近所のスポット
岩手県(いわてけん)は、東北地方に属する日本の都道府県の一つ。県庁所在地は盛岡市。
東北地方の北部(北東北)に所在し、北は青森県、西は秋田県、南は宮城県と境界を接しています。面積は15,275.01km?で、日本の都道府県としては、北海道に次いで2番目に広いです。県の人口およそ130万人のうち、100万人以上(7割強)は、内陸部の北上盆地に集中しています。盆地と海岸部以外は山地や丘陵地が多く、緑豊かな県です。
藩制時代は、現在の岩手県の前身にあたる地域伊達藩北部と南部藩南東部で構成されていました(このため県内において、呼称としての「南部」は地理的な意味とは逆に県北部を指す場合がある)。また、岩手県内で陸前に該当する地域は釜石以南の三陸地方のみです。南部(県北)地域は陸中に当たります。
名称
「岩手」の名称は、県庁の置かれた盛岡市の所属郡名「岩手郡」に由来します。その起源については、「住民の悪鬼追討の祈りに対し、人々の信仰を集めて『三ツ石さま』と呼ばれていた大岩(三ツ石の神、現:三ツ石神社)がそれを懲罰し、二度とこの地を荒らさないという鬼の確約を岩の上に手形で残させた」という故事に倣うとされています。
また、「岩手」の名が文献に登場するのは、「みちのくから都に献上された鷹を、帝がたいそう気に入り、鷹に慣れた大納言に預けましたが、取り逃がしてしまった」という大和物語の一説の鷹の名「岩手」が初めてだといわれています。帝は、岩手を失った悲しみを「言わないことが言うことより気持ちが勝る」の意味で、「岩手=言はで」に掛け「いはでおもふぞいふにまされる」と詠じたといいます。この表現は、古今和歌集の中からの本歌取りです。
地理・地域
自然公園
小岩井農場から見た岩手県最高峰岩手山
平泉の高館から見た東北最大河川の北上川
国立公園
三陸復興国立公園 十和田八幡平国立公園
国定公園
早池峰国定公園 栗駒国定公園
地形
山岳
奥羽山脈 - 秋田駒ヶ岳、岩手山、焼石岳、栗駒山、八幡平 北上山地 - 早池峰山、室根山
高原
種山ヶ原
山地・山塊
北上山地、和賀山塊
河川
北上川水系 - 中津川、雫石川、猿ヶ石川、胆沢川、衣川
湖沼
田瀬湖 錦秋湖 岩洞湖 南部片富士湖
気候
気候区分は内陸の那須火山帯の麓は日本海側気候、それ以外の地域は太平洋側気候。それに併せて、内陸は内陸性気候で夏は暑く冬は寒く、太平洋側沿岸部は海洋性気候で夏は涼しいです。(→東北地方#気候)。三陸海岸沿岸部はケッペンの気候区分では西岸海洋性気候 (Cfb) に分類されることもあります。北部内陸地方や西部山岳地帯は亜寒帯湿潤気候 (Dfa, Dfb) に属し、寒さが非常に厳しく、特に藪川は冬季に-30°C近くまで冷え込むこともある本州最寒地として有名です。
県内全域が豪雪地帯に指定されているものの、冬の積雪量には地域差が大きいです。西和賀町と八幡平市は積雪量がかなり多く、特別豪雪地帯に指定されています。奥羽山脈では、積雪量が多く雪質も良いため、いくつかのスキー場でスキーやスノーボードの国際大会や国内大会が開かれることが多いです。一方、太平洋側に位置する宮古市、大船渡市などは積雪量は概して少ないです。
太平洋側の盆地である北上盆地は、冬季の西高東低の気圧配置になると奥羽山脈が「壁」の役割をはたして晴天になる場合も多いです。そのため、放射冷却によって早朝の最低気温がかなり低くなります。対して、降雪時や曇天の場合は気温が下がりづらいです。北上盆地に位置する盛岡市は、このような放射冷却の影響がある脊梁山脈東側盆地の最北端都道府県庁所在地であるため、(日本海側のため冬季は曇天が多く、放射冷却がおきにくい)青森市や札幌市など、より北に位置する都道府県庁所在地よりも最低気温が下回る時が多く、東北地方では勿論、日本の都道府県庁所在地で最寒都市である日が多いです。実際、北上盆地の各都市(盛岡市、花巻市、北上市、奥州市)は、今でも厳冬期に-15°C前後まで下がることも珍しくなく、北海道を除き、標高が高くない都市平地部では最も冷え込みが厳しい地域です。しかし、冬場の朝晩は市街地と郊外の気温差は非常に大きく、盛岡、北上、一関を中心にヒートアイランドが顕著に見られます。
一方、北上盆地の夏は、フェーン現象の影響で、南にあり海洋性気候の傾向もある仙台市よりも気温が高いことがしばしばありますが、沿岸部は仙台市と同様の気候となることが多いです。
岩手県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報)
平年値 洋野町 種市 | 久慈 | 普代 | 岩泉町 宮古 | 山田 | 釜石 | 大船渡 | 軽米 | 二戸 | 八幡平市 八幡平市 一戸町 久慈市 山形 | 葛巻 | 盛岡市 宮古市 °C) | 最暖月 | 21.1 降水量 mm) | 最多月 | 196.4 岩泉 | 宮古市 川井 | 遠野 | 住田 | 西和賀町 沢内 | 西和賀町 湯田 | 盛岡市 盛岡 | 雫石 | 紫波 | 花巻市 大迫 | 花巻 | 北上 | 奥州市 江刺 | 奥州市 藤沢 一関 |
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平均 °C) | 最暖月 | 22.0 降水量 mm) | 最多月 | 179.2 広袤(こうぼう)節内の全座標を示した地図 - OSM 節内の全座標を示した地図 - Google 節内の全座標を示した地図 - Bing |
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国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、岩手県の面積は15,275.01平方キロメートルです。 岩手県の東西南北それぞれの端は以下の位置です。東端はとどヶ崎(本州最東端)、西端は黒森峠の北東約2km、南端はJR東日本東北本線油島駅の東南東約6.7km、北端はJR東日本八戸線角の浜駅の北約1kmです。加えて、重心も併記します。また総務省統計局の平成22年国勢調査によると、人口重心は花巻市?大迫町内川目?にあります。 岩手県の広袤 重心 北緯39度35分39秒東経141度21分32秒 | 北緯40度27分02秒東経141度40分57秒 北緯39度30分23.66秒東経141度17分56.20秒 | 西端 北緯39度23分28秒東経140度39分11秒← | 岩手県庁舎所在地 北緯39度42分13秒東経141度09分09秒 | 東端 北緯39度32分48秒東経142度04分21秒 | | ↓ 北緯38度44分52秒東経141度13分53秒 | |
地域 岩手県 地域区分図 総面積で全国2位ですが、可住地面積割合が24.3%と低く全国40位で、可住地面積では全国5位に下がります(都道府県の面積一覧#2006年 面積の順位を参照)。可住地は大別して内陸部(人口100万人程度)と、沿岸部(40万人程度)の2つ。このうち、内陸部には東北新幹線・東北縦貫自動車道などの高速交通インフラが整っていますが、その他の地域ではインフラが未発達で、地域間移動は国道や在来線レベルに留まっています。特に、内陸部と沿岸部を行き来するためには、一般国道・県道は急峻な峠を上り下りする道となっていて、直線距離の割に、移動に大きな時間を要する結果を招いています。このような状況は、県土が多数の島によって構成されている沖縄県とも相似していて、救急医療においてはヘリコプター輸送が行われているほどです。 交通インフラの未整備に起因して、短時間で県庁にたどりつけない県民が多数存在することから、従来岩手県庁は、県内各所に「地方振興局」を設置、県の総合出先機関として機能させてきました。近年にいたって、平成の大合併で市町村数が大幅に減少したことを契機として、2006年(平成18年)4月に地方振興局の再編を実施。高速交通インフラが整った内陸部では、細かい地域圏に分割せず、県の中枢機能が集まる盛岡市広域と、県南地域との南北2分割に統合しました。県南地域については、従来多くの広域生活圏の設定があったのですが、それらを一まとめに統合して、新たに設立した「県南広域振興局」の管轄としました。この結果、従来12だった広域生活圏は、4に減少しました。 人口は2005年(平成17年)国勢調査の値です。 県内地域区分 盛岡広域振興局管内 482,482人 県南広域振興局管内 514,132人 沿岸広域振興局管内 218,744人 県北広域振興局管内 133,932人 自治体 岩手県-地方行政区分-地図 各振興局ごとに県内市町村を列記します。県内には14市11郡15町4村があります「町」の読み方は、葛巻町、岩手町、西和賀町、山田町、軽米町、一戸町の6つが「まち」で、他は全て「ちょう」です。 盛岡広域振興局管内 482,482人 盛岡市 - (県庁所在地・中核市・盛岡広域振興局所在地) 八幡平市 滝沢市 岩手郡 雫石町 - 葛巻町 - 岩手町 紫波郡 紫波町 - 矢巾町 県南広域振興局管内 514,132人 奥州市 - (県南広域振興局所在地) 一関市 花巻市 北上市 遠野市 胆沢郡 金ケ崎町 西磐井郡 平泉町 和賀郡 西和賀町 沿岸広域振興局管内 218,744人 釜石市 - (沿岸広域振興局所在地) 宮古市 大船渡市 陸前高田市 気仙郡 住田町 上閉伊郡 大槌町 下閉伊郡 山田町 - 岩泉町 - 田野畑村 県北広域振興局管内 133,932人 久慈市 - (県北広域振興局所在地) 二戸市 下閉伊郡 普代村 二戸郡 一戸町 九戸郡 野田村 - 洋野町 - 軽米町 - 九戸村 都市圏 都市雇用圏(10?% 通勤圏)の変遷 東北新幹線の駅が設置された都市圏は太字 1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 |
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盛岡?都市圏 万人 | 盛岡?都市圏 万人 | 盛岡?都市圏 万人 | 盛岡?都市圏 万人 | 水沢?都市圏 万人 | 水沢?都市圏 万人 | 水沢?都市圏 万人 | 北上?都市圏 万人 | 花巻?都市圏 万人 | 一関?都市圏 万人 | 一関?都市圏 万人 | 水沢?都市圏 万人 | 一関?都市圏 万人 | 花巻?都市圏 万人 | 花巻?都市圏 万人 | 一関?都市圏 万人 | 釜石?都市圏 万人 | 北上?都市圏 万人 | 北上?都市圏 万人 | 花巻都市圏は 北上?都市圏 万人 | 釜石?都市圏 万人 | 宮古?都市圏 万人 | 宮古?都市圏 万人 | 宮古?都市圏 万人 | 宮古?都市圏 万人 | 釜石?都市圏 万人 | 釜石?都市圏 万人 |
盛岡駅で東北新幹線と秋田新幹線とが接続 北上JCTで東北自動車道と秋田自動車道とが接続 北上都市圏(花巻都市圏)に花巻空港がある 交通の変遷 1982年(昭和57年) - 東北新幹線 大宮 - 盛岡駅間開業 1985年(昭和60年) - 東北新幹線 大宮 - 上野駅間開業 1991年(平成3年) - 東北新幹線 上野 - 東京駅間開業 1997年(平成9年) - 秋田新幹線開業、秋田道により秋田港と直結される 2002年(平成14年) - 東北新幹線 盛岡 - 八戸駅間開業 2010年(平成22年) - 東北新幹線 八戸 - 新青森駅間開業 「南北沿岸」の所得格差 北上市など県の南部では経済発展によって所得水準が大きく向上している一方の内陸北部・沿岸部では目立った経済的発展がなく発展が遅れがちで、所得格差が存在しています。統計資料で比較すると、県全体の平均所得が242万円なのに対し、県北の中心都市二戸市・久慈市では、190万円台にとどまり、50万円以上もの格差が存在しています。岩手県庁は2006年、県北・沿岸振興本部を設置して対策に乗り出しましたが、南北の格差は逆に拡大傾向すら呈していて、根本的な対策が求められています。 隣接自治体 青森県八戸市、三戸郡田子町、三戸町、階上町 秋田県鹿角市、仙北市、大仙市、横手市、仙北郡美郷町、雄勝郡東成瀬村 宮城県栗原市、登米市、気仙沼市 行政機関 岩手県警察 歴史 先史・古代 約4万年 - 3万3000年前には、斜軸尖頭器を出土した柳沢舘遺跡(奥州市)や金取遺跡(遠野市)などが存在しました。また、ハナイズミモリウシをはじめとする動・植物化石が多量に発見された金森遺跡(一関市)などの遺跡から旧石器時代から人が住んでいたと考えられます。 古くは縄文時代より豊かな狩猟・漁労生活を実現した地だったのです。近年の東北学では、上代の北上川流域は蝦夷の中心地で、日高見国とも呼ばれていたという説が唱えられています(また、日高見国の名が北上川という地名や、「日本国」という国名のもととなったとも)。一方で、胆沢の角塚古墳は最北の前方後円墳で、ヤマト王権の影響力が及ぶ北の端でもありました。 北東北地域は、律令国家の形成期である7世紀後半にはまだその支配に組み込まれておらず、蝦夷は朝廷側からは征伐の対象でありました。8世紀末の38年戦争では胆沢に蝦夷の軍事指導者アテルイが現れて朝廷軍に抵抗しますが、征夷大将軍に任ぜられた坂上田村麻呂によって滅ぼされています。その後北上川流域は朝廷が掌握し、蝦夷の多くが全国に強制移住させられました。残った蝦夷は、俘囚として支配体制に組み込まれ、同時に胆沢には関東地方から柵戸として入植者が入ったのです。 11世紀までに奥六郡(現在の岩手県内陸部)を拠点として糠部(現在の青森県東部)から亘理・伊具(現在の宮城県南部)にいたる広大な地域に影響力を発揮した俘囚長の安倍氏が半独立の勢力を築いました。安倍氏は前九年の役で源頼義の率いるヤマト朝廷軍になびいた秋田仙北の俘囚主清原氏によって滅ぼされました。その清原氏も一族の内紛から後三年の役で滅び、安倍氏の血を引く奥州藤原氏が江刺郡豊田館から磐井郡平泉に拠点を移動して奥州を掌握、豊かな産金をもとに仏教を基盤とする地域支配を実現し、その平泉時代を築いました。 中世 平泉が源頼朝に攻略され再び源氏が統治した鎌倉時代には甲斐国南部の河内地方を領した甲斐源氏の南部氏が八戸周辺に移住し、今の青森県から岩手県北及び秋田県鹿角地方にまで勢力を伸ばしました。沿岸部では閉伊氏、県央部では斯波氏、稗貫氏、阿曽沼氏、和賀氏などが割拠し、県南部は葛西氏、留守氏が有力だったのですが、次第に福島県伊達郡に根城を置く伊達氏の勢力が浸透し、室町時代には葛西氏、留守氏は伊達の馬打ちとして事実上支配下に置かれました。 これらの諸氏は伊達氏の内紛によって再び自立しますが、伊達政宗の仙台移封を機会に葛西氏は滅亡、留守氏は伊達氏の一族として組み込まれました。同じ頃、安倍氏の末裔である一方井氏を母に持つ七戸南部氏の南部信直が勢力を拡大し、南部所属の頭領として振舞うようになると、これを認めない九戸南部氏の九戸政実と争い、豊臣秀吉の知遇を得た信直は秀吉軍を招きいれて政実を滅ぼしました(九戸政実の乱)。大浦氏以外の南部氏諸家を統一した信直は盛岡に拠点を移し、勢力を確立しました。 近世 江戸時代には、県の南部は概ね仙台藩伊達氏に62万石、一関藩は田村氏、水沢には伊達氏城代が置かれ、北部は移封も無く盛岡藩南部氏によって20万石統治されました。幕末に東北諸藩が奥羽越列藩同盟(北部政府)を作ると、現在の岩手県を支配していた伊達藩・南部藩はその中心となりますが、結局敗れて明治政府によって占領されました。 近代以降 東北新幹線の路線図 1870年(明治3年)7月10日、盛岡藩は財政難により廃藩置県に先立って廃藩を申し出、旧領には明治政府により盛岡県が設置されました。盛岡県成立時の管轄地域は陸中国岩手郡、稗貫郡および紫波郡、和賀郡の一部のみで、新政府に敗れる前の盛岡藩より大幅に縮小されました。 その後、莫大な御用金を課せられたり、旧藩を分断する県域を設定され弱体化を図られるなど敗戦の屈辱を味わう。(ただし盛岡藩の廃藩置県の折に課せられた70万両の納付は減免されていて、藩の借金も盛岡に限らず1843年までは破棄、1844年以降の物は明治政府が国債3000万円を起債し肩代わりするなど救済措置も見られました。また官軍側である長州藩は実際に70万両を国に贈与し、萩城も廃城した上で県庁所在地を山口に移し、大森県・日田県に一部を譲渡するなど盛岡藩以上に厳しい措置を自らに課しています。) 以降は多くの人材を輩出。原敬が内閣総理大臣に就任するなど、近代日本国家建設に多くの功がありました。また中央へ人材を輩出したと同時に原敬と山田線、後藤新平と鈴木商店など金権政治の時代を先駆けた政治的犯罪も伴ったのです。 県域は1871年(明治4年)の第1次府県統合ではほとんど変わらず、1872年(明治5年)1月8日には盛岡県から岩手県に改称、1876年(明治9年)の第2次府県統合で磐井県から胆沢郡・江刺郡・磐井郡を、青森県から二戸郡を編入しましたが、前者はおおむね旧仙台藩領で、旧藩が分断された状態は是正されなかったのです。 1876年(明治9年)1月に最初の県議会が開かれ、5月に岩手県が成立しました。県名はそれまでの県庁所在地の郡名を採って付けられました。 1889年(明治22年)に、南岩手郡盛岡が岩手県下で初めて市制施行し、盛岡市となります。1937年(昭和12年)には製鉄業によって発展した上閉伊郡釜石町が市制施行して釜石市となります。1941年(昭和16年)には下閉伊郡宮古町・山口村・千徳村・磯鶏村が合併・市制施行して宮古市となり、戦前までに3市が誕生しました。 戦後、1950 - 1960年代には、山岳地帯のため交通の便が悪いことや、主な産業が富士製鐵(現、新日鐵住金)の釜石製鐵所位しかなく、所得水準が全国でも低いことから、自ら「日本のチベット」と呼び、政府の振興策を求めたこともありました。なおこの呼称は、1955年(昭和30年)1月22日封切のニュース映画『カメラルポ 脚光あびる日本のチベット 岩手三陸』において用いられたことから定着したといいます。 その後、1964年(昭和39年)に花巻空港が開港、1982年(昭和57年)に東北新幹線の大宮 - 盛岡間が開業して、首都圏からは約3時間、仙台からも1時間圏内(当時)となり、交通の便は改善されました。これに伴って、安価で広大な土地や豊富な水などを背景に、北上市、金ケ崎町周辺を中心として工場の進出が急激に進展。関東自動車工業(現・トヨタ自動車東日本)などの自動車産業、東芝や富士通などの半導体工場、塩野義製薬など大企業の工場の進出が進み、製造品出荷額が大きな伸びを見せた。 2008年(平成20年)には、6月14日に岩手・宮城内陸地震(最大震度6強)が、7月24日に岩手県沿岸北部地震(最大震度6弱)の大地震が発生しました。さらにその3年後の2011年(平成23年)3月11日、国内観測史上最大の超巨大地震となるマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震(最大震度7)が発生し、沿岸部の各地で津波による大きな被害が出た。 人口 岩手県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出) 増加 ??.0 - 2.5?% 減少 ??.0 - 2.5?% ??.5 - 5.0?% ??.0 - 7.5?% ??.5 - 10.0?% ??.0?% 以上 |
| 岩手県(に相当する地域)の人口の推移 1970年 | 1,371,383人 | | 1975年 | 1,385,563人 | | 1980年 | 1,421,927人 | | 1985年 | 1,433,611人 | | 1990年 | 1,416,928人 | | 1995年 | 1,419,505人 | | 2000年 | 1,416,180人 | | 2005年 | 1,385,041人 | | 2010年 | 1,330,530人 | |
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政治・行政
国政
衆議院の小選挙区が4。参議院では、全県で1区を構成。
県政
知事達増拓也(たっそ たくや、3期目 任期は2018年まで)
財政と事業
1995年(平成7年)以降、細川内閣(当時)打ち出した大規模景気対策に乗って公共投資を拡大させ、その後1997年(平成9年)まで、積極投資を拡大させました。当時県知事を務めていた増田寛也は、退任後の取材に「国の財政的限界で、いずれ予算が回らなくなるのは分かっていました(中略)…東北新幹線や花巻空港、釜石自動車道などです(骨格的な事業)は、先にやってしまおうと思った」と答えています。結果的には彼の読み通り、小泉内閣が発足した2001年(平成13年)以降、公共投資予算は年10%以上の割合で急速に縮減され、財政再建に大きく舵を切ったのです。
県自らも、県議会での質問に答える形で、財政悪化の原因について自己分析しています(→増田寛也#財政再建など参照)。
平成20年度
当初予算規模 約6500億円(一般会計) ラスパイレス指数 98.6
平成19年度
財政力指数 0.31
IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)11自治体中8位
平成18年度
財政力指数 0.29
IVグループ(財政力指数0.3未満)10自治体中1位
平成17年度
財政力指数 0.27
IVグループ(財政力指数0.3未満)14自治体中5位
平成16年度
財政力指数 0.26
IVグループ(財政力指数0.3未満)15自治体中5位
経済・産業
かつては、産業がほとんどない事を自称していましたが、東北新幹線や東北縦貫自動車道などの整備に伴って、企業の誘致が進んでいます。企業の誘致には、法人税や、従業員からの所得税収、関連企業による経済波及効果などで大きな税源涵養が見込まれることから、全国の自治体が誘致にしのぎを削っています。岩手県もこの例に漏れず、誘致に腐心していて、これまでにトヨタ自動車系の生産工場、東芝のフラッシュメモリ工場、富士通などを誘致しました。こうした奏功から、1995年(平成7年)以降は製造品出荷額が伸びを示し、47都道府県中、県民所得は40位台後半から、38位にまで改善しました。東北6県で見ると、福島県、宮城県、山形県に続く数字です。
特に自動車産業については、トヨタ自動車が東北地方を新たに生産拠点と位置付けていて、今後とも一層の誘致が見込まれる産業分野です。
さらに、近年は国際リニアコライダーを軸とした国際学術研究都市構想を表明しています。
貯蓄率が極めて高いことで知られます。地方の県としては珍しく、県内に3行の地方銀行(第二地銀を含む)を持ち、保有する金融資産は4兆円以上に達します。県民の貯蓄率は39%で、東北地方平均の25%、全国平均の16.5%を大きく上回り、東北では宮城県に次いで2位、全国でも9位の高率を保つ。
産業
農業・水産業
2006年(平成18年)農林水産統計によると、農業産出額は2,544億円。食料自給率は106%で、北海道や青森県、秋田県、山形県などとともに、自給率100%を超える数少ない県の一つです。広大な面積と、山岳に囲まれた地形のため、地域によって気候が大きく異なる所があり、特性に応じてさまざまな形態の農業が営まれています。
穀物、畜産業などが伝統的に盛んです。林業は、県が木質バイオマス事業などの自然エネルギー活用に熱心なこともあって、生産高188億円(2005年(平成17年))と、全国5位の数字を出しています。
水産業では、三陸海岸周辺が、黒潮による豊かな漁場として知られています。リアス式海岸の岩礁は、ワカメや海苔といった海藻類の養殖にも適していて、ワカメとあわびの養殖で、生産高全国1位の規模を持ちます。
商工業
製造品出荷額は2兆1000億円で、東北地方では福島県(全国順位19位)、宮城県(同24位)、山形県(同28位)に次いで4位(同31位)です。
長らく主要な産業が新日本製鐵(現、新日鐵住金)釜石製鐵所(釜石市)、太平洋セメント大船渡工場(大船渡市)ほどしかなく、政府の救済策を求めたこともあったのですが、1982年(昭和57年)に東北新幹線大宮・盛岡間が開業すると、企業誘致が徐々に進展しました。1993年(平成5年)に関東自動車工業(金ケ崎町)(現・トヨタ自動車東日本岩手工場)が進出して以来、製造業は大きく進展し、県民所得は全国40番台後半から、30番台まで向上しました。このほか、県南には富士通や塩野義製薬、東芝などの工場が立地します。
特に、2008年(平成20年)2月に決定された東芝・フラッシュメモリ工場の北上市への建設は、波及効果を合わせると1兆円程度の経済効果があるとされ、県は法人税減免や低利融資などを通じて、これを後押しするとしています。東芝が「行政からの融資措置だけでなく、質の高い人材の確保が容易なことが決め手になった」とし、「金のかからない新しい産業誘致モデル」として注目されました。工場新設に当たって、北上市はこれまでに蓄積した企業誘致と合わせて、法人税、固定資産税の大きな増収が見込まれることから、国から地方交付税の交付を受けない「不交付団体」への昇格を果たすことになりました。岩手県では、かつて製鉄業が隆盛を極めていた時代に釜石市が不交付団体となっていた前例があり、「それに次ぐ快挙」(2008年(平成20年)2月・岩手県知事定例記者会見)と評されました。
自動車産業に関しては、トヨタ自動車が、東北地方を新たな生産拠点とする意向を示していて、すでに金ケ崎町に立地する自動車工場も、現行より10万台増の25万台生産規模まで拡大されることが決まっています。自動車関連産業の集積を進めるため、岩手県は、トヨタ自動車東日本が進出している宮城県や山形県、福島県などと連携して、今後も誘致活動を展開していくとしています。
県内に拠点を誘致した主な製造業
盛岡市 美和ロック 八幡平市 アステラス東海(旧東北山之内製薬) 岩手郡雫石町 小岩井乳業 セイコーインスツル 花巻市 リコー EN大塚製薬(旧雪印乳業岩手医薬品工場) 北上市 明治製菓 北上ハイテクペーパー(旧三菱製紙) 東芝 東京製綱 アイメタルテクノロジー | 奥州市 東京エレクトロン フジキン 関東化学 妙徳 田中貴金属工業 日成ビルド工業 ファインシンター 麒麟麦酒 胆沢郡金ケ崎町 トヨタ自動車東日本(旧関東自動車工業岩手工場) 塩野義製薬 デンソー 一関市 トステム 日本ピストンリング | 宮古市 ヒロセ電機 釜石市 新日鐵住金釜石製鐵所 SMC 大船渡市 太平洋セメント大船渡工場 久慈市 北日本造船 |
サービス業
盛岡さんさ踊りの様子
観光業の振興に腐心しています。2007年(平成19年)には、盛岡市を舞台にしたNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」が放映され、盛岡さんさ踊りに訪れた観光客が8.7%増えて128万3000人となり、一定の効果が上がっています。2011年(平成23年)には、奥州藤原氏の栄華の遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」(平泉町)が世界遺産(文化遺産)に登録されました。
交通
県庁所在地の盛岡市は、県内のみならず北東北の広域交通網を束ねる拠点として機能していて、新幹線に接続して北東北各地への高速バスが多数発着するほか、盛岡駅では東北新幹線「はやぶさ」と秋田新幹線「こまち」の分割・併合も実施しています。
鉄道
盛岡駅
東北新幹線で、首都圏や仙台、青森と結ばれます。その停車駅でもある盛岡駅は県庁所在地にあり、複数の路線が接続するなど拠点性を有しています。
旧国鉄のJR東日本のほか、新幹線の新規開業に伴う並行在来線として分離した第三セクター鉄道のIGRいわて銀河鉄道および、旧国鉄の既設線および予定線を承継した三陸鉄道があります
特にJR山田線・岩泉線は国鉄時代から全国一利用者が極端に少ない閑散路線として知られ、民営化後も一部区間では列車本数が3 - 4本と数えるほどしかないです。後者については事業者より廃止届が提出され、2014年4月1日をもって廃止されバスに転換されました。
貨物扱いについては、盛岡貨物ターミナル駅(盛岡市及び紫波郡矢巾町)および水沢駅(奥州市)が貨物駅となっています。
県内のその他の路線は下記を参照。
路線
東日本旅客鉄道(JR東日本)
東北新幹線 東北本線 田沢湖線(秋田新幹線) 北上線 八戸線 花輪線 釜石線 岩泉線 山田線 大船渡線
IGRいわて銀河鉄道
いわて銀河鉄道線
三陸鉄道
北リアス線 南リアス線
路線バス
岩手県交通バス
沿岸部と内陸部(特に対北部)を結ぶ鉄道のダイヤが極端に少ないため、公共交通による県域横断の手段としては長距離バスが主力になっています。
岩手県交通 岩手県北自動車 ジェイアールバス東北 岩手急行バス 早池峰バス 東磐交通 東和町総合サービス公社 南部バス(軽米町、洋野町大野~青森県八戸市)かつては二戸市・一戸町まで乗り入れていましたが後に撤退 ミヤコーバス(一関市~宮城県栗原市) グリーン観光バス(一関市~宮城県栗原市)
自動車交通
内陸部の縦軸の交通には、東北縦貫自動車道、国道4号など、自動車を用いた高速交通インフラが整っています。その反面、内陸部と沿岸を結ぶ「横軸」の交通は、いまだ急勾配・急カーブの一般国道レベル(国道106号など)に留まっています。また、道路の舗装率も低く全国最下位です。なお、盛岡市内は道路が入り組んでいることと外環状バイパス道路の整備が不十分であることから、特に朝夕の混雑が激しいです。
秋田県秋田市とは、仙岩道路(国道46号バイパス)で結ばれていて、トンネルや橋梁の整備で比較的スムーズな移動が可能です。また地域高規格道路である盛岡秋田道路が整備中で橋場バイパス、角館バイパスが一部供用中です。
高速道路
東北自動車道 八戸自動車道 秋田自動車道 釜石自動車道 三陸自動車道 八戸久慈自動車道
一般国道
国道4号 国道45号 国道46号 国道106号 国道107号 国道281号 国道282号 | 国道283号 国道284号 国道340号 国道342号 国道343号 国道346号 国道395号 | 国道396号 国道397号 国道455号 国道456号 国道457号 |
県道
岩手県の県道一覧を参照
自動車のナンバープレート
陸運支局は広大な県土に対し紫波郡矢巾町の1箇所のみです。
県内で登録される自動車のナンバープレートの地名表記は「岩手」ですが、2014年11月17日より盛岡地域(盛岡市、八幡平市、滝沢市、紫波町、矢巾町)において「盛岡」ナンバー、県南地域(一関市、奥州市、金ケ崎町、平泉町)において「平泉」ナンバーの使用が開始されました。 ※ご当地ナンバーも参照。
空港
花巻空港(いわて花巻空港)
港湾
重要港湾および主な関連施設を以下に列挙します。
久慈港 宮古港
宮古海上保安署
釜石港
釜石海上保安部(第二管区海上保安本部管轄)
大船渡港
「日本の漁港一覧#岩手県」も参照
医療・福祉
災害拠点病院
岩手県災害拠点病院
保育所
岩手県保育所一覧
教育
岩手県立大学の正門
高校進学率は98.4%と、全国平均を上回りますが、大学進学率が逆に10%以上低いです。私立学校の数が少ないため、公立学校が圧倒的な比重を占めています。
学力向上策
大学入試センター試験の平均点が全国最下位なことから、県は予算を投じて学力の向上に取り組んでいます。2005年(平成17年)度からは、県費で予備校講師を招く事業を行っていますが、この取り組みが主要進学校のみで行われていることに、「主要進学校の実績は堅調なのだから、進学率向上には、それ以外の高校での対策も重要」との意見もあります。
なお、首都圏の大学に進学すると費用が高額に上りがちなことから、その対策として、当初は看護系単科大学となる予定だった岩手県立大学を、総合大学に路線変更したこともあります。
教育機関
大学
国公立 岩手大学 岩手県立大学 | 私立 盛岡大学 富士大学 岩手医科大学 北里大学海洋生命科学部(東日本大震災の被災のため、相模原キャンパスに移転) |
短期大学
公立 岩手県立大学盛岡短期大学部 岩手県立大学宮古短期大学部 | 私立 盛岡大学短期大学部 修紅短期大学 |
高等専門学校
国立
一関工業高等専門学校
専修学校
岩手県専修学校一覧
特別支援学校
岩手県特別支援学校一覧
高等学校
岩手県高等学校一覧
中学校
岩手県中学校一覧
小学校
岩手県小学校一覧
幼稚園
岩手県幼稚園一覧
報道・通信
新聞社
全国紙・広域(ブロック)紙
読売新聞(支局) 朝日新聞(同) 毎日新聞(同) 日本経済新聞(同) 産経新聞(同) 河北新報(同)
全国紙は全て東京本社発行の紙面となります。なお地域ニュース面は読売・朝日・毎日は岩手面ですが、産経・日経・河北は岩手単独ではなく東北6県版として掲載。スポーツ紙(スポーツニッポン・日刊スポーツ・スポーツ報知・サンケイスポーツ)の地域ニュース面は全紙が岩手単独ではなく東北6県版となっています。
ラテ欄
テレビは、朝日・毎日・読売は在盛(盛岡に所在)局を中心に掲載。それ以外は、青森・秋田・岩手の「北東北」3県をまとめて一つの版とする新聞が多いです。ただし青森・秋田は民放3局に対し、岩手は民放が4局存在するため、スペースの都合上、岩手の放送局は一列に並ばず、一部局が下段に下げられる、あるいはいわゆる「ハーフサイズ」で掲載する新聞もあります。ラジオは、東北各県のAM・FMを掲載している新聞が多いですが、聴取困難な福島県の放送局は割愛される場合もあります。
地方紙
岩手日報(盛岡市) 盛岡タイムス(同) 胆江日日新聞(奥州市)
奥州平泉観光新聞
岩手日日(一関市)
岩手日日たんこう 岩手日日きたかみ 岩手日日はなまき
岩手東海新聞(休刊中、釜石市) 東海新報(大船渡市) デーリー東北(支局)
ラテ欄
岩手日報がTVは在盛局を最終面にフルサイズ掲載。ラジオ面(中面)には「第2TV」として在青局&在仙局をハーフサイズ掲載。ラジオは在盛局・コミュニティFMのみで他県局は非掲載。 盛岡タイムスはTV・ラジオ共に最終面に在盛局のみを掲載し他県局は非掲載 岩手日日はTVが在盛局を最終面にフルサイズで、在仙局はその右隣にハーフサイズで各々掲載。ラジオは在盛局と在仙局を中面に掲載し、TV面とは完全に分割されています。 デーリーは青森県三八上北地方が取材・購読地域の中心であることから、在盛局はmitのみ最終面に在青局と同一サイズで掲載し、その他在盛局はその右隣にハーフサイズ掲載。ラジオは中面に在盛局・在青局同一サイズで掲載(その右隣には在京AM局=TBS・QR・LFを極小サイズで掲載)。
通信社
共同通信(同) 時事通信(同)
放送局
県域放送
日本放送協会 (NHK) 盛岡放送局
地上デジタルテレビ放送(地デジ)リモコンID? 総合1、教育2
IBC岩手放送 (IBC)
テレビ:JNN系列・地デジリモコンID? 6。 ラジオ:JRN・NRN系列。1953年(昭和28年)12月25日ラジオ開局・1959年(昭和34年)9月1日TV開局)
テレビ岩手 (TVI)
NNN・NNS系列、地デジリモコンID? 4。1969年(昭和44年)12月1日開局
エフエム岩手 (fmi)
JFN系列、1985年(昭和60年)10月1日開局
岩手めんこいテレビ (mit)
FNN・FNS系列、地デジリモコンID? 8。1991年(平成3年)4月1日開局)
岩手朝日テレビ (IAT)
ANN系列、地デジリモコンID? 5。1996年(平成8年)10月1日開局
コミュニティ放送
ラヂオもりおか(盛岡市) 一関コミュニティFM(一関市) 奥州エフエム放送(奥州市) えふえむ花巻(花巻市) カシオペアFM(二戸市) みやこハーバーラジオ(宮古市) FMねまらいんです(大船渡市)
ケーブルテレビ
岩手県のケーブルテレビ局
県内の民間放送局が2局しか無かった頃は、仙台放送や東日本放送を中心に宮城県の民間放送局の再送信が行われていましたが、民間放送局が4局揃った現在では再送信は全て中止されています。
文化・スポーツ
方言
岩手県の方言研究は、南部藩士である服部武喬が1790年(寛政2年)に著した『御国通辞』において黎明とされています。『御国通辞』では主に日常的に使用される語彙567語を、江戸語の「こほります(凍る)」と盛岡方言の「しみる」に対応させて挙げ連ねる形をとっています。服部武喬前後の研究として、黒川盛隆の『谷の下水(1799年)』と小本村司の『杜陵方言考(1877年)』があり、いずれも語彙集です。
1903年(明治36年)に国語調査委員会の方言調査が実施されたのをきっかけに、各地域の学校・個人による調査・研究が盛んに行なわれました。大きく2地域から4地域に分けられるとされ、洋野町から西和賀町まで秋田・青森県に隣接する帯状の北部方言地域、久慈市沿岸から大船渡市北部までの沿岸方言地域、盛岡を中心に遠野市中部・北上市北部までの中部方言地方、横は金ヶ崎町から釜石市までの南部方言地方があります
食文化
「岩手県の食文化」も参照
郷土料理
名産品・料理
前沢牛 江刺りんご 三陸わかめ 白金豚 | いわて短角牛 南部せんべい ゆべし まめぶ汁 |
伝統工芸
経済産業大臣指定伝統的工芸品
南部鉄器(金工品、1975年) 岩谷堂箪笥(木工品、1982年) 秀衡塗(漆器、1985年) 浄法寺塗(漆器、1985年)
伝統工芸品
スポーツ
「岩手県のスポーツチーム」も参照
サッカー グルージャ盛岡(Jリーグ) 盛岡ゼブラ(東北社会人サッカーリーグ1部) FCガンジュ岩手(東北社会人サッカーリーグ1部) 富士クラブ2003(東北社会人サッカーリーグ1部) 新日鐵住金釜石サッカー部(東北社会人サッカーリーグ2部) 水沢サッカークラブ(東北社会人サッカーリーグ2部) 大宮サッカークラブ(東北社会人サッカーリーグ2部) FC Fuji 08(東北社会人サッカーリーグ2部) 遠野クラブ(東北社会人サッカーリーグ2部) 花巻フットボールクラブ(東北社会人サッカーリーグ2部) FC紫波(岩手県社会人サッカーリーグ1部) フットサル ステラミーゴいわて花巻 ラグビー 釜石シーウェイブス(トップイーストリーグ) | バスケットボール 岩手ビッグブルズ(bjリーグ) 野球 フェズント岩手 水沢駒形野球倶楽部 トヨタ自動車東日本硬式野球部 ボクシング ミナノボクシングジム プロレス みちのくプロレス 競馬 岩手県競馬組合 |
観光
有形文化財建造物
国宝
中尊寺金色堂 (平泉町)
重要伝統的建造物群保存地区
金ケ崎城内諏訪小路 (金ケ崎町)
岩手県を舞台とした作品
文芸
陸奥甲冑記(澤田ふじ子) あこがれ (石川啄木) 遠野物語 (柳田國男) 炎立ちます(高橋克彦) ポラーノの広場 (宮沢賢治) ユタとふしぎな仲間たち(三浦哲郎) 壬生義士伝 (浅田次郎) 吉里吉里人(井上ひさし) 無医村に花は微笑みます(将基面誠) 球形の季節(恩田陸) 蒼茫の大地、滅びます(西村寿行) タマラセ (ライトノベル 作:六塚光)
音楽
北上夜曲 / 安藤睦夫作曲 遠野物語 / あんべ光俊 イーハトーブの風 / あんべ光俊作曲 緑の町に舞い降りて -Ode of Morioka- / 松任谷由実 盛岡ブルース / 青江三奈 江釣子のおんな / 成世昌平、竹川美子 | 北山崎 / 水田竜子 姫風 / 紅音 三陸・大船渡 / 新沼謙治 どんと来い!岩手、どんと来い!岩手 パートⅡ / 秋本清・秋本絢子 みちのく平泉、石割桜 / 大沢桃子 雪 / 吉田拓郎 岩手放送の女性をモデルにして作った曲 南部蝉しぐれ / 福田こうへい |
映画
情熱の詩人啄木(1936年) 風の又三郎(1940年) 馬(1941年) 花くれないに(1957年) 大怪獣バラン(1958年) 九十九本目の生娘(1959年) 大いなる旅路(1960年) 北上夜曲(1961年) 北上川の初恋(1961年) われ一粒の麦なれどです(1964年) 家族(1970年) 愛と死(1971年) 同胞(1975年) 八つ墓村(1977年) イーハトーブの赤い屋根(1978年) トラック野郎 一番星北へ帰ります(1978年) 子育てごっこ(1979年) 時代屋の女房(1983年) | 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984年) 風の又三郎 ガラスのマント(1989年) 息子(1991年) あふれる熱い涙(1992年) 釣りバカ日誌6(1993年) (ハル)(1996年) わが心の銀河鉄道 宮澤賢治物語(1996年) 宮沢賢治 その愛(1997年) 私の骨(2001年) 壬生義士伝(2003年) 待合室(2005年) 河童のクゥと夏休みです(2007年) 伊藤の話(2007年) しあわせカモン(2009年) こつなぎ 山を巡る百年物語(2009年) HOME 愛しの座敷わらし(2012年) よだかのほし(2012年) 遺体 明日への十日間(2013年) |
ドラマ
あの人は帰ってこなかったのです(1965年) 夏の故郷(1976年) 炎立ちます(1993年)奥州市 鬼ユリ校長、走る!(関西テレビ、1994年)花巻市 イーハトーブの幽霊(2000年) 義経(2005年)奥州市 連続テレビ小説「どんど晴れ」(2007年)盛岡市 連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)久慈市
漫画・アニメ
グスコーブドリの伝記 (アニメ 原作:宮沢賢治 監督/脚本?中村隆太郎) セロ弾きのゴーシュ (アニメ 原作:宮沢賢治 監督/脚本?高畑勲) イーハトーブ幻想~KENjIの春 (アニメ 監督/脚本:河森正治) ふしぎ遊戯 (漫画/アニメ 原作:渡瀬悠宇 監督?亀垣一) 魔法遣いに大切なこと (漫画 原作:山田典枝 作画:よしづきくみち) 六三四の剣 (漫画 作:村上もとか) とりぱん (漫画 作:とりのなん子) まますたGoo! (漫画 作:五十嵐大介) リトル・フォレスト(漫画 作:五十嵐大介) プチッコホーム (漫画 作:佐藤智一) ルパン三世 (TV第2シリーズ) 第37話「ジンギスカンの埋蔵金」(漫画 原作:モンキー・パンチ 監督:鈴木清順) ゴルゴ13 「穀物戦争 蟷螂の斧」 (漫画 作:さいとうたかを) ゴルゴ13 「穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金」 (漫画 作:さいとうたかを) ロン先生の虫眼鏡 (漫画 原作光瀬龍・作画加藤唯史) いぬかみっ! (ライトノベル・アニメ 原作:有沢まみず 監督:草川啓造) 水木しげるの遠野物語(水木しげる) コミックいわて(オムニバス漫画集) ハヤチネ!(漫画 作:福盛田藍子) ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~ 彼女とカメラと彼女の季節 (漫画 作:月子)
ゲーム
アノニマス (ゲーム)
岩手県出身の人物
国 | 日本 |
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地方 | 東北地方 |
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団体コード | 03000-7 |
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ISO 3166-2:JP | JP-03 |
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面積 | 15,275.01km? 総人口 | 1,276,928人 推計人口、2016年2月1日) |
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人口密度 | 83.6人/km? |
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隣接都道府県 | 青森県、宮城県、秋田県 |
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県の木 | ナンブアカマツ |
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県の花 | キリ |
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県の鳥 | キジ |
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県の魚 ナンブサケ 岩手県民の歌 |
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岩手県庁 |
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知事 | 達増拓也 |
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所在地 | 〒020-8570 北緯39度42分12.6秒東経141度9分9.8秒
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