宮城県 庭木 剪定 植木 剪定 伐採 植木屋 お庭業者

宮城県 お庭のお困り 植木屋 出張ならお任せ

宮城県のお庭のお悩み出張します! 芝は定期的に実施する芝刈りで、横への生育を促進することにより、芝の密度が増して美しい芝になります。雑草に植木や花の栄養を吸い上げられないように除草も肝要です。植木、植込みなどの剪定は美しく造形するのが目的で、栄養分を効率よく使用し寿命を長くするため、果樹であれば生育の良い実がたくさん生るために必要です。庭木の消毒をお願いしたい、木を植えたいが、どこに何を植えたらいいか分からない、木の枝が敷地を越えて道路のほうまで伸びている、長く空家になっている家の草取りをしたい、庭いっぱいに芝生を植えたい、庭木に虫が発生した、などのあらゆるお困り緊急でお任せ下さい! 健やかな暮らしのサポートができればとスタッフ一丸となって労力を惜しみません。迷わずお電話下さい。宮城県でお庭のご依頼は宮城県出張の植木屋が解決します。

宮城県で庭のトラブル出張業者が宮城県で庭のお困りごとやご相談を承っております。現地でのお見積り・ご相談は一切無料(作業を伴う見積もりは有料の場合あり)です。緊急のトラブルでも専用の受付窓口で対応しております。ご予約の際はご都合の良いお時間をお知らせください。休日・祝日問わず受付中です。出張業者を初めてご利用になられる、という場合でも心配ありません。コールセンターのオペレーターが優しく丁寧にご要望をお聞きいたします。いつ、どの場所で、どのようなご依頼をされたいのか、しっかりと確認いたします。安心して信頼できる業者に任せたい、いますぐ何とかしたい、料金の見積もりを取りたいなどお問い合わせはいつでもお気軽にお電話ください。また、ご地域やご依頼内容と紹介パートナー店の状況によってはご希望に添えない場合もございますのでご了承下さい。

料金相場一覧

種類作業内容作業料金(税込価格)
伐採低木(3m未満)¥2,200~/本
中木(3m~5m)¥9,900~/本
高木(5m~7m)¥25,300~/本
剪定低木(3m未満)¥1,100~/本
中木(3m~5m)¥6,600~/本
高木(5m~7m)¥16,500~/本
草刈り草刈り¥3,300~/㎡
除草機械刈り¥330~/㎡
草木の手入れ草木の手入れお見積り
芝張り芝張り(小石、既存の芝生除去などは別途)¥2,750~/㎡
人工芝人工芝お見積り
砂利敷き砂利敷き(材料代、残土等処分は別途)¥1,540~/㎡
植栽低木(3m未満/材料代、残土等処分は別途)¥11,000~/本
防虫防虫お見積り

金額は全て税込。 作業料金はパートナー店によって変わります。おおよその目安とお考え下さい。 クレジットカードのお支払も可能です(対応地域に限る)。 詳細はお電話でご確認ください。

企業情報

会社名株式会社 生活救急車
代表取締役大垣内 剛
所在地名古屋市中区栄1丁目14-15
事業内容生活緊急サービス事業

宮城県での庭のトラブルはお任せください

庭木の剪定や伐採、抜根、植木の植栽やお手入れ、腕の確かな植木職人に松の木の剪定をお願いしたい、大きくなりすぎた木の伐採、処分、木の枝が隣の家に伸びてしまった、草刈り・芝刈りや芝張り、砂利敷きなど庭づくり・外溝工事を依頼したいなど、お庭のごとなら年中無休でフリーダイヤル通話料無料で受付しております。

近所のスポット

宮城県(みやぎけん)は、日本の県の1つで、東北地方に属します。東は太平洋に面し、西は奥羽山脈に接します。県庁所在地は仙台市。

県の太平洋沿岸部から奥羽山脈の麓にかけて広大な平野部を持ち、ササニシキ、ひとめぼれなどの稲作中心の農業が行われていて、米所として有名です。また、世界三大漁場の三陸沖漁場に近いため、県内には気仙沼漁港、石巻漁港、塩釜漁港の3つの特定第3種漁港を初めとする142の漁港があり、全国屈指の水揚げ量を誇ります。1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は、日本国内において宮城県が唯一です。カツオ、サンマ、マグロのほか、カキ、ふかひれ、ホヤなどの特産の水産物を持ちます。その他、高級和牛牛肉の仙台牛、イチゴやナシなどの果物、伝統野菜に山菜など、豊富な食材を多く産出している点から、県は「食材王国みやぎ」を宣伝句に掲げています。

歴史的には、現在の宮城県の領域は古墳時代からヤマト王権の影響下にあり、雷神山古墳や陸奥国府と推定される官衙(郡山遺跡)が名取郡に置かれ、後に宮城郡に多賀城(陸奥国府・鎮守府)や陸奥国分寺、陸奥国分尼寺が置かれました。室町時代になると、奥州管領となった大崎地方の大崎氏を中心に東北地方の支配体制が構築されました。17世紀に伊達政宗が大崎地方の岩出山城から宮城郡に移り、仙台城を築いて城下町を開いました。戊辰戦争の敗戦で、明治政府直轄領となった石巻県が国の東北地方を統轄する拠点とされましたが、間も無く廃藩置県で仙台藩が仙台県となると、仙台に東北地方を統轄する国の出先機関などが置かれるようになりました。仙台県は、約半年後に城下町が所在する宮城郡の名を採って宮城県と改称されました。

地理・地域

行政区分

行政区分:日本、東北地方 隣接都道府県:岩手県 - 秋田県 - 山形県 - 福島県

重心

面積重心:黒川郡大和町落合松坂 北緯38度26分55秒東経140度55分29秒 人口重心:宮城郡利府町青山 北緯38度20分50秒東経140度58分45秒

地形

阿武隈川水系白石川に映る逆さ蔵王山と一目千本桜(大河原町)

奥羽山脈系:栗駒山、船形山、蔵王山などです。宮城県の最高峰の屏風岳を含みます。 北上高地系:翁倉山など 阿武隈高地系:手倉山など

丘陵

陸前丘陵:幅10-30kmで南北方向に延びるなだらかな丘陵地。阿武隈高地の延長。南部では仙台平野(仙南平野)と西部盆地群とに分ける青葉山丘陵などがありますが、北部の仙北平野では孤立した丘陵地も多いです。

松島丘陵:東西方向に延びります。仙台平野を仙北・仙南の2つの平野に分けるのみならず、様々な境界となっています。陸奥国府・多賀城もこの丘陵上にありました。 愛島丘陵:東西方向に延びります。東北地方最大の前方後円墳である雷神山古墳があります 角田丘陵(亘理丘陵、亘理地塁山地):南北方向に延びります。阿武隈高地の延長。宮城県内の浜通り部と角田盆地を分ける

北上川、鳴瀬川、七北田川、名取川、阿武隈川、迫川、夏川

平野

仙台平野(仙北平野と仙南平野に分ける事もある)

盆地(括弧内は盆地を造り出した支流の名前)

八幡川沿い:入谷盆地 北上川沿い:鬼首盆地(江合川)、鳴子盆地(江合川)、中山平盆地(大谷川) 名取川沿い:愛子盆地(広瀬川)、川崎盆地(碁石川) 阿武隈川沿い

本流沿い:槻木盆地、角田盆地(伊具盆地) 白石川沿い:船岡盆地、大河原盆地、白石盆地 白石川の支流沿い:村田盆地(荒川)、円田盆地(松川)

半島

牡鹿半島、唐桑半島、七ヶ浜半島、雄勝半島

離島

気仙沼大島(東北地方最大の離島)、金華山、田代島、網地島、宮戸島、浦戸諸島(桂島、野々島、寒風沢島、朴島)

気候

気候は、夏は酷暑が少なく冬の降雪量は東北の中では少ないので比較的過ごしやすいです。特に仙台などの沿岸部は緯度の割には温暖です。気候区分は北部が太平洋側気候三陸型気候、南部が同関東型気候に属します。気候の特徴は東部が海洋性気候、西部が内陸性気候の特徴を示す。ただし、西部の豪雪地帯(大崎市旧鳴子町は特別豪雪地帯)は日本海側気候に属します。

三陸海岸 … 夏季はやませの影響を受けやすく冷涼であり真夏日になることは少ないです。冬季は雪も少なく比較的温暖です。 仙北地域 … 内陸性気候となり冬季は寒さが厳しいです。平野部地域は雪は少なく太平洋側気候ですが、時に強風の影響で地吹雪となることもあります。冬季の日照時間が多いため放射冷却が起こりやすく最低気温は零下10°Cから零下15°Cくらいまで下がることもあり、岩手県の北上盆地の気候の延長線上にあります。一方、西部山岳地域は豪雪地帯に属し日本海側気候に属します。特に大崎市の旧鳴子町は特別豪雪地帯に指定されています。内陸地域にあるものの夏季は比較的冷涼であり猛暑にはならないです。 仙南地域 … 仙台市・名取市などの沿岸部は海洋性気候の影響が強く、年較差、日較差ともに小さいです。夏季は冷涼、冬季は緯度の割には温暖で、福島県浜通りの気候の延長線上にあります。仙台市周辺はヒートアイランド現象の影響のため、冬季の最低気温は下がりにくく、北関東各都市よりも冷え込みは緩く、零下5°Cを下回ることさえ稀です。また積雪も少ないです。一方、仙台市の青葉区の旧宮城町と太白区旧秋保町・白石市・川崎町などの西部内陸方面は福島県中通りの気候の延長線上にあり、より寒冷であり積雪も多く豪雪地帯に指定されています。

宮城県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報)

平年値
気仙沼
南三陸町
志津川
女川町
江ノ島
石巻登米市
米山
大崎市
古川
大崎市
鹿島台
大崎市
大衡
栗原市
築館
栗原市
仙台市
宮城野区
仙台市
青葉区新川
塩竈名取亘理丸森白石蔵王川崎
平均
°C)
最暖月22.7
降水量
mm)
最多月208.4
自治体

それぞれの地域圏ごとに市町村を以下に列挙します。現在、県内には35市町村(13市10郡21町1村)があります町の読み方は、利府町、大和町、大郷町、亘理町、山元町、女川町、色麻町、涌谷町、南三陸町の9町が「ちょう」で、残る12町は「まち」です。法定人口は2010年(平成22年)10月1日実施の国勢調査の値、推計人口は2016年2月1日の値。

宮城県内の自治体(13市21町1村)

地域圏市区町村団体コード法定人口
気仙沼・本吉圏
気仙沼市04205-673,48964,655-12.02
南三陸町04606-0本吉郡17,42912,266-29.62
石巻圏石巻市04202-1160,826146,933-8.64
女川町04581-1牡鹿郡10,0516,258-37.74
東松島市04214-542,90339,627-7.64
登米圏登米市04212-983,96981,743-2.65
栗原圏栗原市04213-774,93269,611-7.10
大崎圏大崎市04215-3135,147133,129-1.49
涌谷町04501-2遠田郡17,49416,637-4.90
美里町04505-525,19024,780-1.63
加美町04445-8加美郡25,52723,639-7.40
色麻町04444-07,4317,218-2.87
仙台都市圏大衡村04424-5黒川郡5,3345,711+7.07
大和町04421-124,89428,404+14.10
大郷町04422-98,9278,341-6.56
富谷町04423-747,04251,678+9.86
松島町04401-6宮城郡15,08514,374-4.71
七ヶ浜町04404-120,41618,645-8.67
利府町04406-733,99435,884+5.56
塩竈市04203-056,49054,040-4.34
多賀城市04209-963,06062,110-1.51
仙台市04100-91,045,9861,083,079+3.55
宮城野区04102-5行政区190,473195,143+2.45
若林区04103-3132,306133,929+1.23
泉区04105-0211,183216,705+2.61
青葉区04101-7291,436310,672+6.60
太白区04104-1220,588226,630+2.74
名取市04207-273,13476,851+5.08
岩沼市04211-144,18744,747+1.27
亘理町04361-3亘理郡34,84533,577-3.64
山元町04362-116,70412,252-26.65
仙南圏川崎町04324-9柴田郡9,9789,089-8.91
村田町04322-211,99511,440-4.63
大河原町04321-423,53023,742+0.90
柴田町04323-139,34139,576+0.60
角田市04208-131,33630,107-3.92
丸森町04341-9伊具郡15,50113,910-10.26
白石市04206-437,42235,135-6.11
蔵王町04301-0刈田郡12,88212,254-4.88
七ヶ宿町04302-81,6941,439-15.05

都市圏

都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷

東北新幹線の駅が設置された都市圏は太字。

1980年1990年1995年2000年2005年
仙台?都市圏
万人
仙台?都市圏
万人
仙台?都市圏
万人
仙台?都市圏
万人
仙台?都市圏
万人
石巻?都市圏
万人
石巻?都市圏
万人
石巻?都市圏
万人
石巻?都市圏
万人
石巻?都市圏
万人
古川?都市圏
万人
古川?都市圏
万人
古川?都市圏
万人
古川?都市圏
万人
古川?都市圏
万人
気仙沼?都市圏
万人
気仙沼?都市圏
万人
気仙沼?都市圏
万人
気仙沼?都市圏
万人
気仙沼?都市圏
万人
白石?都市圏
万人
白石?都市圏
万人
白石?都市圏
万人
白石?都市圏
万人
白石?都市圏
万人

地域圏

地域圏の行政組織

地域圏宮城県庁の地方事務所市町村による広域行政機構
気仙沼・本吉圏気仙沼地方振興事務所地図気仙沼・本吉地域広域行政事務組合地図
石巻圏東部地方振興事務所地図石巻地区広域行政事務組合地図
登米圏東部地方振興事務所登米地域事務所地図(登米市)地図
栗原圏北部地方振興事務所栗原地域事務所地図(栗原市)地図
大崎圏北部地方振興事務所地図大崎地域広域行政事務組合地図
仙台都市圏仙台地方振興事務所地図仙台都市圏広域行政推進協議会地図
仙南圏大河原地方振興事務所地図仙南地域広域行政事務組合地図
節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を示した地図 - Google
節内の全座標を示した地図 - Bing
節内の全座標を出力 - KML
節内の全座標を出力 - GeoRSS
節内の全座標を出力 - GPX
位置データを出力 - RDF

表示

宮城県 広域圏区分図

宮城県内には、1つの大都市周辺地域広域行政圏(仙台)と、6つの広域市町村圏(気仙沼・本吉、石巻、登米、栗原、大崎、仙南)が設定され、地域圏の名称として使用されてきました。

宮城県庁は、これら7つの地域圏に各々地方事務所を設置してきました。平成の大合併期になると、栗原圏と登米圏では各々栗原市および登米市へと圏内1市に集約されました。すると2008年(平成20年)4月から、石巻圏を管轄する石巻地方振興事務所を東部地方振興事務所に、登米圏を管轄する登米地方振興事務所を同事務所の登米地域事務所にして、県の管轄事務の再編を実施しました。同様に大崎圏では大崎地方振興事務所を北部地方振興事務所に、栗原圏では栗原地方振興事務所を北部地方振興事務所栗原地域事務所に改組しました。

一方、地域圏ごとに市町村による広域行政機構が設置されてきましたが、平成の大合併により圏内1市に集約された栗原圏および登米圏では、各圏域の広域行政機構である「栗原地域広域行政事務組合」および「登米地域広域行政事務組合」を2005年(平成17年)3月に解散し、各々栗原市役所および登米市役所に承継しました。

仙台都市圏は、「大都市周辺地域振興整備措置要綱」(昭和52年8月10日自治振第66号。各都道府県知事あて自治事務次官通知)に基づいて設定された「仙台大都市周辺地域広域行政圏」に相当していて、1977年(昭和52年)9月29日に構成市町村により仙台都市圏広域行政推進協議会が設置されました。同協議会は圏内の広域的な都市問題の協議機関として活動していますが、実際の広域行政では圏内の旧郡単位などで一部事務組合が設置されています。

地域圏別の推計人口、国勢調査人口、県全体に対する人口比率

地域圏推計人口
2010年
平成22年)
1985年
昭和60年)
1955年
1920年
大正9年)
宮城県合計2,332,8812,348,1652,176,2951,727,065961,768
気仙沼・本吉圏76,9213.390,9183.9113,4385.2106,7206.260,8786.3
石巻圏192,8188.3213,7809.1241,11311.1232,40313.5129,58513.5
登米圏81,7433.583,9693.699,1824.6128,7537.577,8078.1
栗原圏69,611374,9323.295,0424.4136,1957.983,7078.7
大崎圏205,4038.8210,7899.0223,30610.3250,98014.5154,26216.0
仙台都市圏1,529,69365.61,490,09863.51,209,05055.6669,42238.8320,77033.4
仙南圏176,6927.6183,6797.8195,1649.0202,59211.7134,75914.0

人口の単位は「人」、斜体字は広域圏の県全体に対する人口比率で単位は「%」。

県全体に対する各圏域の人口比率は、仙台都市圏以外では1920年(大正9年)国勢調査の際が最も高く、その後は仙台都市圏が比率を高める一方で他の各圏域の比率は下がっていったのです。気仙沼・本吉圏、石巻圏、および、仙台都市圏の沿岸3圏以外では1955年(昭和30年)国勢調査の人口がピークで、太平洋ベルトにおいて高度経済成長が始まるのと同期して人口減少も始まったのです。1970年代から各国で排他的経済水域を設定する動きが始まり、それまで自由に外国の沿岸近くまで行って操業していた日本漁船は締め出しされるようになりました。すると、遠洋漁業の基地としても機能していた特定第3種漁港の気仙沼漁港および石巻漁港の景気は下向き始め、同期して気仙沼・本吉圏では1980年(昭和55年)、石巻圏では1985年(昭和60年)をピークとして人口が減少し始めました。

歴史

古代

現在の宮城県の地には、古墳時代からヤマト王権の影響力が及んでおり、“東北地方最大級(第3位)”の遠見塚古墳(仙台市)、“東北地方最大”の雷神山古墳(名取市)などの前方後円墳が造られていました。古墳時代後期には、厚葬禁止の令に従い、横穴式古墳も多く造られました。

大化元年8月、改新政府は「東国国司」8組を、今後の政治改革遂行のために人口と田地面積の調査、武器の収公などの任務を与え、現在の中部・関東から東北地方南部に臨時的に派遣しました。孝徳朝(645年 - 654年)の後半に第2次使者が派遣されて国造制が評制へ転換され、評の上に国が設けられ、国司の前身である国宰が派遣されました。この時期に道奥国(みちのおくくに)が設けられました。その領域は、国造制が施行されていた宮城県南端と福島県で、最初に置かれた評は曰理(わたり)・伊具(いぐ)・宇多(うだ)・行方(なめかた)・標葉(しめは)・信夫(しのぶ)・安積(あさか)・岩背(盤瀨;いわせ)・白河・会津の10評。菊多(きくた)・安達(あだち)・耶麻(やま)郡は後に分置された郡で、石城(磐城)評ははじめ常陸国の管轄でありました。この10評のうち行方・会津評を除く8評が国造のクニであって、行方評は分割・新置された評。曰理・伊具評が宮城県南端、宇多評以下が福島県域です。道奥国の表記は、後に陸奥国(みちのおくくに)と改められました。

最初の陸奥国府と推定される官衙(郡山遺跡)は、現在の仙台市太白区郡山(旧名取郡)に設置されました。724年には、多賀城(旧宮城郡)が設置され、現在の宮城県中南部は奥六郡(日高見国)と対峙する軍事・政治の拠点化が進んだのです。又、陸奥国分寺・国分尼寺が、現在の仙台市若林区木下周辺(旧宮城郡)に設置されました。後に多賀城は、現在の仙台市宮城野区岩切(旧宮城郡)に移転したと考えられています(遺構は発見されていない)。

奈良時代末期から平安時代初期、仙台平野北部・三陸沿岸の蝦夷がたびたび大和朝廷の拠点を襲撃し、三十八年戦争が勃発しました。伊治(コレハル、栗原?)を拠点とするアザマロは当初大和朝廷側に帰属し多賀城に出仕していましたが、蝦夷への差別に怒って反乱を起こし多賀城を滅ぼしました。これをきっかけに胆沢のアテルイ・モレによる抵抗戦争が起こったのです。11世紀半ば北上平野の俘囚の奥州安倍氏が仙台平野に影響力を拡大し、多賀城の国司と対立しました。安倍氏討伐の命を受けた源頼義が下向しても仙台平野の郡司らは中立を守り、苦戦した朝廷軍は仙北の俘囚主清原氏の参戦でようやく安倍氏を滅ぼすことができました。その後12世紀、奥州藤原氏の時代になると、奥州の軍事警察権が平泉に遷り、仙台平野は中央勢力の荘園と在地勢力の自治が混在するようになりました。奥州藤原氏の行政権の程度については諸説があります

中世

鎌倉時代には、奥州藤原氏追討の恩賞により、葛西氏などの関東地方の有力氏族や武士たちが守護・地頭として現在の宮城県域に多く入植しました。それら有力氏族の中で、源頼朝の側近・伊澤家景が多賀城の“留守所長官”として陸奥留守職に任ぜられ、東北地方の統治を任されました。

伊澤景家は現在の宮城県利府町に居城を築き、生涯を利府で過ごしました。伊澤家景の子の代から伊澤氏は留守氏と呼ばれるようになり、家景の子孫たちも代々、陸奥留守職に任ぜられました。

室町時代に入ると、南北朝の争いが起こったのですが、足利一族の斯波氏が奥州探題を称して多賀城に入ると、争いは次第に沈静化していったのです。

斯波氏の傍流である大崎氏(宮城県古川市)が奥州管領職に着くと、大崎氏が東北地方(奥羽両国)の盟主となりました。1392年に奥羽両国が鎌倉府直轄支配下に置かれ、大崎氏の奥州管領権は大きく制約を受けました。1400年に大崎氏が奥州探題となると、再び大崎氏は東北地方の盟主の座に上り、以後、戦国時代に到るまで、東北地方は室町幕府→奥州探題・大崎氏を中心とした支配体制となります。

戦国時代から江戸時代まで

戦国時代になると、南東北の奥羽山脈西側に連なる盆地群に拠点を置く武将たちの勢力が強くなり、大崎氏の権勢は衰退し、最終的に福島盆地(伊達郡・信夫郡)と米沢盆地(置賜郡)を本拠地とする伊達氏の軍門に下ったのです。

安土桃山時代に戦国大名・伊達政宗は常陸国の戦国大名・佐竹義重や会津地方の戦国大名・蘆名氏らに勝利し、東北地方(奥羽)の南半分を征服して奥羽の覇者となりました。しかし、政宗は豊臣秀吉に服属し、秀吉の奥州仕置によって、征服した会津地方や先祖ゆかりの伊達郡などを奪い取られました。この処分に不満を抱いた政宗は、秀吉の奥州仕置によって取り潰された葛西氏・大崎氏の旧臣を扇動して、「葛西大崎一揆」を起こさせりますが、この一揆扇動は蒲生氏郷に露見し、政宗は秀吉から一揆の鎮圧を命じられます。政宗は佐沼城から秀吉の家臣・木村吉清を救出し、「葛西大崎一揆」を鎮圧しました。戦後、秀吉は政宗の領地を、それまでの山形県南部・福島県・宮城県南部から宮城県・岩手県南部へと北へ追いやったのです。政宗は旧・岩出山(現・大崎市)に居城の岩出山城を築き、新しい領地の統治に当たったのです。この頃から政宗は徳川家康に接近し、秀吉が死ぬと徳川家康の政権奪取に協力します。1600年の関ヶ原の戦いでは、政宗は東軍の重鎮として家康の勝利に貢献しました。

伊達政宗は、豊臣氏や徳川氏との緊張関係を考慮して、天然の地形が防御に適した青葉山に居城として仙台城を構えました。1600年に城の縄張りを始め、「千代(せんだい)」を「仙臺(仙台)」に改めて、城下町の建設も開始しました。冬季の乾燥や季節風対策として、防火林や防風林、防雪林の植樹を城下町に奨励しました。又、四ツ谷用水の開削もあって、仙台は多くの居住者を涵養できるようになり、62万石の仙台藩の藩経済を背景に、仙台城下は奥州一の都会となりました。江戸中期には実石高は100万石を超え、港町である石巻は江戸(東京都区部)との交易で栄えました。家老の片倉氏は代々白石城(現宮城県白石市)を居城とし、家臣や一族を一国一城令にもかかわらず「要害」と言う特有の制度化で藩内を治めさせました。要害としては涌谷城、岩出山城、金山城、岩沼城、角田城、丸森城、寺池城、佐沼城、宮沢城、高清水城、不動堂城、川崎城、平沢城、船岡城、亘理城、坂本城、岩ケ崎城、滝野館、石森城、米谷城、武田館、宮崎館、宮崎城、千石城、大窪城、吉岡城、宮床館、村田城などがありました。

伊達氏は源頼朝の奥州合戦で功を立てて伊達郡に封じられた関東武士の末裔で、鎌倉時代から陸奥国伊達郡(現在の福島県伊達市と福島県伊達郡、福島市の一部)を中心に勢力を拡大しました。戦国時代 - 安土桃山時代に本拠地を伊達郡から置賜郡(米沢)、岩出山、仙台と家臣団や寺社、職人集団を引き連れて移動したため、現在仙台に残る寺社や旧家、職人の家系には、伊達郡をルーツとする系図あるいは伝承の残る家柄が少なくないです。

伊達氏は代々「陸奥守」を称し、初代仙台藩祖・伊達政宗以来、東北の雄藩でありました。

伊達政宗はスペイン帝国との太平洋貿易を企図し、仙台領内で洋式大型帆船・サン・ファン・バウティスタ号を建造。1613年、家臣・支倉常長を使節とする慶長遣欧使節団をスペイン王国およびローマ法王庁(バチカン)へ派遣しました。使節派遣の目的は、スペイン王国との通商にとどまらず、倒幕のためのスペインとの軍事同盟であったともいわれています。支倉常長はスペイン国王およびローマ法王に謁見しました。しかし、徳川幕府が日本国内でキリスト教徒を大弾圧したため、目的は達成されなかったのです。

仙台藩は幕末に、幕府の命令で北海道の警護を担当しました。このとき会津藩や庄内藩などの東北諸藩も北海道の警護を担当しました。仙台藩の警衛地と領地は北海道の約1/3を占めました。

仙台藩は1868年の戊辰戦争の際に奥羽越列藩同盟(同盟政府)の盟主となりました。仙台藩は孝明天皇の弟(明治天皇の叔父)・輪王寺宮(のちの北白川宮)を擁立し、輪王寺宮を「東武皇帝」として即位させ、仙台藩主・伊達慶邦は征夷大将軍に就任する予定であったといわれます。しかし同盟政府は薩長軍を主力とする明治新政府軍に敗れ、仙台藩は石高を28万石にまで減らされました。このとき、秩禄が減って困窮した家臣団を救うために、仙台藩は蝦夷地(北海道)への入植を行ったのです。仙台藩は明治新政府と共同で札幌市を開拓したほか、単独で伊達市などを開拓しました。こうして仙台藩は北海道開拓の歴史上に功績を残しました。

なお、2006年(平成18年)の伊達郡5町合併によって、伊達氏の先祖の地・福島県伊達市と伊達氏の末裔の地・北海道伊達市の、2つの伊達市が存在することとなりました。

近現代

明治政府が誕生すると、日本は中央集権体制の下に組み込まれましたが、東北地方支配の政治的拠点とされた仙台市を中心に発展が始まったのです。

仙台藩を前身とする仙台県は廃藩置県後も存続し、旧領である登米県、角田県の編入、宮城県への改称、磐前県(現福島県浜通り)、磐井県(現岩手県南部)との管轄区域の変更を経て、現在の県域が確定しました。

仙台には、富国強兵政策によって大日本帝国陸軍第二師団が置かれ、また第二帝国大学(東北帝国大学)を初めとした高等教育機関が設立されました。

一方で、仙台湾の大半が砂浜で臨海工業の適地がなかったため、殖産興業時代から高度経済成長に至るまで、宮城県では第二次産業が発展しなかったのです。ただし、石巻湾に石巻工業港、仙台湾に仙台港(いずれも掘り込み式)が造られ、工業集積はある程度進んだのです。

高度経済成長期頃から、第二次産業から第三次産業への転換が進むと、東北自動車道や仙台バイパスの建設、および広大な流通団地の建設によって、仙台は東北地方の卸売り商業の中心地、そして支店経済都市として人口が激増し、その他の県内拠点都市も発展しました。その後、東北新幹線の開業やモータリゼーション、仙台市の政令指定都市化、バブル景気の影響から、仙台市とその周辺が特に発展して「仙台都市圏」の一極集中が進んだのです。

年表

古墳時代:“東北地方最大級の前方後円墳”が隣接する仙台市南部と名取市に造られます。 飛鳥時代:陸奥国の国府が仙台市南部に置かれます(郡山遺跡)。 724年:陸奥国の国府と鎮守府が多賀城市に移転します。 鎌倉時代伊澤氏が陸奥留守職に就任し東北地方を統治します。その子孫も留守氏と呼ばれて代々東北地方を統治します。 1400年:大崎氏が奥州探題となり東北地方を統治します。 1589年伊達政宗が東北地方の南半分を征服し、全国屈指の大大名となります。 1601年:伊達政宗が仙台城を築き仙台藩の基礎を築きます。 1613年:伊達政宗が家臣・支倉常長らをスペインおよびローマへ派遣(慶長遣欧使節)。 1868年:戊辰戦争で仙台藩が奥羽越列藩同盟を結成し明治新政府と戦う。陸奥国が分割され、仙台藩は陸前国全域と、陸中国・磐城国の一部に渡るようになります。 1869年:仙台藩が減封され、桃生県、江刺県、涌谷県、白石県、栗原県が分立。 1871年:11月2日、第1次府県統合により仙台県と一関県(後に磐井県に改名)が置かれます。 1872年:1月8日、仙台県が宮城県に改名。 1876年:4月18日、第2次府県統合に伴い、磐井県より気仙郡・本吉郡・栗原郡・登米郡・玉造郡を編入し、刈田郡・伊具郡・亘理郡を宮城県から分離して磐前県に編入しました。5月25日、気仙郡を分離して岩手県に移管。8月21日、磐前県に編入されていた刈田郡・伊具郡・亘理郡が宮城県に復帰し、現在の県域が確定。 1887年:東京・上野と塩釜の間に鉄道が開通します。 1889年:4月1日、仙台区が市制施行し、仙台市となります。 1907年:東北帝国大学が設立されています。 1933年:4月1日、牡鹿郡石巻町が市制施行し、石巻市となります。 1941年:11月23日、宮城郡塩竈町が市制施行し、塩竈市となります。 1957年:仙台空港開港。 1956年 - 1963年:財政再建団体の指定を受けます。 1960年:チリ地震津波来襲 1971年:仙台港開港 1978年:宮城県沖地震発生。全国の建築基準が大幅改訂(阪神淡路大震災まで)。 1978年頃:仙台市にコンビニエンスストアが初登場。 1982年:東北新幹線開業。 1989年:仙台市が政令指定都市に移行。 1993年:本間俊太郎宮城県知事と石井亨仙台市長がゼネコン汚職事件で逮捕されています。 1999年:ベガルタ仙台が日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟します。 2003年:三陸南地震発生。 2004年:プロ野球球団、東北楽天ゴールデンイーグルスが設立(2005年シーズンから参戦)。 2005年:プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)の仙台89ERSが設立されています。 2006年:10月10日、ご当地ナンバー(仙台)を導入。 2008年:6月14日、岩手・宮城内陸地震発生。 2010年:2月28日、チリ地震津波来襲。 2011年:3月11日、東北地方太平洋沖地震発生。M9.0(国内観測史上最大かつ過去100年間で世界4番目の規模)を記録する巨大地震となりました。この地震で栗原市では震度7を観測し、沿岸部は大津波に襲われました。

人口

東北地方の国勢調査人口の推移

宮城県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)

増加

??.0?% 以上

??.5 - 9.99?%

??.0 - 7.49?%

??.5 - 4.99?%

??.0 - 2.49?%

減少

??.0 - 2.5?%

??.5 - 5.0?%

??.0 - 7.5?%

??.5 - 10.0?%

??.0?% 以上

1920年(大正9年)には福島県や山形県に次いで東北地方第3位の人口であったのですが、1925年(大正14年)には山形県を抜いて第2位となり、1980年(昭和55年)からは東北で最も人口の多い県となっています。ただし、国勢調査が始まって以来、一貫して伸び続けてきた人口が2005年(平成17年)に初めて減少に転じました。

県庁所在地である仙台市の人口は県全体の約45%を占め、一極集中傾向があります(プライメイトシティ)。この人口集中率は京都府に次ぎ全国第2番目の高さです。

依然として仙台都市圏の人口は伸びていますが、郡部の減少が著しい状況となっています。

全国平均と比べ、高校卒業から大学・大学院にかけての年代の人口比率が高い傾向がありますこれは仙台市に東北大学をはじめとした大学・専門学校が多く存在するため、東北地方だけではなく全国から進学者が集まるためです。また年間の変化としても卒業シーズンの3月にこの年代の人口が減り、入学シーズンの4月に回復するという特徴的なパターンがみられます。

宮城県(に相当する地域)の人口の推移
1970年
1,819,223人
1975年1,955,267人
1980年2,082,320人
1985年2,176,295人
1990年2,248,558人
1995年2,328,739人
2000年2,365,320人
2005年2,360,218人
2010年2,347,975人

政治・行政

県政

東日本大震災・原発災害の影響で延期されていた宮城県議選(定数59、2減)が2011年11月13日に投開票されました。民主、自民ともに議席減らしました。

歴代宮城県知事(公選)

初代 千葉三郎 1947年(昭和22年)4月12日 - 1949年(昭和24年)1月3日 2代 佐々木家寿治 1949年(昭和24年)2月25日 - 1952年(昭和27年)10月4日 3代 宮城音五郎 1952年(昭和27年)10月5日 - 1956年(昭和31年)10月4日 4代 大沼康 1956年(昭和31年)10月5日 - 1959年(昭和34年)1月12日 5代 三浦義男 1959年(昭和34年)3月4日 - 1965年(昭和40年)2月8日 6代 高橋進太郎 1965年(昭和40年)3月31日 - 1969年(昭和44年)3月27日 7代 山本壮一郎 1969年(昭和44年)3月28日 - 1989年(平成元年)3月27日 8代 本間俊太郎 1989年(平成元年)3月28日 - 1993年(平成5年)10月4日 9代 浅野史郎 1993年(平成5年)11月24日 - 2005年(平成17年)11月20日 10代 村井嘉浩 2005年(平成17年)11月21日 -

国際交流

小豆浜サーフスポットから見た高山外国人避暑地の戸谷場地区(2009年8月)

宮城県は1987年(昭和62年)6月1日に中華人民共和国吉林省と、1997年(平成9年)9月10日にアメリカ合衆国デラウェア州と、2001年(平成13年)10月8日にイタリア共和国ローマ県と友好提携を締結し、交流を行っています。また、ドイツ連邦共和国ザールラント州との交流も行われています。この他に1990年(平成2年)5月に塩竈市、石巻市、気仙沼市と共同で、アメリカ合衆国シアトル港湾局と友好港提携書に調印しています。

外国人誘客のため日本三景・松島に、県が1913年(大正2年)に松島パークホテル、および、1939年(昭和14年)に松島ニューパークホテル(いずれも松島町)を開業しました。また、県の管轄ではないですが、日本三大外国人避暑地の1つである高山外国人避暑地が明治時代から七ヶ浜町に存在します。

財政

年度経常収支比率実質公債費比率財政力指数
平成19年度96.5%16.6%0.53 - Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)17自治体中16位
平成18年度93.6%16.2%0.51 - Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)16自治体中15位
平成17年度94.4%16.8%0.48 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)8自治体中3位
平成16年度93.8%---0.47 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)10自治体中4位

参照

宮城県総務部財政課

行財政改革

現在、財政難に陥っていて、向こう5年間の累積財源不足額は約1000億円と試算されています。自治体財政健全化法によると、宮城県は2007年度(平成19年度)決算で165億円の赤字発生で、2008年度(平成20年度)決算でも同様の状態であれば国に財政健全化策の報告が義務付けられる早期健全化団体に移行。そのため、このままの進度が維持されると財政再生団体(民間会社でいう「倒産」)に転落する恐れがありますこのため、急務な財政改革が求められています。

経済・産業

2008年度(平成20年度)の県内総生産は8兆1934億円です。これは世界の65%以上の国の国内総生産 (GDP) よりも大きく、世界60位前後の「国」に相当する経済規模を有しています。同年度の県民所得は5兆7884億円で、一人当たり県民所得は247.3万円です。

以前は、仙台都市圏とその他の地方の所得格差があったため、仙台市が求職者を吸引して社会増を実現し、毎年1万人程度の人口増がありました。同時に仙台市のベッドタウンとなっている周辺自治体の人口増もありました。しかし、1998年(平成10年)頃から仙台市の社会増の減少が顕著になってきています(周辺自治体は社会増がある)。これは、仙台の景気後退を受け、東京と仙台との間の所得格差が開いたために、仙台よりも東京に就職口を求める傾向が出てきたことによります。ただし、高卒の就職口としては仙台が未だ人気があるため、東北地方の他県からの求職者が仙台に集中して競争率が上がり、宮城県内の高校卒業者の就職内定率は東北地方内で最低水準が続いています。なお、仙台都市圏以外では、道路の改良によってロードサイドショップの商圏が栗原地区へ拡大した大崎市(旧古川市)が社会増となっていますが、最寄品を販売している中心部商店街は苦境に立っています。

宮城県内の経済は、仙台市周辺から石巻市にかけての「仙台湾沿岸部中心」の時代から、内陸部の仙台都市圏を中心とした「国道4号沿い」に変化していて、これは関東での「東京湾沿岸の時代」から、北関東を含めた「首都圏の時代」への転換と同期しています。

第一次産業は、デフレによる農産物の価格低迷、水産物の水揚げ高の変動や重油価格の高騰により不況感があります第二次産業は、工場の統廃合や業界再編の時期が過ぎ、収益性が上がってきています。第三次産業は、ほかの七大都市圏を擁する都道府県と同様に、仙台都心部で仙台経済圏を対象とした広域ビジネスを展開する高級消費財を扱う業種、各地域の大型ロードサイドショップが好調なのに対し、商圏が半径数百m程度の最寄品を販売する小規模商店は苦境に立っています。

第一次産業

総生産額は1888億円、県内総生産に占める割合は2.2%(2001年)

農業:平野部では、米(ササニシキ、ひとめぼれなど)が主ですが、南部の沿岸地域では海洋性気候のため温暖で、奥羽山脈・阿武隈高地(亘理丘陵)に雪雲が遮られて冬季の晴天率が高いことを利用し、イチゴなどのハウス栽培もおこなわれ、松島丘陵(特に利府町)では梨の栽培が盛んです。高原では高級和牛牛肉である仙台牛の産地となっていて、鳴子町や蔵王町などの高冷地ではブルーベリーの栽培も行われています。 漁業:全国有数の水揚げ高を誇る漁港があります以下に、2002年(平成14年)の貝類・海藻類を除く海での漁獲高による全国順位などを示す。

5位 石巻港(10.8万t):かつお類、いか類、いわし類 7位 気仙沼港(8.8万t):さんま、かつお類、まぐろ類 16位 女川港(4.5万t):さんま

その他、塩釜港の漁獲高も多いです(近海マグロが多い)。松島湾や三陸海岸の入り江では、カキ・ホタテ・ホヤなどの養殖漁業も盛んです。仙台市の沖合い2km辺りでは海苔の養殖も行われています。県内の主要港は、遠洋漁業(マグロ、以前はクジラも)の基地としても機能しているため、自然と海外との交流をしていて、外国人船員も多く立ち寄ります。また、かつおを追って北上してくる高知県の船員や、さんまを追って南下してくる北海道の船員も多く立ち寄っていて、仙台駅、仙台空港に並ぶ、宮城県の第3の玄関口となっています。

第二次産業

総生産額は1兆8753億円、県内総生産に占める割合は21.7%(2001年)

食料品水産加工品など 電気機械ICなどの電子機械等 石油石炭製品工場は仙台港周辺に集中立地しています。 紙パルプ石巻市と岩沼市に大規模な工場(日本製紙)があります

第三次産業

総生産額は6兆8098億円、県内総生産に占める割合は79.6%(2001年)

サービス業、卸売小売業共に仙台市を拠点としています。

仙台経済圏の成立により、物販面では、高額商品やファッション性の高い買回品・専門品の販売地として一番町と仙台駅前が求心力を強め、その商圏が仙台経済圏の周辺都市圏にまで広がりを見せています。

娯楽・レジャー面では、仙台市都心部や仙台都市圏が供給する文化・スポーツイベントなどの求心力が、仙台経済圏に及んでいます。ただし、県内の小規模市町村のみならず仙台市内も含め、最寄品の販売を中心としてきた地元商店街は、郊外型大規模小売店・ロードサイドショップ・スーパーセンターに、価格競争や駐車場などのサービスで敗北して衰退しています。

商業拠点

規模の大小がありますが、周辺地域から集客する能力のある商業拠点に以下のようなものがあります宮城県内の各地域の商業事情ですが、集客力は仙台都市圏が優勢でその他の都市の商業基盤は沈下傾向にあります。

仙台都市圏

仙台市

都心部? 一番町、仙台駅西口 副都心? 泉中央副都心、長町副都心 歓楽街? 国分町 、仙台駅周辺、泉中央駅西口

主要幹線道路にはロードサイドショップや大規模郊外店が集積し、中心部商店街の地盤沈下が危ぶまれましたが、高速バスの発達などにより、宮城県内はもとより、山形県や福島県などからも集客が進み、特に一番町ではブランド街化が進んでいます。また、人口の約1%(約1万人)が外国人居住者ですが、大学・専門学校等の教員や学生が多く、ほかの大都市圏のような飲食店や小売業などにおける存在感は希薄です。ただ、韓国料理や東南アジアの料理などにおいて少しずつその存在感は増してきています。

仙台都市圏北部? 泉中央副都心 - 富谷町

仙台市泉区を東西に貫く七北田川の北岸に泉中央駅、南岸に八乙女駅があり、これらが一体となって仙台の北の副都心を形成していますが、七北田川沿いの平地が元々少ない上、市街地指定の土地も少なく、大規模店が進出できる土地が残されていません。泉中央は、もともと車でアクセスするロードサイド店型の店舗形態が優勢であったのですが、狭い土地であるために渋滞が激しく、ロードサイド店型の出店形式が合わない地区に変化しました。このあおりで、ダイエー仙台泉店は広大な駐車場を持ちながらも業績が悪化して閉店に追い込まれました。一方、泉中央には、地下鉄のターミナル駅の泉中央駅があるため徒歩移動している人が比較的多いこと、低層ですがオフィスビルが集中していること、ベガルタ仙台のホームスタジアムである仙台スタジアムがあり、試合前後に2万人近い観客が集中すること、などにより飲み屋街も形成されて都市機能の集積が進み、イトーヨーカ堂などの駅前立地型の大規模店は生き残っています。

このような泉中央の副都心化により、「泉中央の郊外」といえる商業地が形成されています。それは、国道4号バイパスの内側にある泉中央に対し、バイパス沿いまたは外側にある富谷町や泉区松陵地区の幹線道路沿いのロードサイドショップ群で、富谷町には、シネマコンプレックスなどを併設した郊外大規模店も進出しました。なお、泉中央とその郊外という小都市圏の形成によって、仙台市都心部と泉中央を結ぶ旧国道4号(県道仙台泉線)沿いのロードサイドショップは集客力を大きく減らし、閉店したり業績悪化に見舞われ、現在はマンションへの建て替え傾向が強いです。また、富谷町の更に北に隣接する大和町に、日系ブラジル人の増加がやや見られりますが、商業にインパクトを与えるほどにはなっていません。

仙台都市圏北東部? 利府町 - 多賀城市 - 仙台市宮城野区北東部

仙台 - 松島の間には、国道4号バイパス沿いに仙台市が設定したグリーンベルト地区(稲作地保全地区)と、流通・工業地指定された卸町・扇町・六丁の目があり、住宅建設や商業(車関係以外)がほとんどできない広大な地域が南北に横たわっています。このような自然障壁ならぬ条例障壁によって、仙台都市圏北東部は、仙台市都心部から見て、商業・住宅の「飛び地」となっています。都心と「飛び地」および松島方面とを結ぶ道路には、一般道の国道45号・利府街道・産業道路、および、高速道路の三陸道などがあり、並走しています。その内、仙台 - 松島間を最短で結ぶ利府街道は、旧来から都市機能が集積している仙台市宮城野区北東部 - 多賀城 - 塩竈のバイパス機能を持ち、三陸道・仙台北部道路・仙台東部道路などの高速道の結節点としての機能や、宮城スタジアムを中心とした大規模集客施設の玄関となって地位が上がったのです。また、利府町の丘陵地が開発されて仙台のベッドタウンとなり、人口が増加して商業の集積が進んだのです。利府街道沿いは、市街地化が制限された農地に指定されているため、沿道をロードサイド店舗が埋める形ではなく、市街地指定の利府町中心部に大規模店やロードサイド店などが集中立地しています。なお、近年、工業・流通地区指定が解除され始めた仙台港後背地(宮城野区北東部 - 多賀城市? 産業道路沿い)の大規模区画にも次々と郊外大規模小売店が出店していて、国道45号沿いとともに「飛び地」内で三つ巴の過当競争状態になりつつあります。

仙台都市圏南部? 長町副都心 - 南仙台 - 名取市

仙台都心部の南には長町副都心がありますが、副都心指定されていないものの都心に近接する北の北仙台地区と同様に、マンション地区となっています。距離的には北仙台と長町が都心と同じ位置にありますが、歴史的な経緯や旧国道4号の走行の違い、背景人口の違いによって発展が異なりました。また、国道286号バイパス沿いの市街化調整区域を市街化区域に変更するようになり、隣接する長町 - 長町南が副都心指定されました。同じ副都心指定の泉中央のような業務機能の集積は少ないですが、長町は商業中心の1つとして機能し、北仙台とは異なった道を歩んでいます。近年の動きとして、長町駅東側の再開発「あすと長町」によって長町の副都心としての機能充実が期待されるのと同時に、仙台空港線の駅前開発が活発化してきています。特に、杜せきのした駅前には「イオンモール名取」が開業し、泉中央の同心円状の小都市圏とは異なって、鉄道・自動車交通をインフラとした長細いレールサイド・ロードサイド商業圏に収斂しつつあります。

塩竈市

仙台市の外港として発展した塩竈の中心市街地は、以前は「飛び地」の中心であったのですが、車でのショッピングが便利な利府町・多賀城市・仙台港後背地にある郊外大規模小売店などにおされ気味です。ただし、中心市街地には安くて美味しいと評判の寿司店が多く、松島観光の客のみならず、仙台など広域から集客しています。

県北部(大崎圏・登米圏・栗原圏)

大崎市

2006年(平成18年)3月に、古川市とその周辺の6町が合併して、大崎市が発足しました。県北部の中心都市として、古川駅周辺の中心部商店街が存在していますが、商圏が広域であるため、国道4号バイパス沿いなどのロードサイド店の方に勢いがあります古川地区は仙台都市圏以外で人口の増加が見られる県内では数少ない地域の一つで、商業機能の面では石巻都市圏を凌ぐ勢いの時期もありました。ただ、仙台方面への新幹線や高速バスでの通勤通学者や買い物客も多く、特に中心商店街の再活性化が課題です。また市域南東部の鹿島台商圏は1997年(平成9年)に開店したロックタウン鹿島台が中心となり、やや広域を対象としたチェーン店では古川・鹿島台の市内2ヶ所に開店させた事例が目立ちます。しかしながら2006年(平成18年)発行の宮城県「消費購買動向調査報告書」によると、旧鹿島台町は商圏の基準を満たさず、商圏中心都市の座を降りることとなりました。なお鹿島台・松山地域においては仙台方面への東北本線での通勤通学者や買い物客も多いです。

佐沼(登米市)

周辺は人口密度が希薄な地帯ですが、飲食店の集積率が高く、一通りの買い回り品は揃う。そのため、登米市の中心市街地として市内および岩手県南からの客も集めます。ただし、ロードサイド店が限定的であるため、近年の三陸自動車道の延伸後は買い物客の圏外流出(石巻や仙台)が顕著となり、同時に旧市街地の集客力も低下しています。

築館(栗原市)

国道4号沿いのロードサイドショップが優位。古川への依存傾向があります

県北東部(気仙沼・本吉圏)

気仙沼市

港地区の旧市街地と、気仙沼市立病院(旧:公立気仙沼総合病院)を中心とした新市街地とがあります岩手県三陸南部の諸都市とともに独自の商圏を形成しています。域外の依存する商圏は、一関市(岩手県南西部)と仙台市。

県東部(石巻圏)

石巻市

県東部の中心都市として、宮城県内では仙台市以外で唯一のデパートが立地する中心部商店街がありますただし、バイパス沿道のロードサイドショップの方が優勢です。工業の業績改善傾向による消費意欲の増大や、三陸自動車道の整備による商圏の広域化のため、大規模小売店の集積傾向が強くなり、買い物客の域外流出傾向から流入傾向に変化しつつあります。特に石巻河南インターチェンジ周辺は近年急速な発展を続けていて、県内では仙台周辺地域に次ぐ商業機能を持ちます。

県南部(仙南圏)

大河原町

消費購買動向調査(平成20年)によると、大河原町の商業は一次商圏に村田町・大河原町・蔵王町・川崎町・角田市・白石市、二次商圏に柴田町・丸森町、三次商圏に七ヶ宿町を擁し、仙南圏の全市町に影響を及ぼす地域型商圏を維持していることが明かになりました。前回調査(平成17年)と比較すると、商圏範囲は変動がなく2市7町をそのまま継続。商圏人口は常住人口の減少で192,879人から188,313人に減少。吸引人口は蔵王町・白石市・村田町・柴田町・丸森町・角田市・大河原町からの吸引率が上昇して64,960人から74,807人に増加。買回品の地元購買率は65.0%から67.8%に上昇しています。このことから、大河原町の商業は仙南圏での勢力を拡大して拠点性を強めていると考えられます。

大河原は仙南圏を管轄する国や県の出先機関が多い役所の町で、中心街の本町・中町および大河原駅前は商店街になっています。しかし現在、中心街の商業活動は低落し、商業地としての活況は大規模店や中規模店が建並ぶ国道4号および県道亘理大河原川崎線沿道の新市街へ完全移動しています。主な大型店としては、県道亘理大河原川崎線沿道に映画館とボウリング場を併設した仙南圏最大の大型店フォルテ(核店舗 ヨークベニマル)、国道4号沿道に全棟独立タイプの さくらショッピングセンター(核店舗 ケーヨーデイツー・みやぎ生協)があり、その他にも家電量販店など買回性の強い店舗が多数立地しています。これらの店舗は、東端のフォルテと西端の さくらショッピングセンターを結ぶ4Km区間に集中し、ロードサイドショップが連なる国道4号沿道は仙南圏で随一の商業ゾーンになっています。この商業ゾーンの特徴の一つに、飲食店の多さを挙げることができます。消費購買動向調査によると、村田町民の63.8%、蔵王町民の63.4%、角田市民の40.6%が大河原町内で「家族連れ外食」を楽しんでいるといいます。しかし、大河原町自体の買回品購買は仙台市・名取市に流出する傾向があり、両市の三次商圏に組み込まれています。なお、フォルテ周辺には仙南芸術文化センター・町総合体育館・仙南広域消防本部・大河原警察署・みやぎ県南中核病院があり、商業以外の面でも仙南圏の拠点ゾーンとなっています。

平成19年商業統計調査による大河原町の年間小売販売額は3,949,889万円。それを大河原町の人口23,444人(平成19年10月推計人口)で除した「1人当たりの年間小売販売額」は168万円で、県平均の108万円を大きく上回って突出しています。

白石市

消費購買動向調査(平成20年)によると、白石市の商業は一次商圏に七ヶ宿町・白石市、三次商圏に蔵王町を擁し、小規模な地区型商圏を維持していることが明かになりました。前回調査(平成17年)に比べて商圏範囲は1市3町から1市2町に減少。商圏人口は72,888人から54,012人に減少。吸引人口は25,179人から17,591人に減少。買回品の地元購買率も50.7%から38.5%に低下して、商勢力は大きく縮小しています。その要因として、丸森町の商圏離脱、大河原町と名取市への流出率増加、商圏範囲の常住人口減少があります

休日を中心に福島ナンバーの自動車がかなりみられます。伊達市・桑折町・国見町には大型商業施設、郊外型店舗が集積してる地区が存在しないこと、福島市より距離が近いことなどから流入していることが考えられます。みやぎ生協白石店では福島県在住者に対して組合員(メンバー)加入を呼び掛けていて、マルホンカウボーイにおいても大震災から復興を宮城県民とともに福島県民にも呼びかけた掲示物を掲げていました。

白石は江戸期の城下町から発展した小都市で、中心街の東北本線白石駅前通は長年にわたって仙南圏の最高路線価を保持し、中町から長町にかけては仙南圏で唯一のアーケード商店街になっています。このように白石の中心街は仙南圏で最も繁華な商業地だった面影を随所に残していますが、今は仙南圏をカバーする商業拠点を大河原町に譲り渡しているのが実情です。現在、白石市の商業地は中心街から1.5Kmほど離れた大平森合地区の国道4号沿道に移動しています。主な大型店としては、国道4号沿道にアムザショッピングタウン(核店舗 マルホンカウボーイ・ケーヨーデイツー)・セラビ(核店舗 みやぎ生協・ジャスト)があり、国道4号と中心商店街の中間には片倉ショッピングセンター(核店舗 ヨークベニマル)が出店しています。国道4号沿道はアムザとセラビを核に800mにわたって郊外型店舗が連続する商業ゾーンですが、2007年(平成19年)にはアムザに入居していたベスト電器が閉店。白石市は角田市とともに家電量販店のない市となりました。市内唯一の家電量販店の閉店は市民にとって少なからず衝撃で、「市民が選んだ平成19年10大ニュース」の3位にランクインしています。同じく2007年(平成19年)、アーケード商店街に立地して中心街の核店舗となっていたスーパーのヤオチュウ本店も閉店しています。七ヶ宿町と蔵王町を商圏に取込み、その商圏の中心市に位置付けられている白石市ですが、家電、スポーツ用品など買回品の購買を大河原町などに流出させ、大河原町の一次商圏および仙台市・名取市の三次商圏に組込まれています。

平成19年商業統計調査による白石市の年間小売販売額は3,597,800万円。それを白石市の人口39,492人(平成19年10月推計人口)で除した「1人当たりの年間小売販売額」は91万円で、県平均の108万円を下回っています。

柴田町

消費購買動向調査(平成20年)によると、柴田町の商業は一次商圏に柴田町、三次商圏に村田町・角田市を擁していますが、前回調査(平成17年)に比べて商圏範囲は1市4町から1市2町に減少。商圏人口は122,911人から83,995人に減少。吸引人口は25,963人から15,570人に減少。買回品の地元購買率も44.6%から32.5%に低下して商勢力は大きく縮小しています。その要因には、大河原町と蔵王町の商圏離脱、名取市と大河原町への流出率増加、商圏範囲の常住人口減少がありますなお、同調査の結果報告書は、商圏中心市区町村であるための要件(買回品の地元購買率が30%以上の市区町村で、一次商圏又は二次商圏に該当する市区町村を一つ以上有するもの)を満たしていないとして、柴田町を商圏中心町から外しています。

柴田町の船岡は江戸期に小さな城下町(要害)であったのですが、1939年(昭和14年)に海軍火薬廠が設置されて急速に人口を増やした新しい町でもあります。銀座通、船岡駅前通が中心街に相当しますが、概して中心商店街の形成が未成熟のまま商業の郊外化時代に突入した観があります1980年(昭和55年)、開通したばかりの国道4号沿道に 当時としては超大型のショッピングセンター サンコア(現在は イオン)がオープン。サンコアの開店で仙南圏の商圏は激変し、商業拠点は白石市から柴田町へ移ったのです。しかし1994年(平成6年)、サンコアの2倍規模で大河原町にフォルテがオープンすると、今度は柴田町から大河原町に商業拠点が移動し始めました。主な大型店にサンコア(核店舗 ジャスコ)、柴田東ショッピングセンター(核店舗 マックスバリュ・ホーマック)、柴田ショッピングプラザ(核店舗 ヨークベニマル)がありますが、立地場所が飛び飛びで集中性に欠けています。さらに2009年(平成21年)10月、サンコアが倒産して すべての専門店が閉店。キーテナントだったジャスコが施設全体を使用し営業するようになりました。このような中、柴田町で最も商業ゾーンらしい景観を呈しているのは、イオンを核とする国道4号沿道の1.5Km区間ですが、家電・紳士服などの専門店は立地しておらず、買回品の購買は大河原町などへの流出がみられ、大河原町・名取市・仙台市の二次商圏に組込まれています。

平成19年商業統計調査による柴田町の年間小売販売額は3,430,161万円。それを柴田町の人口39,809人(平成19年10月推計人口)で除した「1人当たりの年間小売販売額」は86万円で、県平均の108万円を下回っています。

角田市

消費購買動向調査(平成20年)によると、角田市の商業は一次商圏に丸森町、二次商圏に角田市を擁していますが、買回品の地元購買率が29.5%と低率なため、同調査の結果報告書は角田市を商圏中心市から外しています。前回調査(平成17年)と比較すると、商圏範囲は変動がなく1市1町をそのまま継続。商圏人口は50,677人から48,945人に減少。吸引人口は17,570人から14,619人に減少。買回品の地元購買率も34.5%から29.5%に低下して商勢力を縮小しています。その要因として、名取市・大河原町への流出率増加および商圏範囲の常住人口減少があります

角田は江戸期の小さな城下町(要害)から発展した小都市で、中心街の本町・仲町・天神町・田町などの商店街は、狭いながらも歩道が整備され、街路灯が設置され、仙南圏では白石に次ぐ第二の商業地であった昔を景観の中に残しています。しかし現在、中心街の集客力は凋落し、商業地としての活況は郊外型店舗が並ぶ国道113号沿道の新市街へ移動しています。主な大型店に角田ショッピングセンター(核店舗 ヨークベニマル・コメリ)などがあり、集客力の強い角田ショッピングセンターが立地する国道113号沿道は、1Kmにわたって郊外型店舗が並ぶ商業ゾーンになっています。しかし、家電・パソコン・家具・インテリア用品・スポーツ用品・レジャー用品などの文化品を扱う店舗が乏しく、買回品の購買は大河原町などへ流出し、大河原町の一次商圏、名取市の二次商圏、仙台市および柴田町の三次商圏に組み込まれています。また、角田市の特徴に「家族づれ外食」の地元支持率の低さがあります大河原町民の69.2%が大河原町内、白石市民の40.9%が白石市内、柴田町民の27.4%が柴田町内を「家族づれ外食」の場にしていますが、角田市内を「家族連れ外食」の場にする角田市民は16.5%に過ぎないです。自動車用部品製造のケーヒンなどが立地して仙南圏で最高の工業出荷額を誇る角田市ですが、商業面では大河原町への流出が大きく、市が町の商圏下に組み込まれる珍現象が起きています。

平成19年商業統計調査による角田市の年間小売販売額は2,473,111万円。それを角田市の人口32,968人(平成19年10月推計人口)で除した「1人当たりの年間小売販売額」は75万円で、県平均の108万円を下回っています。

指定金融機関

指定金融機関 - 七十七銀行 指定代理金融機関 - 仙台銀行

生活・交通

警察

宮城県警察

交通

航空

仙台空港:名取市と岩沼市にまたがって存在します。国内線と国際線の定期便が発着します。

鉄道

東日本旅客鉄道(JR東日本):東北新幹線、東北本線が南北に縦貫していて、そこから各方面へ路線が延びります。

東北新幹線 東北本線 常磐線 仙山線 仙石線 石巻線 陸羽東線 気仙沼線 大船渡線 仙石東北ライン

公営交通路線

仙台市交通局

地下鉄南北線 地下鉄東西線

第三セクター鉄道

阿武隈急行阿武隈急行線 仙台空港鉄道仙台空港線 仙台臨海鉄道(貨物線)

臨海本線 仙台埠頭線 仙台西港線

私鉄路線

私鉄として1925年(大正14年)より宮城電気鉄道が存在しましたが、1944年(昭和19年)に国有化され国鉄仙石線となりました。また、くりはら田園鉄道の前身である栗原電鉄は私鉄であったのですが、1995年(平成7年)に第三セクター鉄道となり、2007年(平成19年)に廃止されました。現在は宮城県内に私鉄の路線はありません。過去に宮城県内に存在した、その他の主な私鉄は以下の通りです。

仙北鉄道 仙台鉄道 仙南温泉軌道 秋保電気鉄道 角田軌道 増東軌道 金華山軌道 松島電車

バス

宮城交通が全県をカバーしてきましたが、近年、郡部路線を子会社化し、かつ郡部主要拠点から仙台への高速(特急)バス化に力を入れています。仙台市内は仙台市交通局と宮城交通がエリアを分けて運行されています。一方、仙台を起終点とする昼行・夜行高速バスが充実してきていて、県外への路線開設は主に宮城交通(宮城交通仙台高速バスセンター・広瀬通沿いの東京建物仙台ビルに所在)とJRバス東北(仙台駅東口)が主導しています。

仙台市交通局 - 仙台市域の路線バス 宮城交通 - 高速バス・仙台市とその周辺の路線バス

ミヤコーバス(子会社) - 高速バス・それ以外の郡部全域の路線バス

JRバス東北 - 高速バス 東日本急行 - 高速バス・仙台空港リムジンバス 愛子観光バス - 路線バス 山交バス - 高速バス・特急バス

道路

「都道府県別1km当たり渋滞損失額」で全国9位となっていて、特に仙台都市圏での道路整備が遅れています。

高速道路

東北自動車道 山形自動車道 常磐自動車道

自動車専用道路

三陸自動車道 仙台東部道路 仙台北部道路 仙台南部道路

一般国道

国道4号 国道6号 国道45号 国道47号 国道48号

国道108号 国道113号 国道284号 国道286号

国道342号 国道346号 国道347号 国道349号

国道398号 国道399号 国道456号 国道457号

その他道路

宮城県の県道一覧

船舶

港湾

仙台港:国際貿易港として物流拠点となっています。長距離フェリーも発着します。 石巻港:石巻工業港(日和港)は貿易港となっていて、旧北上川河口(内港)からは離島方面のフェリーが発着します。

医療・福祉

災害拠点病院

宮城県災害拠点病院

保育所

宮城県保育所一覧

教育

専修学校

宮城県専修学校一覧

特別支援学校

宮城県特別支援学校一覧

高等学校

宮城県高等学校一覧

中学校

宮城県中学校一覧

小学校

宮城県小学校一覧

幼稚園

宮城県幼稚園一覧

マスメディア

新聞

石巻日日新聞 大崎タイムス 河北新報 三陸新報 城洋新聞 仙北郷土タイムス

※ほかに全国紙の支局ありです。なお産経新聞は2006年(平成18年)夏頃まで県域版を連載していましたが、紙面構成の見直しで県域版を廃止。東北6県版として掲載されています。

テレビ局

地上波放送局

NHK仙台放送局(リモコンキーID:総合3、教育2) 東北放送 (TBC)(JNN系列、リモコンキーID:1) 仙台放送 (OX)(FNN系列、リモコンキーID:8) 宮城テレビ放送 (MMT)(NNN系列、リモコンキーID:4) 東日本放送 (KHB)(ANN系列、リモコンキーID:5)

\"テレビ局舎外観\"
NHK仙台放送局
仙台市青葉区)?
東北放送 (TBC)
太白区)?
仙台放送 (OX)
ミヤギテレビ (MMT)
宮城野区)?
東日本放送 (KHB)
宮城県のケーブルテレビ局を参照。

ラジオ局

AMラジオ局

NHK仙台放送局 TBC東北放送(JRN・NRN系列)

FMラジオ局

エフエム仙台 (Date fm)(77.1MHz JFN系列) NHK仙台放送局 NHK-FM (82.5MHz)

コミュニティFMラジオ局

ラジオ3(仙台市青葉区 76.2MHz J-WAVE系列) FMいずみです(仙台市泉区 79.7MHz J-WAVE系列) BAY WAVE(塩竈市 78.1MHz J-WAVE系列) FMいわぬま(岩沼市 77.9MHz MusicBird系列) ラジオ石巻(石巻市 76.4MHz J-WAVE系列) エフエムたいはきます(仙台市太白区 78.9MHz MusicBird系列) H@!FM(登米市 76.7MHz J-WAVE系列)

文化・スポーツ

方言

仙台弁

食文化

「宮城県の食文化」も参照

郷土料理

伝統工芸

経済産業大臣指定伝統的工芸品

鳴子漆器(漆器、1991年) 雄勝硯(文具、1985年) 宮城伝統こけし(人形、1981年)

伝統工芸品

スポーツ

「宮城県のスポーツチーム」も参照

野球

東北楽天ゴールデンイーグルス(プロ野球・パシフィック・リーグ。楽天Koboスタジアム宮城を本拠地とする) ロッテオリオンズ(同上・1973年 - 1977年まで県営宮城球場が実質上のメインスタジアム。1978年以後も準本拠地として使用) JT硬式野球部(2004年廃止) JR東日本東北硬式野球部 NTTグループ東北マークス 東北レイア(日本女子プロ野球機構 2015年度は「育成型チーム」の位置づけとして、リーグ戦は参加せずです。カップ戦には参加予定)

サッカー

ベガルタ仙台(Jリーグ) ソニー仙台FC (JFL)

※いずれもユアテックスタジアム仙台を主本拠としています。

バスケットボール

仙台89ERS(bjリーグ・本拠地は仙台市体育館)

プロレス

みちのくプロレス センダイガールズプロレスリング

バレーボール - Vリーグ

仙台ベルフィーユ(女子、仙台市)

観光

松島、奥松島空撮

フランスのタイヤメーカーであるミシュラン社により出版された日本を訪れる外国人観光客向けの「ミシュラン実用旅行ガイド」(国土交通省などが連携)において、県内では松島・瑞巌寺・松島四大観の計3ヶ所が最高評価の「三つ星」を獲得しました。三つ星の数では京都府・東京都・奈良県に次いで広島県とともに国内4位。「二つ星」は12ヶ所、「一つ星」は10ヶ所で、星総数は43となって、京都府・東京都・奈良県・神奈川県に次いで5位と、首都や幕府が置かれた歴史のない道県の中では最高位となりました。

松島 - 日本三景の一つ 蔵王連峰 金華山

有形文化財建造物

国宝

瑞巌寺 - 庫裏および廊下、本堂(元方丈) 大崎八幡宮 - 本殿

祭事

初詣(正月三が日合計 - 宮城県警調べ。2006年)

鹽竈神社(塩竈市)41万人 竹駒神社(岩沼市)39万1000人 大崎八幡宮(仙台市青葉区)9万3000人 仙台東照宮(同)7万9000人 宮城縣護國神社(同)6万7000人

どんと祭(1月14日夕方 - 夜)

公園

国立公園

三陸復興国立公園

国定公園

蔵王国定公園 栗駒国定公園

宮城県を舞台とした作品

映画

磯川兵助功名噺 第五列の恐怖 出征前十二時間 三尺三五平 真珠母 大地の侍 新日本珍道中 キングコング対ゴジラ 青葉城の鬼 惜別の歌 影を斬る 赤い殺意 ほんだら剣法 青葉繁れる 名門!多古西応援団(映画版) ゴジラvsメカゴジラ 国会へ行こう! 緑の街 ガメラ2 レギオン襲来 故郷 非・バランス 千の風になって 小春小町 日本沈没 アヒルと鴨のコインロッカー 重力ピエロ ゴールデンスランバー コーラスたい♪ ~彼女たちのキセキ~

ドラマ

樅ノ木は残った (1970年、NHK) 十字路 (1978年、NHK) 西部警察 PART-III (1983年、ANB) はね駒 (1986年、NHK) 独眼竜政宗 (1987年、NHK) あぶない刑事 (1987年、NTV) ※第47話「報復」・第49話「乱調」 ずっとあなましたが好きだった (1992年、TBS) 金田一少年の事件簿 (1995年、NTV) ※「首無し村殺人事件」 滅びのモノクローム (2004年、CX) 天花 (2004年、NHK) 二つの星 杜の都恋物語 しあわせギフトお届け人シリーズ ざこ検事 潮貞志の事件簿シリーズ

アニメ

センチメンタルジャーニー 戦国BASARA かんなぎ 武梨えり ハイキュー!! Wake Up, Girls!

ゲーム

センチメンタルグラフティ なないろ 恋の天気予報 戦国BASARA 放課後恋愛クラブ_-恋のエチュード-(背景に一番町をはじめ、仙台市内各所が登場)

小説

青葉繁れる 井上ひさし パラサイト・イヴ 瀬名秀明 ア・ルース・ボーイ 佐伯一麦 鉄塔家族 佐伯一麦 美しい星 三島由紀夫 光の帝国 常野物語 恩田陸 蒲公英草紙 常野物語 恩田陸 超鋼女セーラ 寺田とものり 蒼茫の大地、滅ぶ 西村寿行 終末のフール 伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 無伴奏 小池真理子 ぼくらの七日間戦争 宗田理 The Book 乙一(M県S市杜王町と表記)

漫画

ダイヤモンドは砕けないです(ジョジョの奇妙な冒険Part4) 荒木飛呂彦(作中ではM県S市杜王町と表記) パスポート・ブルー 石渡治 BLUE CITY かどたひろし 真夏の夜のユキオンナ 大山玲 Sink いがらしみきお みかん絵日記 安孫子三和(宮城県南部) ねりんぐプロジェクト 藤田まぐろ ボールパークへようこそ 高田靖彦 Paper Feather 藤枝とおる かんなぎ 武梨えり 辣韮の皮~萌えろ!杜の宮高校漫画研究部~ 阿部川キネコ 15 明刹工業高校ラグビー部 成瀬芳貴 ジョジョリオン(ジョジョの奇妙な冒険Part8)荒木飛呂彦(M県S市杜王町と表記) ハイキュー!! 古館春一

音楽

青葉城恋唄 さとう宗幸 みちのくひとり旅 山本譲二 ああ宮城県 吉川団十郎

宮城県出身の人物

日本
地方東北地方
団体コード04000-2
ISO 3166-2:JPJP-04
面積7,282.22km?
総人口
2,332,881人
推計人口、2016年2月1日)
人口密度320人/km?
隣接都道府県岩手県、秋田県、山形県、福島県
県の木ケヤキ
県の花ミヤギノハギ
県の鳥ガン
県の獣
シカ
輝く郷土
宮城県庁
知事村井嘉浩
所在地〒980-8570
北緯38度16分6.9秒東経140度52分19.3秒