専門業者を見つけてください。
注意点その1 依頼に合った作業内容か考える
前述の通り、数ある専門業者の中には、安心して修理を任せられる業者だけでなく、悪徳業者も存在します。そして、そういった業者たちは必要のない作業を追加して、料金を上乗せするといった手口をよく使ってくるのです。
どんな手口か一例をあげますと、水漏れの修理を依頼してみたら、本来はトイレタンク内部のパーツ交換だけで済むにも関わらず、あれこれと理由をつけてトイレまるごとの交換を勧められるなどの内容になります。
その手口にハマらないようにするには、見積もりをとってすぐに依頼をするのではなく、依頼内容に対して適切なものか考える必要があるというわけです。
もちろん依頼側には必要がない作業に思えても、プロ目線から見て本当に必要であるために提案しているというケースも少なくありません。
しかし、その場合はなぜその作業が必要なのか、その作業はどのくらいの料金をとるのかなど、きちんと説明する業者がほとんどで、わざわざ依頼者を不安にさせるようなことはしないでしょう。十分な説明の上、納得してもらってから利用してもらいたいと考えている業者がほとんどなのです。
逆に悪徳業者は料金さえ手に入れば十分ですから、依頼者がどう感じていようと、強引に進めてくる形になるでしょう。
さて、それでは実際に業者を呼ぶ際、悪質な業者の手口にハマらないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
やはり、ある程度の知識を身に着けて情報収集も行うことが必要です。
一定の知識があると、万が一に悪徳業者と遭遇しても、その言葉を鵜呑みにせずに済みます。また、悪徳業者の中には、依頼者側に知識がないのをいいことに、これらの手口を使ってくる者もいるため、知識があると示せるのはそういった業者を遠ざける要素にもなるというわけです。
また、情報収集の一例もお伝えしておきましょう。
トイレ修理を業者に依頼してみると、料金はそれぞれで違っても、作業内容は大抵同じようなものになると気づくはずです。つまり、修理に必要な作業内容の大体がわかります。
もし、どの業者も同じような作業内容で見積もりを作っているにも関わらず、一社だけあれこれと作業を追加していればどうでしょうか。明らかに異質であると気づくことができるでしょう。
このように情報収集を行って、依頼内容に見合った作業なのか考えると、安心して利用できる専門業者を見つけられるのです。
注意点その2 応急処置の方法を確認し、不安なときは即決しない
トイレトラブルが発生した時は、緊急事態と考えてしまってどうしても慌ててしまうでしょう。そのため、作業内容や見積もりに不安があっても、せっかく見つけたからと依頼を進めてしまいがちです。
しかし、トイレトラブルの多くは応急処置が可能なので、すぐに業者を呼んで修理しなければならないということにはあまりなりません。そのため、一歩下がって複数の業者を比較・検討するということも可能なのです。
例えば、水漏れの場合、止水栓や元栓を閉めることで、一時的に水漏れを止めることができます。ポタポタと垂れる場合はもちろん、噴き出している場合でも閉めてしまえば、徐々に緩やかになっていくのです。
止水栓や元栓を開ければ再び水漏れが起きるので、修理もせずにそのままで放置ということはもちろんできませんが、業者をゆっくり待つくらいの余裕は持てるでしょう。
このように、緊急事態を脱してしまえば、費用相場から大きく外れた料金を提示してくる業者であろうとも、つい頼ってしまうなんてことは避けられます。依頼を決定する前には一度冷静になり、信用できない業者ならば即決はやめておきましょう。
注意点その3 料金の大小だけで業者を判断しない
「トイレつまりの修理で見積もりをとってみたら、あっちの業者では15000円だったのに、こっちでは30000円と言われた」
ということが起きると、ついつい後者に対して「ぼったくり業者かも…」と思ってしまうものです。
しかし、もしかしたら料金設定やシステムに差があるだけかもしれませんから、それだけで判断してしまうのは危険です。特に基本料金は企業ごとの差が出やすい部分ですし、見積もりや出張料金は有料のところもあれば無料のところもあるので、その差が出ているだけということが考えられます。
また、前者が簡単な作業のみで見積もりを作成しており、いざ依頼してみたら作業内容が途中で変更されて同じ値段になるというケースは少なくありません。他社から新たに見積もりをとってみたら、結局ほとんどの業者が3万円前後の見積もりを提示してくるということも少なくないのです。
業者選びで大切なのは、料金そのものではなく「その見積もり料金に納得できるだけの作業をしてくれるか」ということではないでしょうか。
もちろん、一切の説明なく高額な料金を請求してくる、威圧的な態度で契約させようとするなどの対応は不審に思うべきです。
しかし、基本料金はいくらで、この料金は作業代、この料金は部品代という風に、きちんとした見積もりを作成し、現場を点検したうえでなぜその作業が必要であるかという丁寧な説明があるならば、一概に高額な料金を請求する危険な業者と決めつけることはできません。
不必要な作業を追加して高額な料金を請求する業者はもちろん、安価な料金に納めながらも最低限の作業すらしてくれないような業者も危険なのです。ただ料金の安い高いで判断するのではなく、きちんとした修理を行ってくれるかというところを見極めていきましょう。
注意点その4 ホームページの内容と実際の対応を照らし合わせる
その3に続く内容になりますが、適切な業者を見極めるために重要なのが、その業者の料金設定やサービス内容など、業者がどのような対応をするかをきちんと把握しておくということです。
それに役立つのが、ホームページをチェックするということ。もちろん、持っていない業者もありますが、依頼の候補に入っている業者がホームページを開設しているなら、なるべく確認しておきましょう。
というのも、業者には、ホームページに修理に関する様々な情報を記載しているところも多く、前述した内容を確認するのに最適だからです。
また、実際に対応した事例を紹介しているところもありますから、それらを見るとより把握しやすいでしょう。とはいえ、それらはあくまで情報収集のつもりでチェックしてください。
重要なのは、それらの情報と現場での対応を照らし合わせることなのです。ホームページにポジティブなことを記載していて信用してみたら、実際の対応は杜撰ということも考えられます。あくまで業者を見極めるためと考えていれば、万が一に雑な対応を取られても、すぐに他を探そうと切り替えられるのです。
ピンとこないなという方は、料金という情報から簡単に考えてみましょう。
例えば、ホームページに、「トイレ修理7000円」のみ書いている業者と、「トイレ修理の基本料金4000円+作業料金3000円~+部品代(作業内容によって変わります)」と詳細に書いている業者があるとします。
これを見てみると、前者は7000円で収まる!と考え、後者は7000円で収まらずに色々とかかりそうと思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、前者の場合、本当に7000円で収まるケースもあれば、実際に見積もりと作業を依頼してみたら、あくまで基本料金として7000円を記載していただけで、記載されていない他の料金がかかり、後者よりも高額になるというケースもありえるのです。
この料金の提示の仕方は、少し情報が足りないくらいで、詐欺や悪徳業者というほどではありません。また、「7000円のみでトイレ修理ができる!」と書いているわけではありませんから、その状況になったとしても嘘はついていないのです。しかし、ユーザー目線であれば7000円で片付くとも受け取れますから、料金で判断してそこの業者に決め打ちしていた人は,想定と違う状況に焦るということになるのではないでしょうか。
その業者に決め打ちせず、あくまで依頼前の確認と考えていれば、上記のような事態に直面しても、断ったり、他の業者と比較したりと冷静に対応しやすくなるというわけです。
また、比較した結果、業者の対応が悪くなければ、想定より高くなったとしても依頼しようと思うこともあるかもしれません。どちらにせよ、その料金に納得できるということが大切なので、実際の対応と情報を比較して、後悔しない選択ができるようにしておきましょう。
注意点その5 違和感があるならば断わるようにする
最後の注意点は断る勇気を持つということです。対応に不安を感じたり、不要と思ったりしたら断るということは、トラブルを防ぐためにもごくごく当たり前のことですが、これができずに高額な料金を払ってしまうという人は少なくありません。
出張料や見積もり料が発生しているために他へ頼むのはもったいないと感じてしまったり、緊急事態だから早く直してもらわないと焦ったりすることが影響しているのでしょう。
しかし、やはり料金に納得できない、対応に不安を感じるなどのことがあるならば、断ることも考えましょう。悪徳業者に言われるままに修理へと進めてしまえば、高額な料金であっても払うことになってしまいます。
もちろん払った後に国民生活センターなどの機関に相談することもできますが、契約してしまった以上は合意となり打つ手がない、対応しても取り返せないということも考えられ、結局泣き寝入りすることになりかねません。そのため、悪徳業者に狙われないようにするには、断る勇気を持つことが大切なのです。
また、その2でもお伝えしたように、トイレのトラブルは元栓や止水栓を閉めるなどの対応で、応急処置が利くものが多いです。事前に応急処置だけは自分でやっておいて、悪徳業者に遭遇しても即断れるようにしておくことも必要といえます。
そして、見積もり料金や出張料金がかかってもったいないからと、見積もりの料金に納得できていないのに依頼してしまうというのも危険といえます。もし、その業者が悪徳業者であれば、料金さえ払わせればいいと考えているために、その無理やり追加した作業も雑に終わらせ、アフターケアもしてくれない恐れがあるためです。
例えば、トイレつまりの修理に便器の脱着作業が必要と言われたとしましょう。便器の設置作業は複雑で、きちんとしていなければ水を流した際に便器の下部から床へ水が漏れだすなど、新たなトラブルが起きる恐れがあるリスクのある作業です。
適切な修理業者であれば、そんな複雑な修理作業でも、当然ながら問題が発生しないように丁寧に作業します。しかし、悪徳業者であれば設置も雑に終わらせて、水漏れが起きても知らんふりなんてことも普通でしょう。それではトイレつまりは解消したとしても、次は水漏れ修理をお願いしないといけないなんてことになりかねないのです。
さらに、そのトイレつまりが、実際はもっと簡単で価格の低い作業で修理できるものであればどうでしょうか。料金は高くなるうえに二次的なトラブルも発生する…なんてことには、誰も遭遇したくないはずです。
適切な業者を選べば、トラブルの状況に対して必要な作業を見極め、余計な作業を追加しません。そして、たとえ複雑な作業であっても最後まで修理を徹底してくれます。適切な業者と出会うためにも、見積もりの時点で違和感を覚えたら断れる勇気を持つようにしましょう。
また、見積もり料金や出張料金がかかると焦ってしまうならば、予めそれらが無料になる業者のみ候補にいれるというのが有効です。ホームページをチェックすれば、見積もり及び出張料は無料と記載しているところが見つかるでしょう。それらを候補に入れていけば、見積もりで比較検討するというのも簡単というわけです。
ちなみに、例外で出張料が有料になるケースもあると記載している業者もいますが、その場合は、電話で問い合わせてみて、その返答次第で検討するのもおすすめです。適切な作業を行う修理業者であれば、それらの情報もきちんと伝えるようにしています。
安心して頼れる業者を見つけるためにも、情報収集は怠らず、違和感を覚えたら断るようにしてください。
トイレ修理を業者に頼む前にできることは?
💁 止水栓を閉めることです。止水栓はタンク横の壁や、便器付近の床に設置されていることが多いです。
止水栓を閉める際、一つだけ注意点があります。それは止水栓を開け閉めする際、固くて回らないときは無理して回してはいけないということです。強引に回して強い負荷がかかると、止水栓の破損に繋がります。注意しておきましょう。
ちなみに、止水栓だけでなく住宅全体の水を止める元栓もありますが、こちらは上記のような固くて止水栓が回らないときや、トイレ内に止水栓が見当たらないなどのときに、閉める必要がでてきます。
トイレ修理のときは止水栓を閉めること!
それでは、あらゆるトイレ修理の方法を紹介していきます。しかし、トイレ修理をするにあたって必ずやらなくてはならないことが一つありますので、それをお伝えしておきます。
それは止水栓を閉めることです。止水栓とは、特定の器具における水量を調整したり、止めたりする役割がある元栓の一つになります。トイレはもちろん、洗面所やキッチンなど水回りには大抵設置されている水栓で、トイレの止水栓を閉めるとトイレのみ水が止まり、洗面所の止水栓を閉めると、洗面所のみ水を止めるという風に使うことができるのです。
それでは、なぜ止水栓を閉めるのか?ということですが、給水を止めて、便器内から溢れた水によって浸水する、配管を取り外した際に水が噴き出すなどのトイレ修理中に発生しうる二次的トラブルを防ぐためです。また、水漏れ修理では、水漏れを一時的に止める応急処置としての役割もあります。
トイレの場合、止水栓はタンク横の壁や、便器付近の床に設置されていることが多いです。これは家の配管の構造にもよって変わるので、自宅のトイレを確認してみましょう。
ちなみにウォシュレットがあるトイレの場合は、ウォシュレット用の止水栓も設置されていることもあります。トイレ修理をする際は、こちらも忘れず閉めておきましょう。また、感電のリスクを避けるために、電源ケーブルを外すことも必要です。
それでは、止水栓の閉め方について説明します。トイレの止水栓ではドライバー式やハンドル式など二つのタイプが一般的ですが、どちらも簡単に開閉できるものです。
ドライバー式の場合は、マイナスドライバーなどの止水栓の窪みにフィットする工具を使って、時計回りに回すと閉めることができます。逆に、開くときは反時計周りに回しましょう。
ハンドル式の場合は、普通の蛇口と同じようにハンドルをひねるだけで開け閉めできます。特に悩むことはないでしょう。
ただ、止水栓を使う際、一つだけ注意点があります。それは止水栓を開け閉めする際、固くて回らないときは無理して回してはいけないということです。強引に回して強い負荷がかかると、止水栓の破損に繋がります。注意しておきましょう。
ちなみに、止水栓だけでなく住宅全体の水を止める元栓もありますが、こちらは上記のような固くて止水栓が回らないときや、トイレ内に止水栓が見当たらないなどのときに、閉める必要がでてきます。
トイレ内に止水栓が見当たらないというのは、タンクレストイレなどを使っている家庭で発生することが多いようです。トイレ内をすっきりと見せるために、便器付近で隠すような構造で設置されているケースが多いからでしょう。タンクレストイレを使用している方は、説明書などをチェックして止水栓の場所を確認しておく必要も考えられます。
また、元栓は、水道メーターボックスと呼ばれるものの中にあり、戸建ての住宅であれば、量水器と書かれた鉄製やプラスチックの蓋がされているケースが多いでしょう。単純に「止水栓・メーター」と書かれているパターンもあります。
蓋を開けると画像のようにメーターとハンドルが見つかるはずです。このハンドルを閉めることで、家全体の水を止められるようになっています。
また、マンションのような集合住宅の場合は、パイプシャフトと呼ばれるロッカーのような箱の中へ収められているケースが多いです。玄関横にあることが多いので、必要であれば位置を確認しておきましょう。
ちなみに、アパートのような2階以下の賃貸住宅の場合は、メーターボックス内やメーターボックス付近に一か所でまとめられていることが多いです。その場合は部屋番号などが記載されていますので、自分が住んでいる部屋番号の元栓を閉めるようにしましょう。誤って他の部屋の元栓を閉めてしまうと、そこに住んでいる人にも迷惑がかかってしまいます。
自分でやるトイレ修理:つまり編
それではいよいよ自分でできる修理方法をお伝えしていきます。この項目では、トイレつまりを修理できる様々な方法を紹介していくので、トイレつまりに悩んでいる人はこちらを参考に、修理を試してみましょう。
基本中の基本!ラバーカップを使う
トイレつまりの修理といえば!というくらい愛用している方も多いのがこちらのスッポンでしょう。正式名称はラバーカップといい、排水口にカップ部分を押し付けて、勢いよく引き抜くことで、圧力がかかりつまりが解消されていきます。
ちなみに、多くの人が思い浮かべるこの形のラバーカップは、実は和式用であり、洋式のトイレに使うと効果が落ちてしまいます。軽度なものであれば解消できると言われていますが、洋式トイレで発生したトイレつまりをより確実に解消したいと思うのであれば、洋式用を使いましょう。
洋式用のラバーカップは、出っ張りのあるカップ部分が特徴です。
また、節水型トイレにも対応しているラバーカップの場合は、複雑な形状である便器に密着するように、ツバのある帽子みたいな形になっています。自宅のトイレが節水型トイレならば、こちらを使うと良いでしょう。
それでは、ラバーカップを用いたトイレつまりの解消方法をお伝えしていきます。
1. ビニール袋などで便器を覆い養生する
ラバーカップを用いたトイレつまりの修理作業は、ラバーカップでの押し引きを繰り返すため、水が飛び散りやすいです。
そのため、作業中に便器内の水がトイレルームに飛び散らないように、ビニールシートや大きめのごみ袋などを便器にかぶせておきます。かぶせる袋やシートは、作業状況がみえやすいように透明なものを選ぶのがいいでしょう。
ちなみに、便器へかぶせる際はラバーカップの柄が通るくらいの穴を空けておき、予めラバーカップを通しておくと、次の手順へ移りやすいです。
また、ビニール袋をかぶせていても、万が一のことがあるため、心配な方はそれに備えておくことも必要でしょう。トイレに置いているカーペットなどはどけておく、床や壁には新聞紙などを貼るなどで養生しておきましょう。
2. ラバーカップのカップ部分を排水口に密着するようにセットする。
この際、便器内に水が多いときは、灯油ポンプなどでバケツへ汲み取っておくと、飛び散ったり零れたりする心配が少なくなり、より安心して修理ができます。
逆に、水が少ないときには、カップ部分が浸るくらいの水位に調整しましょう。ある程度の水がなければ真空状態が作り出せず、ラバーカップが効果を発揮できないためです。
3.カップ部分が凹むくらいにゆっくりと押し込む
カップ内にある空気を押し出すようなイメージで、ゆっくりとカップを排水口へ押しつけてください。カップ部分が凹むくらいがベストです。
また、この作業は次の手順のための準備であり、決してつまり奥へ押し込むための作業ではありません。ラバーカップでつまりがとれる仕組みは、カップの押し引きで水流を作り出し、つまりを動きやすいようにするのであって、無理やりつまりを押しこんでいるわけではないのです。ここを忘れないようにしましょう。
4.勢いよくカップを引きあげる
しっかり押し付けられたと思ったら、次は勢いよく引きあげます。押し付けるときはゆっくりでしたが、こちらはグッと力強く、勢いをつけて引っ張りましょう。奥へつまっているものが、水流で押し流されたり、便器へ押し戻されたりしていきます。
5.水が引くまで3、4の手順を繰り返す
3、4の手順を繰り返して、水がスーッと引いたらつまりが解消されてきています。ゴボゴボなどの音とともに流れていくこともあるでしょう。
また、数回繰り返しても直らないというときも諦めてはいけません。つまりの状況によっては何十回と繰り返すことで直ることもあるからです。
溶けない異物の場合は、諦める必要もあるかもしれませんが、トイレットペーパーと汚物がつまっているというケースであれば、しつこく繰り返すことで崩れて流れやすくなるので、粘り強くやっていきましょう。
6.つまりの原因が便器へ上がってきたら取り除く
押し引きを繰り返すうちに便器につまりの原因が上がってくることがあります。その際はすぐに流してはいけません。取り除いてバケツなどの別の容器へ移していきましょう。
たとえ便器へ戻ってきたとしても、それはつまりのごく一部で、まだ完全にはつまりが解消されていない恐れがあります。また、一度つまったものをそのまま流してしまえば、再びつまる恐れもあるでしょう。
溶けない異物に限らず、トイレットペーパーのように、本来流していいものであっても、流れやすい状態にしてから流すのがベストです。
7.バケツなどを使って水を流し、つまりが取れているかチェックする
一通りが終わったら実際につまりがとれているか、水を流してチェックします。水を流し、通常利用のときと変わらず水がスムーズに流れていけば、無事につまりが解消されています。
しかし、レバーをひねって水を流すのは、絶対にやってはいけません。必ず何か容器を使って、少量ずつゆっくりと流していきましょう。
レバーで水を流すと一定量の水が流れるため、自身で水量を調整できません。そのため、万が一つまりがとれていなければ便器から水が溢れる恐れがあります。少量ずつであれば、危ないと気づいた時点で止められるので安心というわけです。
かなりお手軽?お湯で解消
トイレットペーパーや排泄物がつまっているというケースであれば、バケツとお湯だけでトイレつまりを修理できる可能性があります。ラバーカップを購入する前や業者へ依頼する前に試してみるのもいいかもしれません。
手順を紹介していきましょう。
1. 便器内の水を汲み取る
便器内に水が残ったままですと、お湯がぬるくなってしまい、高温によってつまりをふやかす効果が薄れてしまいます。また、水位が高い状態でお湯を流し込むと、つまりが残っている場合溢れる危険も考えられるのです。
これらの理由から、まずは便器内の水を減らすようにしましょう。灯油ポンプなどを用いると、別の容器へ移しやすいです。
2.水を流して様子をみる
つまりの状態によっては、水を勢いよく流し込むだけでも、ふやけて流れる可能性があります。まずは水で様子をみていくのもいいでしょう。
少し高い位置から排水口に向かって流し込んでいくことがポイントです。便器から水が溢れないようにだけ気を付けてください。
3.解消されなければ水を取り除き、お湯を流し込む
水を流しても解消されなければ、今度はお湯を流し込んでいきます。
便器内の水を減らしたあと、水の時と同様に、高い位置から排水口に向かってお湯を流し込んでいきましょう。
4.30分~1時間放置して、再びお湯を流す
一回では解消されなくとも、複数回繰り返すことで解消されることも多いです。そのため、一度で諦めずに3の手順を繰り返していきましょう。
また、30分~1時間ほど放置することでつまっているものがふやけやすくなります。そのため、すぐにお湯を取り除くのではなく、まずは時間をおいてみて、そこから3の手順を行うのがおすすめです。
5.つまりがとれたらきちんと流れるかチェックする
ラバーカップのときと同様に、バケツで水を流して、通常時のように水が流れるかチェックしましょう。便器内から水が溢れなければ無事解消されています。
熱湯は使わないで!
この方法でトイレつまりが解消される理由は、高温のお湯でつまっているものがふやけていくためです。そして、お湯を勢いよく流しこむため、つまっているものが押し流されます。
つまりを崩れやすくするというだけならば、高温であるほど有効ですが、熱湯を使ってはいけません。というのも、便器は陶器製のため、熱湯に耐えられるようにはできていないためです。40~60℃程度のお湯を使うようにしましょう。
もし、便器に熱湯を注ぐと、熱湯が触れた部分のみが高温になり、周囲との温度差が激しくなることでひび割れる恐れがあります。便器がひび割れてしまうと、水漏れが起こる危険もあるほか、ひび割れたところへ汚れが溜まりやすくなるなど、正常に使える状態ではなくなってしまうでしょう。
ひび割れによる水漏れは、便器の交換でしか根本的な対処ができないため、かなり痛い出費となってしまいます。トイレつまりを簡単に修理するつもりが、便器を交換する事態になってしまった…なんてことがないように、くれぐれも熱湯は使わないでください。
使いこなせると心強い!ワイヤーブラシ
『画像引用:SANEI公式webshopより http://www.san-ei-web.co.jp/view.php?pageId=1009&dataId=4638』
最後に紹介するのは、プロも使うことのあるワイヤーブラシを用いた、トイレつまりの修理方法です。
ワイヤーパイプクリーナーや、クリーナーブラシなどとも呼ばれ、メーカーごとに、シリコン製や金属製のものがあるなど、素材も結構違います。しかし、バネになって伸びた針金の先に、特殊な形状のヘッドがついている構造と、その基本的な使い方は差がないので、各自使いやすいものを選びましょう。
選び方としては、そこそこに強度があるものがおすすめです。つまりを押し崩したり引っ張り出したりといった作業が確実になります。さらに便器の奥に伸ばし入れるという使い方の都合上、ある程度の柔軟性も必要となるでしょう。
また、ワイヤーブラシには、手で直接動かすタイプや、ハンドルを回転させて抜き差しできるタイプなど、タイプが複数種類あるため、使いやすいと思えるものを選ぶことは非常に大切です。
それでは、ワイヤーブラシによる、トイレつまりの修理方法を紹介していきます。
1. 便器内の水を減らして養生を行う
基本的にトイレつまりの修理では、便器内の水が飛び散る危険性があります。ワイヤーブラシを使う際にも養生しておく必要性があるでしょう。
養生の方法としては、ラバーカップの項目でも紹介したものと同じで大丈夫です。便器内の水を減らす、大きめのビニール袋やビニールシートを便器にかぶせる、床や壁に新聞紙を貼るなど、行っていきましょう。
また、ビニール袋などをかぶせるときには、ワイヤーブラシが通るくらいの穴を空けておくことも忘れず行います。
ちなみに、ワイヤーブラシは、ラバーカップのように水流を利用したりはしないので、便器内の水を減らすときには、特に水位を気にする必要はありません。作業状況が見えやすく、飛び散らない程度に減らしておきましょう。もちろん、心配であれば全て汲み取っても特に問題はありません。
2. ワイヤーブラシを便器内へ伸ばし入れる
しっかり養生ができたら、便器へワイヤーブラシを伸ばし入れていきます。
ちなみに、細いワイヤーブラシですと、便器に傷をつけやすいため注意して入れていきましょう。
また、家庭用のワイヤーブラシは強度の問題で、伸ばし入れる際にもつれやすくなっています。長いワイヤーブラシを使っていると特に起こりやすいので、つまっている位置にもよりますが、慣れないうちは短めのもの使うといいでしょう。
3. つまりに引っかかったら、ワイヤーブラシを前後させる
ワイヤーブラシの先がつまりに当たったら、つまりを押し崩すようなイメージでワイヤーを前後させます。この際、ワイヤーブラシをドリルのように回転させながら前後させると、つまりが崩れやすいです。ただ、こちらの方法はトイレットペーパーや排泄物、ティッシュペーパーなどの、水と刺激で崩れるものがつまっていた場合に使える方法です。
生理用品やオムツといった吸水性のある紙製品、水に溶けない異物の場合は、引っ張り出すイメージでワイヤーブラシを前後させます。くれぐれも押し込まないように気を付けましょう。また、紙製品を引っ張り出す際は、強く引っ張ってうっかり破けたりしないように、気を付けて作業してください。
4. つまりがとれたらチェックを行う
つまりが押し崩せて水が引いてきたり、つまりの原因を引っ張り出せたりしたならば、実際につまりがとれているかのチェックを行って、修理は完了です。レバーは使わず、バケツなどからゆっくり水を流してチェックしましょう。
5. ワイヤーを清掃して終了
使い終わったワイヤーブラシをキレイにすることも忘れてはいけません。汚れや水気を放置していると、雑菌が繁殖したり、錆びたりして、次の機会に使うことができなくなってしまいます。
ヘッド部分の溝などに入り込んだ汚れはしっかりと取り除き、よく乾燥させてから、湿気のないところへ保管しましょう。空気中の湿気に触れにくくなるため、新聞紙やビニール袋に包むとより良いです。
ワイヤーブラシは、もつれに気を付けて伸ばし入れなければならず、つまりを除去する際は、便器に傷をつけないように作業しなければなりません。また、便器の奥という見えない位置で動かさなければならないため、使いにくいと感じる方も多いことでしょう。使い終わった後のケアなどもネックとなる要素です。そのため、ワイヤーブラシは前述したラバーカップやお湯と比べると上級者向けの修理方法といえるでしょう。
しかし、ワイヤーブラシはつまりを崩すだけでなく、引っ張り出すこともできるため、トイレつまり修理において、かなり強力な道具ではないでしょうか。ラバーカップやお湯のように、簡単に使えるものではありませんが、使いこなすことができれば心強いはずです。
身近な道具で代用できる!?
ワイヤーブラシは専門業者が使うこともあるトイレ専用の清掃用品です。それだけに、使いこなすことができれば、ありとあらゆるつまりに対応出来るという特徴があります。しかし、それこそワイヤーブラシの弱点で、使いこなすのにコツがいるのです。そのため誰にでもおすすめできる道具とは言い難いでしょう。
実際のところ、使いこなせるか分からないものを買ってみるというのは、なかなか勇気がいると感じる方も多いはずです。小さいものでもないので、収納スペースが心配という方もいるかもしれません。
そこでお伝えしたいのが、ワイヤーブラシは針金ハンガーを変形させることで代用できるという話です。ペンチなどを用いて一本の針金として伸ばした後、つまりに合わせて形を作ることで使えます。ワイヤーブラシを使ってみたいと考えている方はまずこちらから試してみるのも良いでしょう。
もちろん、長さが短いためつまりの位置が遠ければ届きません。そのため、どんなつまりもハンガーだけで対応できるとは言い難いです。よりしっかりと取りたい場合はやはりワイヤーブラシを使う方がいいでしょう。
しかし、ハンガーは様々な形に先端を変形させられるため、ワイヤーブラシ同様、崩すことも引っ張ることも可能といえます。
トイレットペーパーや排泄物といった崩せるつまりには、押し込みやすい輪っか型や崩しやすいドリル型に変形させて、取り出すべきつまりには釣り針型にしてひっかけるといった感じです。
業者に頼む前に、ワイヤーブラシを購入する前に練習として、ラバーカップで解消できなかった時になど、トイレつまり修理に悩んだときの選択肢として入れておいてはいかがでしょうか。
つまりによって有効な修理方法は違います
ここまでトイレつまりの修理方法をいくつか紹介してきましたが、実はつまっているものによっては使えない方法も存在します。つまりによって有効な修理方法が違うのです。
例えば、手軽にできるものとして、お湯を用いた修理方法紹介しました。
あれは、つまりをお湯で崩れやすくさせて、水流で押し流すというものでしたから、「崩れる」ものでなければ、それほど効果を発揮しません。つまり、「溶けない異物」には有効ではないということです。
プラスチックや金属のおもちゃ、アクセサリーなどのような硬い異物はこの方法は当然使えません。また、トイレットペーパーと同じ「紙」ではありますが、生理用品やオムツのような吸水性があるものも、崩れにくいのでこの方法はあまり役に立たないでしょう。
逆に、ラバーカップやワイヤーブラシは、それぞれの方法は違うものの、つまっているものを引き上げられる可能性があります。それは溶けない異物であっても除去できる可能性があるということになるでしょう。
道具を準備する必要があるものの、排泄物やトイレットペーパーといった軽度なつまりはもちろん、上記のような崩れない紙類に、溶けない異物によるつまりも解決できるというわけです。
自分でトイレつまりを修理するときは、つまっているものが何かによって有効な方法を選ぶようにしましょう。
また、トイレつまりは軽度なものから重度なものまであり、上記の方法で対応するのにも限界があります。
それこそ、便器を取り外して、その奥を確認する必要が出てくるケースもあるのです。そこまでいくと、自分ひとりで対応するのは非常に大変であり、二次的トラブルが発生するリスクも急上昇します。ある程度の方法を試しても解消できなかったら、専門の業者に依頼することも検討していきましょう。
ちなみに、トイレつまりの修理方法は、こちらで紹介した三種類の方法以外にも多数あります。例えば、ラバーカップのパワーアップ版とも呼べる真空式パイプクリーナーや、勢いよく水を噴射し、つまっているものを崩して押し流せる高圧洗浄機などです。そちらを用いたトイレつまりの修理方法は、別の記事にて更に詳しく紹介していますので、試してみたい!と思った方はそちらもチェックしてみてください。
自分でやるトイレ修理:水漏れ編
トイレつまりに並ぶトイレのトラブルといえば水漏れです。
そして、タンクから便器へ水が流れ続けたり、便器と床の間から水がしみ出してきたり、タンクと給水管の接続面からポタポタと水が垂れたり…と、一口にトイレの水漏れといっても、どんな状況かはそれぞれ違います。また、それぞれの修理方法も違っており、根本的な解決には、状況や場所に合わせた修理をする必要があるのです。
この項目では水漏れの中でも簡単に直せるものに絞って紹介していきます。自分で修理を行いたいという方は確認してみてください。
また、「トイレ修理のときは止水栓を閉めること!」でもお伝えしたように、修理の際は止水栓を閉めることを忘れずに行いましょう。
給水管や配水管などパイプ類の水漏れ
こちらでは、トイレタンクに繋がる給水管などのパイプ類に関する水漏れ修理について詳しく紹介していきます。
まず、この部分から水漏れするのは、接続部分に使われているパッキンの劣化や、ナットが緩んでいることが原因として多いです。また、パイプそのものから水漏れする場合は、パイプ本体が劣化したり、損傷したりしているということが考えられるでしょう。
この場合は、パテやテープで穴埋めしたり、元栓を締めてパイプそのものを交換したりしなければなりません。
パテやテープでの穴埋め、ナットの緩み、パッキンの交換、これらに関しては自身で対応できる可能性がありますが、パイプの交換に関しては自身で行うよりも専門業者に依頼するのが賢明でしょう。というのも、そのトイレに合ったパイプを選定する必要があり、素人判断では危険だからです。パイプを交換しなければならないときは、止水栓を閉めておき、速やかに専門業者へ連絡しましょう。
そして、ナットの緩みによる水漏れについてですが、こちらは修理というほどではなく、その緩んだナットをただ締めるだけで直る可能性があります。止水栓を閉めて万が一に備えたあと、モンキーレンチなどの工具でナットを締めてみましょう。この際、強く締めすぎて、その部分に負荷をかけないようにだけ注意してください。
もし、しっかりとナットが締まっている、あるいはナットを締めても改善できなかったという場合や、パイプ本体の損傷などのナットの緩みが関係ないところで水漏れしているという場合は、それぞれ修理作業が必要です。少し長くなるので、個別にみていきましょう。
パッキンを交換する場合
接続部分からの水漏れが止まらないという場合に行うのが、パッキンの交換作業です。
交換する場所は、主に給水管とタンクの接続部分、止水栓と給水管の接続部分、止水栓になります。細かいところは違うものの、大体の手順が以下になりますのでチェックしておきましょう。
1. 止水栓を閉めて、タンク内の水を流しきる
パッキンを交換する際には、タンクに接続されているパイプを取り外すこともあります。そのため、タンク内に水があると作業中に水が溢れだす危険性があるのです。安心して作業ができるようにタンク内の水を流しきっておきましょう。
止水栓がしっかりと閉まっていれば、給水されることがないので空っぽになるはずです。もし、できなかったときは、改めて止水栓を閉めてみてもう一度流してみましょう。
また、止水栓のパッキン交換の場合は、止水栓を閉めていても水が噴き出してしまうので、元栓を閉める必要があります。注意してください。
2. 水漏れしている場所のナットを外す
タンクの水が流しきれたら、今度は水漏れしている箇所のナットを外します。
給水管のパッキンを交換する際、止水栓側のパッキンを交換したい場合は、タンク側のナットも外す必要があるでしょう。タンク側のナットを外すときは、タンク内のボールタップという部品が一緒に動いてしまうこともあるので、押さえながら緩めるようにしてください。
タンク側のパッキンを交換したい場合も、上記のことに注意してナットを緩めましょう。
3. 古いパッキンを外して新しいパッキンに交換する
ナットを緩めるとパッキンが見つかりますので、新しいものに交換します。
給水管の止水栓側にあるパッキンは分かりやすいので、スムーズに交換できるでしょうが、給水管のタンク側と止水栓のパッキンは少し特殊なつけられ方なので、注意してください。
まず、給水管のタンク側には、ストレーナーと呼ばれるフィルターの両端にパッキンが接続されています。つまり、そこに合わせたパッキンを二つ用意する必要があるということです。
また、ストレーナーは目詰まりを起こすことがあり、そうするとトイレの水勢が落ちる恐れがあります。今まで外したことがなかったという場合は、ついでに清掃しておいてもいいかもしれません。
次に止水栓のパッキンについてです。
まず、ナットを緩めると固定コマスピンドルと呼ばれる部品がでてきます。そして、その固定コマスピンドルに差し込まれている水栓ケレップそのものと、水栓ケレップにつけられたパッキンを交換する必要があります。止水栓のパッキンを交換する場合は、やや工程が多くなることを覚えておきましょう。
4. 取り外したパイプ類を逆の手順で接続し直す
全て終われば、元通りにして接続し直します。ナットが緩んでいるとそこから水漏れが起きてしまうので、きちんとナットを締めるようにしましょう。
場所や機種によって細かいところは違いますが、おおまかな修理手順を紹介するとこうなります。
また、元通りに接続し直したあとは、止水栓を開いて水を流し、水漏れが修理できているかのチェックを行いましょう。特に水漏れなどが起きず、無事に修理できたことが分かれば、水漏れで発生した水溜まりや汚れも含めてキレイに片付けて完了です。汚れや水を残していると、雑菌が繁殖したりカビが繁殖しやすくなったりします。
ちなみに、給水管や止水栓など、それぞれ使用するパッキンが違います。サイズや形状の違うものを使っても、水漏れは直らないため、修理の際はどのパッキンが必要なのか確認してから購入する必要があるでしょう。ホームセンターなどの実店舗ならば、実物を持ち込んで購入できるのでおすすめです。
パテやシールを使った穴埋め
パイプそのものに損傷があるというときは、パテやシールを用いて補修することができます。ホームセンターはもちろん100均などでも購入できるため、かなり手軽な修理方法といえるでしょう。
しかし、この方法は応急処置に近く、何か所も穴が空いている、漏れる水の勢いが強いという重症化している場合にはあまり有効ではありません。
耐用年数を超えているような古いパイプであれば、そもそも腐食しやすく穴や傷ができやすい状態にあるので、補修してもまた水漏れが起きるということも考えられるでしょう。補修は業者を呼ぶまでの応急処置と考えて、パイプの交換などを検討してください。
ちなみに、ポタポタ垂れてきたり、じんわりにじみでたりという程度の軽い水漏れであれば、これらの補修で十分止めることもできるので、重症化を防ぐという意味では良いでしょう。パイプの状態に合わせて、修理方法を選択してください。
それでは手順を紹介していきます。
1. 水漏れ部分の汚れをしっかり落とす
水漏れしている部分が特定できれば、まず止水栓を閉めます。そして、その水漏れ箇所の汚れを落としていきましょう。汚れたままでは、パテやテープをつける際に隙間ができてしまう恐れがあるのです。
濡れた布巾などで拭き取り、汚れが取れた後もべたつきなどが残っている時はきちんと落としてください。
2. 濡れている場合は乾かす
汚れが落とせたら次は水分を落とします。汚れの時と同様に水分が残っていると、パテやテープが適切にくっつきません。完全に乾かしておきましょう。
3. パテやテープで補修できるように準備する
上記の手順が済んだら、次はそれぞれを使える状態に準備していきましょう。
例えば、パテを使う場合、必要分を切り取り、1~2分ほど色むらがなくなるように練りこむなどの作業が必要です。練りすぎると接着不良を起こしてしまうので、3分以上は練るのはNGとされているものが多いでしょう。
とはいえ、ものによってその時間は違うので、まずは商品説明を確認しながら準備してください。
4. 水漏れしている箇所に塗り込むor巻きつける
準備ができたら問題の箇所にくっつけていきます。
パテの場合は手際よく、水漏れ箇所に盛り付けていきましょう。隙間ができないように押し付けつつ盛ることを意識してください。パテは大体15~20分で固まるので、時間をかけすぎないように注意しましょう。
そして、テープの場合は引っ張りつつグルグルと巻きつけていきましょう。ゆるく巻いてしまうと水漏れが止まりません。また、巻き終えたらテープの端を強く押し付けてくっつけることが大切です。
5. パテやテープで固定できるまで放置する
パテやテープで補修できれば、一定時間放置してそれらが固まったりくっついたりするのを待ちます。使うものによってその時間は違うので、商品説明を確認し、使用方法を守るようにしましょう。
以上が、パテやテープを用いた修理方法の手順です。パテやテープは、安く購入できるものもあり、軽度な水漏れならば個人でも修理することが可能です。また、物によってはきちんと作業できれば年単位で止められるような耐久度の高いものもあります。最初のうちは作業に苦労するかもしれませんが、使いこなせることができれば、自身で修理ができるようになるので、安心できるでしょう。
トイレタンクからの水漏れはパーツを交換する
便器へいつまでも水が流れている、タンクから水が漏れているという場合は、タンク内部に問題が発生していることが多いです。もし、タンク内部に問題がある場合は、原因となっているパーツを交換することで解決するでしょう。
それでは、パーツ交換の手順を紹介していきますが、まずはトイレタンクの構造を理解しておきましょう。トイレタンクの構造は大体以下のようになっています。
水漏れの状況に合わせて原因となっているパーツを交換してください。
便器に水が流れ続ける形の水漏れは、排水機能に問題が発生しており、ゴムフロートやオーバーフロー管に異常が見られることが多く、トイレタンクから水が溢れる形で水漏れしている場合は、給水機能を調整するオーバーフロー管や浮き球、ボールタップに問題があることが多いです。
一例としてゴムフロートの異常による水漏れのパターンを説明しておきましょう。
まず、ゴムフロートは鎖でレバーと繋がっており、レバーを捻ることで排水弁からゴムフロート持ち上がって水が流れるという仕組みになっています。そして、レバーを捻るのをやめると、また排水弁にゴムフロートがハマり、給水された水がタンクへ溜まっていくというわけです。
しかし、ゴムフロートが壊れて排水弁にハマれていなかったり、鎖が何かに引っかかってゴムフロートが持ち上がり続けたりという風に、ゴムフロートになんらかの異常があると、排水弁がふさがっていない状態になるので便器に水が流れ続けるというわけです。
これが、ゴムフロートの異常により、トイレタンクから水漏れするパターンです。
ちなみに、水漏れの原因が、パーツの位置ズレによるものならば、その調整さえすれば交換する必要はありません。まだ新しく耐用年数に満たないパーツでトラブルになっているならば、その可能性があることも考えましょう。
それでは実際にパーツの交換をしていきます。おおまかな手順は以下です。
1. 止水栓を閉めて、タンクの水を流しきる
タンク内の部品に触れるので、タンク内の水を無くしておく必要があります。止水栓を閉めれば給水が止まり、タンクに水が供給されなくなるので、止水栓を閉めたあとレバーをひねって水を流してしまいましょう。再び水が供給されるようであれば、止水栓が閉まり切っていない状態です。
2. トイレタンクの蓋を外し、原因を特定する
トイレタンクの蓋を開け、中を確認していきましょう。手洗い管のないフタであればそのまま開けることができます。
しかし、手洗い管がついているフタの場合は、手洗い管と給水管がタンク内で接続されているものもあり、少し特殊です。手洗い管がないものと同様、そのまま開けられるフタもありますが、ホースやパイプなどで接続されている場合は、それらを取り外す必要があります。使用しているトイレの型番を調べ、説明書などで適切なフタの外し方を確認しておきましょう。
無事フタを外せたら、パーツの状態をチェックして原因を特定してください。
3. パーツを交換したり、位置を調整したりする
原因が特定できれば、いよいよ交換や位置調整です。鎖が絡まってフロート弁が開いている場合は調整し、オーバーフロー管が根本から折れている場合は新しいものに取り換えるなど、原因に合わせてアプローチしていきます。
4. タンクのフタを閉めて止水栓を開ける
交換や位置調整が無事に終われば、タンクのフタを閉めて止水栓を開き、元通りにしましょう。
また、給水機能に異常があって水漏れが起きていた場合は、水位が間違っているということもあるかもしれません。ボールタップにある水位調整リングで調整が行えますのでやってみましょう。オーバーフロー管に正しい水位の位置を示す目印があるため、それを目安に行ってください。表示がない場合は、オーバーフロー管の先端から2,3センチ下が標準水位とされています。
水位を調整した際は、少々手間がかかりますが、給水後にフタを開け、正しい水位に届いているか確認をしておいてください。
5. 一度便器を洗浄してみて問題がなければ完了
元通りにできれば一度レバーをひねって洗浄してみましょう。排水と給水を行ってから、水が漏れることがなければ、無事修理できていると判断できるでしょう。水位の確認もここで行ってもかまいません。
ちなみに、水漏れの量が少なく、ゆっくり漏れてくるようなケースならば、排水や給水をしてからしばらく様子を観察する必要があるかもしれません。状況に合わせて判断してください。
以上が、トイレタンクに発生した水漏れの修理方法です。
ちなみに、トイレタンクからの水漏れは、上記のようなパーツの交換や位置調整で直るものが多いですが、稀にタンクにヒビができて発生することもあります。この場合は、パーツ交換で直すことはできません。前述したようなパテで応急処置を施すか、業者に依頼してトイレ自体を交換してもらうなどのことが必要となるでしょう。
トイレタンクという同じ場所に発生している水漏れでも、原因によって修理の方法変わってくるので、一概にパーツの交換で直ると言い切ることはできません。そして、水漏れの原因というものは、分かりやすく損傷が見られるときもあれば、経年劣化によって分かりにくい問題が発生することもあります。
そのため、無理に自身で解決しようとしないことが大切です。
しかし、パーツの交換自体は個人で行う場合、必要なものは工具代とパーツ代のみで莫大な費用はかかりません。そのため、自分で修理したいと考えている方は、労力はかかりますが、まずはパーツの交換を試してからひび割れがないかチェックするというのも良いでしょう。
パーツが経年劣化していた場合は、目視でも判断ができないこともあるので、運よく直るということも少なくありません。水漏れの状態や、費用、労力など様々な条件から、自分に合った修理方法を考えていきましょう。
トイレの水漏れには業者に修理してもらうべきものがある?
さて、ここまで紹介した水漏れは、下調べを行い労力さえかければ、個人でも比較的簡単に修理ができる部類です。多少失敗しても修正が利くため、失敗したまま放置しなければ取返しのつかないことになる!なんてことも起きません。
しかし、トイレの水漏れには、このような簡単に直るものだけではなく、修理に技術が必要なものも存在します。また、そういった水漏れは、浸水などの二次的被害に発展するまでのスピードも速く、放っておけば確実に腐食やカビの発生などを引き起こし、家の状態を悪くさせるのです。つまり、気づいたら即対応しなければならないほど、緊急性の高い水漏れともいえます。
そして、技術も必要で、緊急性も高い水漏れということは、よくわからないまま対応すれば悪化させたり、修理しきれなかったりということも起きる恐れがあるということです。そのため、こういった水漏れは自分で対処するよりも業者に修理を任せる方が賢明といえるでしょう。
もちろん、止水栓を閉めれば、給水が止まるので、勢いよく噴き出していようが、大量に漏れ出していようが、それを止めることができます。また、便器やトイレタンクから漏れ出しているのも、そこの水を抜いてしまえば、給水しない限り漏れ出すことはありません。
しかし、それはあくまで応急処置です。根本的な解決はできていないため、確実にトイレを蝕んでいくでしょう。トイレを使う度に、止水栓を閉めたり、水を抜いたりなんてことも大変なので、すぐさま修理をしたいと考える方が多いはずです。早いうちに専門業者に相談し、修理してもらうのが安心といえます。
それでは、そんな緊急性が高く、修理に技術も必要になるトイレの水漏れとはどんなものでしょうか。
色々とありますが一つ紹介しますと、便器と床の間に起きる水漏れがそれに当たります。
これは便器の下にある排水管から漏れ出していると考えられるのですが、このケースですと大抵の場合、噴き出したり、溢れるように漏れたりしないため、一度に漏れる量は少なく見えるでしょう。そのため放置してしまう方も少なくありません。しかし、漏れ出している水は汚水なので、雑菌の繁殖スピードもすさまじいのです。
また、濡れた状態で長時間放置するということは、その場所の床材を傷めることにつながり、床を張り替える必要がでてきます。床の張替は範囲が広ければ広いほど、料金も高くなり、床下まで及んでいれば更に高額になります。そのため、水漏れに気づいた段階で対処するのがベストでしょう。
ちなみに、床材を傷めたまま放置していれば、そのうち床下まで腐食させていき、カビも繁殖することになるかもしれません。そうなると家全体まで影響が及び、健康状態にもよくないのです。この水漏れが与える影響の大きさを考えると、緊急性の高い水漏れであるといえるでしょう。
そして、こういった便器と床の間から漏れ出すタイプの水漏れは、便器下の排水管に異常がみられることはもちろん、便器下に使われているパーツの劣化や便器の設置不良によるものであるとも考えられます。そして、どちらが理由だとしても便器の脱着作業が必要になるのです。
例えば、排水管に異常があることにより便器と床の間から水漏れしている場合、排水管に何かがつまって適切に水が流れず、行き場を無くした水が漏れ出しているなどのケースが考えられます。
この場合、そのつまっているものを除去する必要があるのですが、排水管のつまっている場所によっては便器を設置したまま取り除くことができず、便器を取り外す必要が出てきます。手前であれば、便器からワイヤーブラシや高圧洗浄機などの道具を通して取り除くことができますが、奥の方に詰まっている場合は工具が届かず、排水管が見える状態で作業を行う必要が出てくるというわけです。
また、便器下に使われているパーツの劣化や設置不良の場合は、これらのことを理由に便器と床の間に隙間ができ、水が漏れるようになったと考えられます。そのため、問題のパーツを交換したり、便器を設置し直したりという作業が必要になるので、必然的に便器を取り外すことになるのです。便器の脱着作業を行わないで修理することができないケースといえます。
そして、便器の脱着作業こそ、この水漏れ修理における最大の問題といえるでしょう。
まずは取り外す作業ですが、トイレというものは重く陶器製のため、うっかり落とせば割ってしまうこともあります。また、排水管をむき出しにさせるため、部品を落としてしまうこともあるでしょう。そうなってしまえば、便器を取り付ける際に支障が出てきます。
取り外しの作業自体は、固定している部品を取り外して解体していくだけの単純な作業ですが、これらのトラブルを起こさないように細心の注意を払って分解していく必要があるのです。どんなに単純な作業でもこういったことがあれば大きな労力がかかるでしょう。そのため、労力でいえば、今までの修理とは比べ物にならないと感じる方も出てくるはずです。
そして、無事便器を取り外し、修理が終われば、次は便器の設置作業を行います。
業者選びについて解説した際にも少し触れましたが、便器の設置作業は適当にやっていると水漏れが起きる恐れがあります。そのため、設置が完了すれば終わりというわけではなく、きちんと取り付けられているか入念にチェックする必要があるわけです。
チェックをした結果、水漏れが起きれば、残念ながら再び分解して、一から取り付けることになります。どこに問題があって水漏れが起きるのか、解体しないことには特定できないためです。脱着作業に慣れていなければ、この作業を何度も繰り返すことになるので、大変な労力が必要となります。
こちらも作業自体は単純ですから、初心者でもできるかもしれません。しかし、費用と労力を考えると業者に頼むべきだったと後悔することになるでしょう。
この他にも、水漏れの原因には便器やタンクのひび割れなどもあります。一度ひび割れたトイレは脆くなるので、ヒビがどんどん広がることも考えられるでしょう。この際の応急処置として、防水パテで補修する方法がありますが、メーカーの見解としては、「陶器という素材には適したパテがない」とされ、推奨されていません。
“陶器にひびが入りました。補修の方法はありますか?
陶器の割れやひびは補修できません。
【理由】
衛生陶器は、その物性上、金属・ガラス製品などの落下による衝撃や凍結等が原因で割れや、ひびが発生する場合があります。
物性上、補修用の接着剤やコーキング剤がありません。
ひび割れした場合は、陶器内部に亀裂が入り込んでいる可能性があり、接着剤やコーキング剤でも進行を止めることが困難なためです。”引用:TOTO公式HPよりhttps://qa.toto.jp/faq_detail.htm?id=80162
そのため、その補修を試すことは自己責任といえます。確実に直すには便器の交換しかないでしょう。そうなると、便器の機種が変わる可能性もあります。便器の設置作業自体が大変であることはもちろんのこと、機種が変われば給水や排水などの重要な接続部分にも影響してくるため、設置の難度がより上がるのです。
このようにトイレの水漏れの中には、緊急性が高かったり、難しかったりと手軽に修理できないものも多いといえます。費用を気にするとつい自分で直そうと思ってしまうかもしれませんが、トイレ修理において無理は禁物です。業者を呼ぶべき水漏れとそうでない水漏れを判断していきましょう。
自分でやるトイレ修理:その他編
トイレにおけるトラブルといえば、水漏れやつまりが代表的です。しかし、トイレにはそれ以外の細かいトラブルも存在しています。例えば、水を流すときに必ずひねる「レバー」、これが回しにくいあるいは戻らないなども、水漏れやつまりとは違うトラブルです。
こちらでは、そんな細かいトラブルの中から、「レバーの異常」と「手洗い管の異常」をピックアップしました。これらの異常により最近トイレが使いにくいと感じていた方は、こちらを参考に修理してみてはいかがでしょうか。
レバーが使いにくいときに自分でできる修理とは
まずはトイレのレバーが正常に動かなくなる原因について説明します。
長年使用しているトイレならば、レバーも他の部品同様にサビたり、汚れたりするでしょうし、腐食するということも考えられます。そして、レバーがその状態になっていると、それらにレバーの動きを阻害され、回らない、戻らないという風に正常に動かなくなるというわけです。また、単純にレバー自体が破損することも考えられます。
さらに、レバーは水を流す役割上、鎖でゴムフロートと連結されているので、鎖が何かに引っかかっていたり、鎖の長さがおかしかったりすると、動きを阻害されることや空回りしてしまうことがあるでしょう。
対処方法としては、サビや汚れが原因の場合、レバーを取り外して、掃除したり、潤滑油をさしたりして動きをスムーズにしてあげましょう。また、腐食や破損の場合は、レバーそのものを交換することが必要です。
次に、レバーに繋がる鎖に問題がある場合は、鎖の状態を調整しましょう。何かに絡まっている場合はほどき、長さに問題があればちょうどいい長さに調整します。また、鎖のちょうどいい長さとしては、排水弁にハマったときにピンと張りすぎない程度です。それを目安に調整しましょう。
ちなみに鎖はゴムフロートの一部です。そのため、鎖がきれていたり、長く使ったりしているならばゴムフロートごと交換してしまうというのも良いでしょう。
もし、ゴムフロートが交換すべき時期か分からないから悩んでしまうならば、ゴムフロートのゴム部分に触れると判断できます。ゴム部分に触れた指が黒くなれば劣化してきているサインなので交換して問題ありません。
それではレバーの交換の手順を説明していきましょう。
1. 止水栓を閉めてタンクのフタを開ける。(水がある場合は流しきる)
トイレ修理の基本である、止水栓を閉める作業をしたら、作業中にタンクから水が溢れないように水を流しておきましょう。また、作業の終了後に止水栓を開けるので、開き具合を確認にしておくと調整が楽です。
2. レバーから鎖を外す
レバーから鎖を取り外し、レバーを取り除ける状態にします。鎖は、大抵レバーの先にフックで引っ掛ける形になっているので、簡単に取り外せるでしょう。レバーではなく、鎖やフロートバルブを交換する場合も、同様にレバーから外して新しいものを取り付けてください。
そのまま使う場合、取り外した鎖のフックは、オーバーフロー管などの他のパーツに引っ掛けておくと、再度取り付ける際にスムーズです。
3. 古いレバーを取り外す
鎖を取り外したら、古いレバーを取り外します。レバーはナットで固定されているので、プライヤーなどの工具で緩めましょう。ナットがとれたら、あとは引き抜くだけです。
4. 新しいレバーを取り付ける
古いレバーを取り除いたら、外したときとは逆の手順で取り付けていきます。ものによってはゴムパッキンがつけられているものもあるので、レバーを差し込んだら、パッキン→ナットの順でつけていきましょう。
大洗浄と小洗浄と、それぞれできちんと回すことができるか動作確認を行い、問題なければプライヤーなどでナットをしっかりと締めます。あとは、取り外した鎖を取り付けて、新しいレバーの取り付けは終了です。
5. タンクにフタをして止水栓を開けて給水したら
止水栓を開ける際は、きちんと調整することを忘れないようにしましょう。
6. 動作確認をして終了
止水栓の開き具合や、排水や給水が問題なく行えるか、レバーがきちんと動かせるかなど、諸々の動作確認を行い、問題なければ完了です。
以上が、レバーの交換の手順です。使用しているトイレの型番によって、パッキンの有無などの細かいところは違うかもしれませんが、大体のレバーの修理が行えるでしょう。トイレに合わせたレバーを購入するようにだけ気を付けてください。
また、リモコンを使用して洗浄するタイプのトイレの場合は、電力で動作を管理しているため、個人が修理することはできません。安全性の問題もあるため、こちらは専門業者に依頼して、絶対に分解しないようにしましょう。
手洗い管に異常があったら試してみてほしい修理
もう一つのトイレにおける細かいトラブルは、手洗い管にまつわるものです。手洗い管はトイレタンクへの給水と、トイレ後の手洗いをまとめて行うことを目的に設置されています。タンクレストイレや、古いタイプのトイレなど、トイレによっては設置されていないこともあるでしょう。
そんな手洗い管に発生する主な異常は、手洗い管から水が出ないというものです。手洗い管は、トイレタンク内でホースやパイプによって、ボールタップと呼ばれる給水機能を管理するパーツと連結されています。そのため、このホース類に異常が発生すると、水が出ないということが起きるでしょう。この場合、ホース類交換する作業が必要になります。
そして、ボールタップと連結されているということは、このボールタップに異常が発生すれば、手洗い管にも影響が出る恐れもあるということです。もし、ボールタップに問題が発生し、手洗い管から水が出ないということが起きているならば、手洗い管の修理ではなく、ボールタップの交換などが必要になります。
他にも、手洗い管の種類によっては、ゴミや汚れをとるためのフィルターが設置されているものもあるため、そこに目詰まりが発生していれば、給水が問題なく行われていても水が出にくくなるなどのことも考えられるでしょう。その場合は、フィルターを交換したり、掃除したりといった修理方法になります。
このように手洗い管から水が出ないといっても、様々な原因が考えられるでしょう。そのため、手洗い管の修理をしたいときは、まず原因を特定することが必要です。タンクのフタを取り外せば、大体の異常が分かるはずなので、そこの確認から行って、原因に合わせた修理方法を試していきましょう。
もし、原因が特定できない、特定できたけど修理に自信がないというときには、専門業者に依頼すると安心です。
ちなみに、大抵のトイレは、手洗い管のみでの給水ではなく、ボールタップ自体からも同時に給水されています。そのため、手洗い管から水が出なくなったとしても、タンク内にはある程度の水が溜まっているので、一切洗浄できないということは起きにくいです。とはいえ、給水が中途半端で洗浄がしっかりできない状態ですと、トイレつまりなどのトラブルを引き起こしかねないので、迅速に修理することが無難といえるでしょう。
一般的な洋式トイレ以外の修理方法は?
ここまでは一般的な洋式トイレの修理について触れてきましたが、やはりそれ以外の修理も対応できないか知りたいと考えている人もいるはずです。
そのため、ここではタンクレストイレのような新しいものから、和式トイレなどの古いものまで、様々なトイレの修理関する知識を紹介していきます。実際にそれを使っているひとも、単なる豆知識として知りたい方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
タンクレストイレの修理
タンクレストイレといえば、現在どんどん増えている最新型のトイレです。最新型と言いつつ、実は1993年には最初のタンクレストイレが発売されています。トイレという分類の中では新しめですが、歴史も少ないながらにあるというわけです。
そんなタンクレストイレは、タンクを内蔵したり、水道と直接つなげることで洗浄できるようにしたりと、それぞれで工夫を凝らして、タンクを置かずに済むトイレを実現しています。
つまり、トイレルームがすっきりと使えるようになるということです。デザインを凝らしたものも多いので、タンクレストイレに切り替えることで、トイレルームをおしゃれな空間にできると評判でもあります。
また、タンク内に水を溜めない分、カビなどが発生しにくく衛生的というところもタンクレストイレが持つ魅力といえるでしょう。
このように魅力満点なタンクレストイレはパブリックな場所から各家庭まで増加傾向にあります。今現在使っている人や導入したいと考えている方もいるのではないでしょうか?
使っていたり、導入したいと考えていたりするからには、修理の方法も知っておきたいところです。タンクレストイレにはどんなトラブルが発生し、どんな修理方法があるのでしょうか。詳しく紹介していきましょう。
タンクレストイレにトイレつまりが起きた時
まず、トイレつまりや水漏れなど、従来のトイレで発生していたトラブルは、最新型であるタンクレストイレであっても発生する恐れがあります。
トイレつまりに関しては、
「節水で流れる水が少ないから起こりやすいんだ」
と、みなさんは思うかもしれませんが、つまりやすさは意外と従来のものと大差がありません。むしろ、各メーカーが少ない水でもキレイにできるように、洗浄方式に工夫を凝らしているので、「普通に使っていれば」つまりにくくなっているとすらいえます。
それでは、なぜそれだけの性能があるにも関わらずトイレつまりが起こるのか?ということですが、トイレットペーパーを大量に流したり、溶けにくい紙や溶けない異物を流したりと、従来のトイレでもつまるような使い方をしていて発生するのです。
トイレの通常利用の範囲から外れた使い方は、どんなトイレであってもつまらせる恐れがあるといえるでしょう。
また、タンクレストイレは設置したい場合、ある程度の水圧が必要なため、まずはそれを測定する必要があります。
リフォームを行った業者が利益のことばかり考えて、測定せずに設置する、あるいは足りていないにも関わらず、無理やり設置してしまうなどが起きれば、水圧が弱く、流しきれずにつまるなどのことがあるでしょう。
こちらは使い方やタンクレストイレの問題というよりも、設置時のトラブルのため、残念ながら、とにかくこういったトラブルが発生しないように気を付けるしかないというのが正直なところです。
次に、トイレつまりが発生したときの対処法ですが、やはりラバーカップがおすすめです。ラバーカップでの修理方法をお伝えしたときに軽く紹介した「ツバ付きのラバーカップ」を使って、同じように直していきましょう。
また、ワイヤーブラシや高圧洗浄機なども、タンクレストイレであっても使用することができます。しかし、それらは簡単に使えるものではないので、ラバーカップで直らなかったときはやはり業者に頼む方が無難でしょう。
タンクレストイレで水漏れが起きたときは?
次にトイレのトラブルに多い水漏れについて紹介していきましょう。こちらもトイレつまりと同様に最新型のタンクレストイレといえども発生する恐れがあります。とはいえ、タンクが存在しないため、タンク内の部品が破損して水漏れが発生するということはありません。
それではどこに発生するのかということですが、それは便器と床の接地面が多いです。発生する原因としては設置不良や、内部のパーツの劣化によるものでしょう。
また、タンクレストイレの多くが電動で排水を管理しているため、その電動部分が故障すれば水漏れが起きる恐れがあります。
タンク式のトイレも、タンク内部のパーツが経年劣化することによって不調が起き、水漏れを発生させるケース多いですが、タンクレストイレも本体内部のパーツが経年劣化すると起きるというわけです。
次に、タンクレストイレの水漏れ修理についてですが、基本的に自分では直せないと思ってください。というのも、上記の通りタンクレストイレは、ありとあらゆる部分が本体と一体になっています。そのため水漏れ修理のためには、一度トイレを取り外して分解し、原因を特定する必要性が出てくるのです。
これには専門的な知識と技術が必要なため、気軽にできるものではありません。トイレつまりの修理以上に大変な作業となるでしょう。専門業者やメーカーへ相談するのが賢明といえます。
ちなみに、タンクレストイレはウォシュレットやシャワートイレといった温水洗浄便座機能なども本体と一体になっています。つまり、温水洗浄便座やそれに付随する機能が故障した際は、トイレそのものの交換になる恐れがあるのです。
タンク式トイレの場合は、温水洗浄便座のみを交換することが可能でしたが、タンクレストイレの場合はそれができないため、それらの修理の際のコストはかなり大きいといえるでしょう。
ウォシュレットの修理
ウォシュレットやシャワートイレなどは、実はメーカーごとの商標で、一般名称は温水洗浄便座といいます。とはいえ、ウォシュレットという名前の方がなじみ深いという人が多いと思うので、ここからはウォシュレットという名称で固定していきましょう。
タンクレストイレのウォシュレットは、トイレ本体と一体になっているため、万が一故障した際は、トイレそのものを交換することになる恐れがあると紹介しました。対して、タンク式トイレのウォシュレットは、ウォシュレットそのものを交換したり、ウォシュレットのパーツを交換したりすることで修理できるケースがあります。
もちろん、内部の基盤の不具合やメーカーによる修理や交換の対応が必要になる部分もあるため、全て個人で修理できるというわけではありません。しかし、トラブルの内容によっては自分で解決できるときもあるのです。
自分で解決できるものはもちろん、どのようなトラブルは業者に修理を依頼するのかなど、ウォシュレットの修理に関する情報を紹介していきます。
動かないとき
一つ目はウォシュレットがまったく動かないというトラブルです。故障かな?と疑ってしまうかもしれませんが、ひとまず電源という基本的なところから見ていきましょう。
まず電源プラグがコンセントに刺さっていなければ、当然通電していないため、動くことがありません。
また、電源プラグが刺さっていても、プラグの切表示が点灯していれば、電源が入っていないのと同じ状態です。入ボタンを押して電源プラグのスイッチを入れて動作確認を行ってみましょう。
他にもブレーカーが落ちていたり、停電が起きていたりと、通電していないためにウォシュレットが動かないというケースは少なくありません。基本的なことだからこそ見逃してしまうものですから、まずは電源からチェックしていきましょう。
次に考えられるのが、座り方によってウォシュレットが動かないというケースです。
ウォシュレットには人が座っていないときの誤作動を防ぐために、着座センサーや着座スイッチという機能が設定されています。そのため浅く座っていると、それらが反応せずウォシュレットが動かないということが起きるのです。動いたり動かなかったりするという場合はそのようなケースを考えてもいいでしょう。
ちなみに、便座や便ふたにかぶせているカバーよって、上記のセンサー類が誤作動するということも考えられます。試しにカバーを取り外し、そこから問題なく使用できる場合はカバーの影響によるものといえるでしょう。
最後が便器にウォシュレットが固定されておらず、正常に動作しなくなっているというケースです。
座ったときにガタつくなどのことがあれば、きちんと固定できていない恐れがあります。ウォシュレットの取り付け作業は、慣れていないと少々手間はかかりますが、自分で取り付けることも可能です。一度取り外し、再度取り付けてみると良いでしょう。
上記の問題を解決したうえで動かなければ、残念ながら故障している状態です。ウォシュレットの故障の多くが、内部の基盤に関わるもののため、素人では対応できないことがほとんどです。メーカーや修理業者に相談するか、買い替えによって対応する形になります。
水漏れ
ノズルからの水が止まらない、ポタポタと垂れ続けるというトラブルは、いわゆる水漏れです。そして、ウォシュレットの水漏れは自分では直すことができないケースがほとんどといえます。
というのも、ウォシュレットの水漏れしている原因によっては、量販店などでは販売されていないパーツが必要になるためです。そうなると、必然的にメーカーや専門業者へ依頼することになります。また、電気系統の故障が影響している場合は、技術的な話はもちろん安全面でも素人が対応することは推奨されていません。そのため、どんなに時間がかかっても良いから自分で直すということもできないのです。
例えば、電磁弁の故障により、ノズルの水漏れが発生しているとしましょう。電磁弁とはスイッチのオンオフで水の出入りを操作する役割を持っているパーツで、正常に働かなくなると前述したような水漏れが発生します。水漏れ修理をするには、この電磁弁を交換するだけで良いのですが、その交換自体に苦労するというわけです。
まず、このパーツは量販店で購入することができないので、型番を調べてメーカーから取り寄せる必要があります。そして、この部分は所謂電気が関わる場所なため、素人による修理は危険とされているのです。メーカーもユーザーの安全を守るために、そこへ関わるパーツの販売はしないでしょうから、作業自体ができない確率の方が高いと考えられます。
実際に、メーカーのホームページでも、パーツによっては対応しないとしているため、原因が特定できているのであれば、尚更プロの力を頼るのが賢明です。
“ご相談いただく前に
迅速で精度の高い回答のために、ご相談の前に対象製品の保証書・取扱説明書をご用意いただくか、製品の品番をご確認いただいておくとスムーズです。
お客様に末永く安心・安全にご使用いただくために、お客様での修理・交換ができない部品や、漏水などにより家屋に被害が発生し得る部位の部品(例:ウォシュレット・給湯機等の内部部品や電装部品)に関しましては、販売いたしかねます。あらかじめご了承願います。”
引用:TOTOパーツセンター https://jp.toto.com/support/parts/index.htm
このようにウォシュレットの水漏れ修理は自分で修理ができないことが多いといえます。しかし、機種によってはノズルを交換することもできるので、ノズルの割れなどが原因で水漏れしているならば、そこを対応することで改善することもあります。
他にも、給水ホースの交換や、分岐金具や給水管に発生したナットの緩みなどの場合も、人によってはできるという方もいるはずです。そのため、原因が特定でき、危険がなく自身で対応できるものであれば、試しに修理をやってみても良いでしょう。
とはいえ、原因が分からない、必要なパーツを特定できないという時には、無理をせずメーカーや専門業者に調査から任せておくというのがベストといえます。わけが分からないまま進めてしまうと、不必要なパーツを購入してしまったり、状態を悪化させたりと、結果的な費用や労力が増えてしまうかもしれません。最初からプロを頼るべきだったということにもなりかねないのです。
止水栓を閉めて水自体を止めておけば、水漏れの応急処置にはなるので、ウォシュレットの水漏れに関しては、それだけやっておいてプロを頼ってもいいでしょう。
ノズルから水が出ない
ノズルから水が出ないというのは、ウォシュレットには付き物といってもいいトラブルです。ノズルから水が出ない原因には、止水栓や電源、設定によるものなど、単純なものも少なくありません。
しかし、給水ホースのフィルターに目詰まりが発生していることや、ノズルの穴がゴミや汚れでつまっていることなど、少し複雑な作業が発生する原因も考えられます。とはいえ、前者はもちろん、後者の場合も自分で解決が可能なケースです。対処方法を紹介していきますので、試してみるのもいいでしょう。
まず、止水栓や電源など、単純なことが原因となっているものは、それぞれを確認して対処するだけで解決できます。例えば、電源であれば、きっちり通電しているか、センサー類が誤作動していないかなどをチェックしてみましょう。他も同様に止水栓が閉じていないか、弱に設定が変更されていないかなど、それぞれをチェックしていけば、対処できるはずです。
そして、後者の場合は、修理作業が必要です。中には給水管を外したりなどの作業が発生するものもあるため、自信がない方は業者に依頼してしまうのもいいでしょう。それでは詳しく紹介していきます。
給水ホースのフィルターが目詰まりを起こしている場合
一つ目は給水ホースのフィルターに目詰まりが起きて、ノズルから水が出ないパターンです。
まず、給水ホースのフィルターについて説明しておきましょう。
ウォシュレットから水を出すには、止水栓に分岐金具と給水ホースを取り付け、ウォシュレットに接続する必要があります。そのウォシュレットに接続した給水ホースの中に、細かいゴミや汚れを取り除き、清潔な水を噴射するためのフィルターが取り付けられているのです。長い間フィルターを掃除していないと、フィルターが取り除いてきたゴミや汚れが溜まり、水の出が悪くなるということが起きます。
このフィルターは、メーカーや機種によって設置されていないというケースもありますが、その場合でも、給水ホースとウォシュレット本体の接続部分に汚れなどが溜まり水の出が悪くなるでしょう。
どちらにせよ、解決するにはフィルターや接続部分を掃除することが必要です。トイレの止水栓を閉めて水を止めた後にフィルターを取り外し、しっかりと掃除して取り付け直しましょう。フィルターの設置位置は、機種によって変わるため、必ず購入時に付属している説明書を確認しながら行ってください。
もし説明書を紛失した場合、機種によっては公式サイトからPDFファイルを閲覧することもできます。
ノズルにゴミや汚れが溜まっている
次にノズルの穴にゴミや汚れが溜まっていることで、水が出なくなるパターンの解決方法を紹介します。
まず、なぜウォシュレットに汚れが溜まるのかということですが、ウォシュレットのノズルはその役割と位置の関係上、もともと汚れが溜まりやすい状況にあります。また、水道水が通るため、水垢汚れも発生しやすいといえるでしょう。他にもホコリやカビが溜まるなどもあり、小まめに掃除しなければ数々の汚れがノズルに固まって、水が出にくくなるというわけです。
そして、だからこそ、多くのウォシュレットにはお掃除機能と呼ばれるノズルをキレイにする機能があります。大抵の目詰まりはこれで改善できるはずです。
しかし、お掃除機能でノズルを洗浄してもキレイにならなかったということは当然ありえます。また、古い機種でお掃除機能がないということもあるでしょう。その場合はどうすれば解決できるのでしょうか。ノズルを交換するしかないの?と不安になる方もいるかもしれません。
その場合でもとにかく汚れを取り除くに限ります。ただ、上記と違うのは、ウォシュレットに任せるのではなく、手作業で掃除を行うということです。
ノズルを引っ張りだし、徹底的に汚れを落としてください。ノズルは、お掃除機能を使うか、一瞬オンにして出てきたらすぐ電源プラグを外すなどにより、出した状態で留めることができます。とはいえ、機種ごとに適切な手順が違うため、この作業に関しては説明書を確認しつつ行うのが無難でしょう。無理に動かすのは故障に繋がります。
そして、無事ノズルが出た状態で固定できれば、柔らかい布や柔らかめの歯ブラシ、トイレ用のお掃除シートなどで優しく拭き取ります。こびりついていない汚れであれば、これだけでもキレイにできるでしょう。ちなみにゴシゴシこするのは、小さな傷を作ってしまい、そこへ汚れが溜まるようになるのでNGです。
さらに手ごわい汚れには、トイレや台所用の中性洗剤を薄めた状態で布に含ませ、それで拭き取ります。ノズル用の洗剤を使用したり、重曹とクエン酸を合わせて使ったりするのもいいでしょう。
より強力にしたいときは、気になる部分に洗剤や泡を留まらせてしばらくしてから拭き取るのがおすすめです。トイレットペーパーなどでパックするとやりやすいでしょう。また、掃除が終わった際は、洗剤が残らないようにきちんと水拭きすることも忘れずに行います。
ちなみにこの掃除方法で中性洗剤を使う理由は、ノズルは便器と違ってプラスチックを使われているため、アルカリ性や酸性の洗剤を使うと変色したり、傷めたりする恐れがあるからです。また、研磨剤が含まれている洗剤も傷がついてしまい、そこに汚れが溜まってしまうためNGといえます。
ノズルの掃除を行うときのポイントは、ノズル自体はもちろんのこと、ノズル周辺や収納部まできれいにすることです。周辺の汚れが落ちていると目詰まりもしづらくなります。汚れを放置していると、ノズルの出入りもスムーズでなくなるので、そこを目安に整えておきましょう。
ちなみに、上記の二つをやってみても改善しなかった場合、給水管やトイレタンクで発生している水漏れが原因と考えられるかもしれません。それらに水漏れが発生していると、ウォシュレットに供給されるべき水が足りなくなるため、ウォシュレットから出る水量も減ってしまうのです。
また、貯湯式と呼ばれるウォシュレット専用のタンクを持っているタイプで、ウォシュレットに水漏れが発生していれば、常にタンク内の水が少なくなってしまうため、水勢が弱まるということもあるでしょう。
原因が分かっていると、専門業者やメーカーに相談する際にも調査の手間が省けるため、解決までがスムーズになります。あれこれと手を出す必要はありませんが、目視で分かる範囲についてはチェックしておき、色々な原因が隠れていないか考えておくといいでしょう。
温水が出ない
最後がウォシュレットから温かい水が出ないというトラブルです。まず、ウォシュレットには瞬間的に水を温めて噴射する瞬間式と、保温できるタンクを内蔵して温水を噴射できるようにした貯湯式の二種類の給湯タイプがあります。そのため、温水が出ないといっても、タイプによって原因が違うということもあるわけです。
瞬間式の場合は、セラミックヒーターを内蔵し、そこの表面を水が通ることで温水になるという仕組みです。つまり、その機能に関わる部分で不具合が出てくると温水が出なくなってしまいます。
修理するには、そこへ影響するパーツの交換しかなく、そのためには本体の分解も必要といえるでしょう。知識がない人が行えば、故障や感電するリスクがありますからおすすめできません。また、内部のパーツとなると、ものによっては漏電や火災リスクを予防するために、販売自体がされていないものもあります。個人での修理ができないかもしれないのです。
次に貯湯式ですが、こちらは専用のタンクを内蔵し、それを常に保温することで温水を出せるようにしたタイプです。使用不使用に関わらず、常に保温を行うため電気代が高くなるというデメリットがありますが、一万円台から設置できるため、導入コストが低いというメリットもあります。
このタイプで温水が出なくなった場合は、その保温機能が正常に働いていないというケースが多く、基本的には瞬間式と同じくメーカーや専門業者に相談するのが賢明です。
しかし、貯水し保温するという形式上、使う間隔が短ければ温めるのが間に合わなくて、温水が出ないということも起きるのです。少し待ってみると正常に使える、トイレに入る人数が少ないときには起きないという場合は、修理を焦る必要はないかもしれません。
ちなみに、上記のトラブルの解決を相談した際、使用している期間が長ければパーツよりもウォシュレットの交換自体を勧められることもあります。生産中止しているためにパーツの取り扱いがないということも考えられますが、ウォシュレットの耐用年数は7年から10年と言われており、交換してもまたすぐ故障する恐れがあるためです。ウォシュレットの交換ならば、特に危険のある作業ではないので、自信がある方は試してみてもいいかもしれません。
また、基本的なところですが温度設定を低くしていないかなども確認しておきましょう。水勢と同じように調整ができるものは誰かが弱めているということも考えられます。さらに、電源プラグを抜き差しすることで、改善するというケースもあるため試してみましょう。
和式トイレの修理
まだまだ根強く残っているものの減少傾向にある和式トイレ、こちらも当然トラブルが発生しますから、その時は修理が必要といえます。主なトラブルは、やはり水漏れとトイレつまりでしょう。
和式トイレに発生した上記のトラブルの場合、基本的に洋式トイレで行っているような修理で解決できるケースがほとんどです。
トイレつまりの場合はラバーカップなど身近なものから試していくことができますし、漏水であればタンク内の掃除やパーツの交換を行うことで修理できます。パイプに穴が空いたというケースも、パイプを交換したり、パテで穴埋めしたりで対処できるでしょう。
対して自分で修理できないのが、便器の割れや、ラバーカップ類などの道具で解決できなかったつまりです。また、洗浄方式がフラッシュバルブの場合は、自分での修理は難しいと感じる人が多いでしょう。
まず、便器のひび割れについてですが、原因は地震による負荷であったり、物を便器に落としてしまった衝撃であったり、色々とあります。そして、何が原因であろうとも、ひび割れてしまった場合、そこに雑菌が繁殖したり、割れた部分でケガをしたりなどのリスクが考えられるため、使い続けるのはよくありません。
防水パテなどで応急処置もできますが、あくまで応急処置のため便器の交換までの一時しのぎといったところでしょう。また、パテによる便器の補修はメーカーでは推奨されていないため、補修しきれなかったり、ケガや損失があったとしても自己責任となります。
快適に使える状態に修理したいのであれば、便器そのものを交換するのが一番です。和式便器は床に埋め込む形で設置するため、その作業は洋式トイレ以上に難しいといっても過言ではないでしょう。そのため業者を頼らざるを得ないということになりえます。
次に、ラバーカップなどの道具で修理できなかったトイレつまりですが、もしありとあらゆる道具を使っても修理できなかった場合は、便器を取り外す必要が出てきます。これは洋式トイレでも同様です。洋式トイレの便器の設置は、ボルトなどで行われています。そのため、難度は高く、労力もかかりますが、実は個人での脱着が可能なのです。
対して、和式トイレは床に埋め込む形で設置されており、取り外すには破壊するしかありません。陶器である便器の破壊は、ケガの危険が伴いますし、トイレつまりを取り終えたあとの便器を設置する作業も簡単ではありません。使える道具を使用して解決できなかったときには、業者への依頼を検討するのが賢明でしょう。
最後にフラッシュバルブと呼ばれる洗浄方式を採用している和式トイレでの水漏れです。この洗浄方式は、小便器にも採用されていますが、ここに水漏れが発生した場合、複雑な構造である本体を分解して、水漏れの原因となったパーツを交換したり、掃除したりという作業が必要になります。また、部品一つ一つが細かく、小さな傷や穴一つで水漏れが起きるというケースもあって、知識がなければ原因の特定から難航するでしょう。
そして、分解した以上は再度組み立てる必要が出てきますが、設計図も知識もない状態で行うのは、やはりミスが起きる確率が高いです。そのため、個人では修理できないトラブルといえます。
フラッシュバルブ形式は、設置にあたって太い給水管が必要なため、採用している家庭はほとんどないはずです。そのため個人で修理する機会は稀でしょうが、万が一のときは、自身で修理しようとせずプロの力を借りるのがおすすめです。
小便器のトイレ修理
小便器といえば、家庭で設置しているという方は少ないでしょうが、オフィスや商業施設など、パブリックな場所では見かけることが多いトイレです。そして、現在もデザイン性や節水能力などを向上させており、洋式トイレと同様の進化を重ねているトイレでもあります。
減少傾向にある和式トイレとは違って、普通に需要もあるため、まだまだ成長が求められているのでしょう。
そんな小便器も実はつまることがあります。つまり、修理が必要になることもあるということです。
通常のトイレとは違い、固形のものを流すことはないのにトイレつまりが起きるなんて不思議と思うかもしれません。しかし、尿は、尿に含まれる尿素と一般細菌が反応することで、尿石と呼ばれる固形物に変質します。そのため、小便器といえども、つまることはありえるというわけです。
小便器でトイレつまりが発生した場合は、その尿石を取り除くことで解決できるケースがほとんどです。尿石除去剤や洗剤による洗浄や、ワイヤーブラシ、ラバーカップなどを使用した修理を行ってみましょう。
ちなみに、尿石は使用回数や使われている時間が長いほど発生しやすくなるため、古い小便器ほどつまりやすいといえます。また、パブリックな場所で使われている小便器ならば、使用回数がおのずと増えるため、尿石の発生リスクは高いといえるでしょう。
長年使っているトイレであれば、汚れが蓄積して自然と発生することも考えられますが、掃除を怠っていれば、尿石が発生しやすい環境になってしまうので、新しい小便器でも油断は禁物です。
また、小便器に発生するトラブルは、トイレつまりだけではありません。小便器もトイレである以上は水を使います。それは「水漏れ」のリスクもあるということです。そして、それらの水漏れ修理は、洋式トイレと違って簡単には修理できないケースがほとんどです。
その理由は小便器の洗浄方式がフラッシュバルブだからです。フラッシュバルブの水漏れ修理の場合、和式トイレの修理でも紹介したように本体を分解する必要がでてきます。個人が行うにはリスクが大きすぎます。
そして、壁や床などの便器との接地面から水漏れしているというケースでも、便器の取り外しが必要になるなど、気軽に修理できるものは少ないです。もちろん、パイプに穴が空いているという分かりやすいものであれば、パイプを交換したり、パテで穴埋めしたりなどで対処できますが、前者のケースであれば素直に業者に依頼するというのが無難といえます。
小便器のトラブルでも、一般的なトイレのように、簡単に自分で修理できるものから業者を頼る方が安心なものまで幅広くあります。トイレつまりのような身近な道具を試せるものならば、自分で修理してみてもいいかもしれませんが、状態を悪化させないためにも、トラブルの内容によってはプロを頼ることも考えていきましょう。
ちょっと複雑?賃貸物件のトイレ修理事情
「タンクからポタポタと水が漏れ続けている!」
「トイレットペーパーを流しすぎて詰まっちゃった…」
こんなトラブルが遭遇してしまうと、つい慌てて業者を呼んだり、自分でできる対処法を試したりしてしまいます。もちろん、自分の持ち家でのことであれば、その選択で大丈夫です。専門業者に依頼すればプロの技術で確実に解決してくれますし、自分で対処する場合でもきちんと正しい修理方法がとれていれば費用を抑えて解決できますから、なんの問題もありません。
しかし、今生活している場所が賃貸物件ならば、修理をする前に、まずは契約書を確認することが必要です。
「ただトイレを修理するだけなのにどうして?」
と、思うかもしれませんが、トイレをはじめ、給湯器やエアコンなど賃貸物件の室内設備で発生したトラブルの対処については、契約書内で規定されていることが多いからです。
賃貸人によっては、管理会社で対応しているケースや、手配する業者が指定されているケースがあります。そのため、もし判断を誤ると、本来払わなくていいはずの修理費を、全額自己負担することになるかもしれないのです。
もちろん、特約などにより自己負担するよう定められているということもあるかもしれませんし、とりあえず業者を呼んで後から請求するだけでOKということもあるかもしれません。しかし、賃貸物件の設備に発生したトラブルにおいて、自己判断での対応は危険です。まずは契約書で確認してからその後の対応を判断するようにしましょう。
また、契約書に特に記載がなかった場合は、管理会社や大家などの賃貸人に相談するのがベストといえます。この場合も、上記と同じく管理会社で対応していたり、手配する業者が決められたりしているかもしれないからです。相談なしに行動してしまえば、全額自己負担とされたり、重症化した際に修繕費を要求されたりなどのトラブルにもなりかねません。
さらに、そのトラブルがなぜ発生したのか?というところも、賃貸人に伝えることが必要になるでしょう。そのため、現場の写真を撮るなどをして、状況を伝えられるようにしておくと安心ではないでしょうか。原因の説明が必要な理由としては、原因によって修理費用を負担する側が変わると規定されているケースもあるからです。
例えば、トイレつまりについて相談したとしましょう。
この場合、配管や便器に元々不備あったり、物件が古く経年劣化によってトイレつまりが発生して当然の状況だったりすると、賃貸人の負担として決着することが多いです。
しかし、ペットの糞やティッシュペーパーなど、トイレに流すべきでないものを流していて詰まらせたり、過度な節水によって適切に流せない状況に変えていたりすると、通常利用の範囲から外れているとされ、借主負担となるケースがあります。
トラブルによっては自身の使い方には問題がなかったということを証明する必要になるというわけです。修理前に賃貸人に相談すると、その段階で状況の説明も行えるため、事後承諾を得るよりもスムーズに進むでしょう。
上記のふたつの理由から、賃貸物件のトイレでトラブルが発生したときは、すぐに修理!と考えるのではなく、契約書を確認することと、賃貸人へ相談することを忘れないようにしましょう。
ちなみに、専門業者によっては、予め相談したうえでの利用か確認をとるところもあります。そうなると、せっかく業者を見つけたにも関わらず対応してもらえないなどの展開になってしまい、二度手間になることもあるでしょう。それもあって相談してから対応を決めるというのがおすすめです。
連絡がとれないときはどうしたらいいの?
上記を踏まえて注意しておきたいのが、深夜などの賃貸人に連絡が取りづらい時間帯のトラブルの時の対応です。契約した物件によっては24時間対応のサービスを設けているところなどもありますから、その場合はそちらに連絡するのが鉄則といえます。
しかし、そうでなかった場合はどうでしょうか?
まず必要なのは、発生したトイレのトラブルがどのくらい緊急性が高く、今すぐの修理が必要なのかを判断することです。
例えば、一口に水漏れといっても、ポタポタと垂れているだけの場合と、トイレ一面が水浸しになるほど漏れている場合とでは、影響の大きさは全く違います。そして、後者のケースでは、生活に支障が出たり、近隣住民にも影響が出たりする恐れも考えられるでしょう。
そのため緊急性が高いと判断され、自身で業者を呼んでも自己負担でなくなるケースがあるのです。また、その際は、領収書と現場の写真を撮影して、その緊急性を証明することを求められることもあるため、忘れずに対応してもらうようにしましょう。
逆にポタポタと垂れる場合では、そこから悪化する危険性はあるものの、止水栓を閉めて、次の日に修理を依頼すれば十分間に合う内容です。
使用者側としては急いで修理したくなりますが、自己負担のないようにと考えるのであれば、おとなしく管理会社のサポートが開始する時間まで待つのがベストでしょう。もちろん放置して悪化させては元も子もないので、例えポタポタ程度の軽いものでも、対応してもらえる状況になれば即相談するのがおすすめです。
他にも、上記のトラブルに対して、ウォシュレットが動かないけれどトイレ自体は問題なく使えるなどのケースですと、緊急性は低いとみなされることがほとんどです。業者を無断で手配してしまっても自己負担となりかねません。
基本的には賃貸人に無断で修理をしたり、修理を手配したりということはNGです。賃貸住宅でのトイレ修理では、そのトラブルがどれだけ緊急事態かということが重要になってきますので覚えておきましょう。
トイレ修理で悩まないために
今回の記事では
・業者の選び方
・自分でできるトイレ修理の方法
・一般的な洋式トイレ以外のトイレ修理事情
・賃貸物件でのトイレ修理事情
と、トイレ修理にまつわる様々な情報をお伝えしました。
トイレの劣化は見えない形で進んでいき、ある日突然トイレつまりや水漏れなどのトラブルの形で襲ってきます。そんなときに焦ってしまえば、誤った修理をしてしまったり、悪徳業者の餌食になったりしかねません。
それを防ぐためには、やはりそのトイレ修理が必要なときに備えておくことが必要です。トイレ修理に使える工具を揃えて置く、信頼できる業者を見つけておくなどして、トイレ修理への対策を練っておきましょう。
トイレ水漏れの施工事例
📄 トイレ水漏れで山口県下松市の70代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年6月27日 午前
- 作業完了日:2021年6月27日 午後
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(中作業)
- 費用(税込):13,200円
📄 トイレ水漏れで愛知県大府市の40代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年6月13日 深夜
- 作業完了日:2021年6月13日 深夜
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):8,800円
- 作業担当パートナー店:株式会社Goodperformance
📄 トイレ水漏れで兵庫県加古川市の70代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年5月5日 早朝
- 作業完了日:2021年5月5日 午前
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):8,800円
📄 トイレ水漏れで滋賀県大津市の70代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年4月7日 深夜
- 作業完了日:2021年4月8日
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):17,600円
- 作業担当パートナー店:アクアサポート
📄 トイレ水漏れで埼玉県さいたま市大宮区の40代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年4月30日 深夜
- 作業完了日:2021年4月30日 深夜
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(中作業)
- 費用(税込):22,000円
- 作業担当パートナー店:澪-mio-
📄 トイレ水漏れで愛媛県松山市の40代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年4月24日 早朝
- 作業完了日:2021年5月8日 午後
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(中作業)
- 費用(税込):34,650円(内、部品/部材代:12,650円)
- 作業担当パートナー店:便利屋レクス
📄 トイレ水漏れで愛知県丹羽郡扶桑町の70代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年4月13日 午前
- 作業完了日:2021年4月13日 お昼頃
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):8,800円
- 作業担当パートナー店:株式会社クリーンライフ
📄 トイレ水漏れで東京都葛飾区の40代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月30日 午後
- 作業完了日:2021年3月31日 午前
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):20,669円(内、部品/部材代:869円)
- 作業担当パートナー店:株式会社クリーンライフ
📄 トイレ水漏れで富山県富山市の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月27日 午前
- 作業完了日:2021年3月27日 午後
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):8,800円
📄 トイレ水漏れで東京都板橋区の60代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月22日 深夜
- 作業完了日:2021年3月23日 お昼頃
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(重作業)
- 費用(税込):33,000円
- 作業担当パートナー店:株式会社クリーンライフ
📄 トイレ水漏れで奈良県大和高田市の60代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月18日 午後
- 作業完了日:2021年3月18日 午後
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):8,800円
- 作業担当パートナー店:水道サービス
📄 トイレ水漏れで秋田県山本郡三種町の50代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月17日 午後
- 作業完了日:2021年3月18日 午後
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):7,700円
📄 トイレ水漏れで神奈川県横浜市鶴見区の30代の女性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月14日 午後
- 作業完了日:2021年3月14日 夕方
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(中作業)
- 費用(税込):20,000円
- 作業担当パートナー店:有限会社プログレス
📄 トイレ水漏れで千葉県木更津市の50代の男性からお問い合わせがありました。
作業スタッフがお伺いして、トイレ水漏れ解消の作業をいたしました。
- お問合せ日:2021年3月13日 深夜
- 作業完了日:2021年3月14日
- 作業内容:トイレの水漏れ修理(軽作業)
- 費用(税込):31,900円
- 作業担当パートナー店:澪-mio-
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