子供・赤ちゃんを窓ガラス・ガラス戸から守る!割れ防止・対策
窓ガラスは明るい光を届けてくれる、なくてはならない家の一部です。
反面、ガラスが原因で子どもがケガをしたり、アレルギーなどの症状を引き起こすことも。
子どもが安全に成長していくためには、どんなガラスの選び方を意識すれば良いのでしょうか。
家具・ガラス戸の子供対策!ガラス飛散防止フィルム
ハイハイをし始めや歩き始めに、家具やガラス戸にぶつかったり叩いているのを見てヒヤヒヤしている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にオススメなのが「ガラス飛散防止フィルム」です。
ガラス自体が割れてしまっても、ガラスの破片でお子さんの怪我を防ぐアイテムです。
では、ガラス飛散防止フィルムのメリット・デメリットなど詳しく解説いたします。
ガラス飛散防止フィルム
ガラスに直接貼るフィルムで、フィルム自体の厚みで強度が変わります。種類によっては、柄・色などが付いていて部屋の雰囲気を変えることができます。
貼り方は難しくはなく、ガラス面を食器洗い用洗剤(中性洗剤)を薄めて掃除してから、空気が入らないようにゆっくり貼るだけです。
スマホの画面に保護フィルムを貼った経験がある方はイメージしやすいかもしれません。
ガラス飛散防止フィルムが売っている場所
ガラス飛散防止フィルムは、ネット通販やホームセンターで販売されています。
購入の際は、ガラス掃除や貼るときに使う「スキージー」などの道具も一緒に買っておくと安心です。
ガラス飛散防止フィルムのメリット
大きなメリットは「もしも」の時に大きなケガを防げることです。
その他に、ガラス飛散防止フィルムにある「遮熱性」「断熱性」「UVカット」などの性能を、貼るだけで窓ガラスにつけることができるので、ガラス交換と比較すると費用をおさえることができます。
ガラス飛散防止フィルムのデメリット
網入りガラスにガラス飛散防止フィルムを貼ると「熱割れ」と呼ばれる、自然にガラスが割れる現象が起きる可能性が高くなります。
フィルムが貼られたことで、ガラス表面の温度とサッシ(窓枠)の温度差が大きくなってしまい、ガラスにヒビが入ってしまうのです。
せっかくお子さんがガラスを割らないようにと準備したフィルムが原因で、ガラスが割れてしまう可能性もあります。
フィルムの種類はさまざま!
「ガラス飛散防止フィルム」はたくさんのメーカーから、さまざまな種類が販売されています!
防犯性の高いものを選べば、子供対策とともに空き巣対策をすることもできます。ほかにも、外からの目線が気になる道沿いの窓ガラスに目隠し効果のあるフィルムを貼れば、部屋が外から見えにくくなり安心することができます。
くわしいフィルムの種類の紹介は、コチラでしています。ぜひご覧ください。
飛散防止フィルムの貼り方
ここでは、飛散防止フィルムの基本的な貼り方をご紹介いたします。
今後フィルムを貼る予定がある方は参考にご覧ください。
準備するもの
・飛散防止フィルム
・キッチンペーパー
・雑巾
・霧吹き容器(100円ショップで購入できるもの)
・中性洗剤(食器用洗剤)
・水(200cc程度)
・スキージー(フィルム用ヘラ)
・マスキングテープ、もしくはセロハンテープ
・メジャー
・カッター
・直線定規
・三角定規
スキージーの形はさまざま!
スキージーはガラス用水切りワイパーです。ゴム製のラバーの部分で、飛散防止フィルムを貼るときにも使用します。
スキージーの形はさまざまで、Tの字のものや長方形のものなど全体がゴム製のものもあります。
ブレードと呼ばれていることもあるので、使いやすいものを選んで購入しましょう。
飛散防止フィルムを貼る手順
飛散防止フィルムを貼る作業時間は、ガラス1枚1時間~2時間と考えて余裕を持って作業をはじめることをオススメいたします。
サッシのガラスなどの大きいサイズは、ひとりで貼るのには難しいので、2人がかりで作業するのがオススメです。
フィルムを貼る前の準備
まずは、ガラス表面の汚れや窓枠の汚れを取り除く必要があります。
1.中性洗剤を水で薄めて水溶液を作る
霧吹き容器に200ccの水を入れ、中性洗剤(食器用洗剤)を2~3滴垂らします。
よく混ぜれば「水溶液」の完成です。
2.ガラスを掃除する
掃除をするガラスの下に雑巾を敷き、水溶液が垂れても床が濡れないようにします。
ガラスにたっぷり水溶液を吹きかけて、スキージーで水を切るように上から下に滑らせて汚れを取ります。
スキージーがスムーズに動くようになれば、しっかり汚れが取れた証拠です!
スキージーを上から下に動かしたあと、こまめにゴム部分についた水分を拭き取りましょう。スキージーについた水溶液には汚れがたくさん含まれているので、それをしっかり取ってからまた水切りをおこないましょう。
3.キッチンペーパーで端まで掃除をする
窓ガラスの端にあるゴムの部分も、キッチンペーパーでしっかり汚れと水溶液を拭き取りながら掃除をします。
雑巾やタオルで拭き取ってしまうと、糸くずやほこりがついてしまうので、ご注意ください。
4.飛散防止フィルムをガラスの大きさに切る
切る大きさは、2パターンあります。
A. ガラスの大きさよりも上下左右3センチ~5センチ程大きく切って、貼った後にちょうどいいサイズに切って調節する方法。
B. ガラスの大きさよりも上下左右3ミリ程小さく切って、貼った後に調節しなくてもいいようにする方法。
ガラスの大きさにぴったりと合わせる必要はないので、ご自身がより安いほうをお選びください。
フィルムを貼る作業
ガラス面がきれいなのを確認し、飛散防止フィルムの準備ができたら、さっそく貼り始めましょう。
掃除の後、時間を空けすぎるとほこりがついてしまうので注意しましょう。
1.ガラスにたっぷり水溶液を吹きかける
飛散防止フィルムを貼るガラスの全体にたっぷりと水溶液を吹きかけて、均一にガラスを濡らしましょう。
2.飛散防止フィルムの上端から貼る
マスキングテープやセロハンテープで、飛散防止フィルムに貼られている保護シートを上端から少し剥がし、ガラスの上端にそっと置くように貼ります。
指に水溶液を吹きかけておくと、飛散防止フィルムに指紋などが付かないようにできます。
水溶液でフィルムが浮いて動いてしまうのが正解です。
3.水溶液を吹きかけながら全体を貼る
水溶液を時々ガラス面に吹きかけながら、飛散防止フィルムを貼っていきましょう。
そうすることで、ずれても調整することができます。
4.スキージーで空気と水を抜く
飛散防止フィルムに水溶液をふきかけて、その上からスキージーを滑らしながら空気と水を抜いていきます。
最初はあまり力を入れすぎず、軽い力でおこないましょう。
まずガラスの中心から縦に、上・下と空気と水を抜き、真ん中から外に向けて左右も同じように抜いていきます。
ゆっくり強く抜いていくのがコツです。
5.はみ出ている飛散防止フィルムを切る
もし、大きめのサイズで飛散防止フィルムを貼っている場合は、ガラスや窓枠を傷つけないように切りましょう。
手が濡れていると滑って危険なので手を拭いてから、カッターの刃を数ミリだけ出して、三角定規を添えながらゆっくり切っていきましょう。
6.飛散防止フィルム全体の空気と水を抜く
飛散防止フィルムの端までしっかり、空気と水をスキージーで抜きます。
キッチンペーパーで水溶液を吸い取りながらおこなうと、水をしっかり抜くことができます。
この時完全に水を抜く必要はありません。飛散防止フィルムとガラスの間にある水は、1週間ほどかけて乾燥していきます。
7.乾燥を待つ
飛散防止フィルムの間にある水は、1週間~2週間かけて乾燥していきます。
それまでは、触ってしまうとズレてしまう可能性があるので、あまり触らないように注意をしましょう。
水がある状態だとガラスが曇っていたり、歪んで見えてしまいますが、乾燥すればきれいになるので安心してください。
🎉 これで飛散防止フィルム貼りは完了です!
飛散防止フィルム貼りを業者に頼める!
飛散防止フィルムなどのガラスにフィルムを貼る作業は、ガラス業者に頼むことも出来ます。
「賃貸物件だから、ガラスを傷つけたくない」などご自身で作業されることに不安がある場合に特にオススメです。
小さなお子さんと遊びながら、家事の合間に飛散防止フィルムを貼るのは難しく、とても大変です。
業者に頼むことで時間と気持ちにも余裕ができるので、業者に見積りだけでもご依頼ください。
飛散防止フィルムの剥がし方
いままで貼られていたフィルムを剥がしたい!フィルムを剥がす方法も知りたい!という方のために、飛散防止フィルムなどのガラスに貼られたフィルムの剥がし方をご紹介いたします。
準備するもの
・市販のフィルム剥がし剤(スプレータイプ)
・ウインドスクレーパー(三枚刃)
・雑巾
・滑り止め付き軍手
・ガラス用洗剤
スクレーパーの「刃」には注意!
スクレーパーは刃幅が小さくても刃物です。滑って怪我をしてしまうと大変危険です。お子さんには絶対に持たせないように注意しましょう。
スクレーパーを使う際は、滑り止めが付いた軍手をつけて作業をするのがオススメです。
フィルムを剥がす手順
ガラス貼られたフィルムを剥がす際は、ガラスに傷をつけないように注意が必要です。
「強化ガラス」やガラスの表面に金属膜がコーティングされている「熱線反射ガラス」の場合は、ウインドスクレーパーを使うとガラスの表面にキズがついてしまう可能性があるので、専用のものを準備すると安心です。
賃貸物件などで退去の際にフィルムを剥がしたい場合、ガラスの傷が原因で退去費用が増えてしまわないように、剥がすだけの作業を業者に依頼するのもオススメです。
1.フィルムを角から剥がす
フィルム剥がし剤をフィルムの角に吹きかけて、爪でひっかけたり爪楊枝などでフィルムの端を少し剥がします。
そこから、ゆっくりとフィルムを剥がしていきます。
勢いよく剥がしたり、無理に剥がそうとすると、ガラスをキズやケガの原因となるので、慎重に剥がしていきましょう。
2.ウインドスクレーパーで糊を剥がす
フィルムを剥がすと、ガラス面にフィルムの糊が残ってしまいます。それを、剥がし剤を使いながらスクレーパーで少しずつ剥がし取っていきます。
3.最後にガラス掃除
ガラスからすべてのフィルムを剥がし終えたら、仕上げにガラス掃除をおこないましょう!
ガラス用洗剤で掃除することで、ピラピカになり気持ちのいい仕上がりになります。
ガラスに貼れるフィルムの種類
家具や窓のガラスに貼れるフィルムの種類は、主に6種類あります。
メーカーによっては複数の性能を持ったフィルムもあり、快適なガラス環境をつくることも可能です!
では、主な種類の解説をいたします。
1.飛散防止フィルム
ガラスが割れてしまった時に飛び散るのを防ぐフィルムです。ガラスが割れにくくなるのではなく、割れた時の怪我を防ぐ効果があります。
透明で、窓ガラスに貼っても部屋が暗くなることはありません。
幼稚園や保育園、保育所のガラスには必ずと言っていいほど貼られています。窓ガラス以外にも食器棚や室内ドアなどにも、フィルムのサイズを自分でカットし調整して貼ることができます。
指紋やキズもつきにくい製品もあり、貼ったことでガラスに違和感を覚えることは少ないと言えます。
凸凹した型板ガラスやスリガラスの場合、フィルムが貼れないことがあります。
その場合は、専用のフィルムを購入する必要があるので注意をしましょう!
厚みによって強度が変わります
フィルムにはミクロン単位で、厚みに種類があります。窓ガラスやサッシのような大きなガラスであれば、68ミクロン以上のフィルムを選ぶと安心です。
2.紫外線防止フィルム(UCカット)
窓から入ってくる紫外線をフィルムを貼ることで防ぐことができます。
紫外線は、肌トラブル以外にも家具やフローリングなどの色褪せを早める原因ともなります。
透明度の高いフィルムであれば、貼っても部屋が暗くなったり、ガラスに色が付いたように見えることがありません。
最近ではどのガラス用フィルムにも付いている嬉しい性能です。
3.目隠しフィルム
ガラスに貼れる目隠し用のフィルムには、ステンドグラスのような柄のものや、型板ガラス・すりガラスのようなガラス面を曇らせたものがあります。
外からの目線をシャットアウトしつつ、おしゃれな柄を楽しむこともできるので、お子さんのお部屋にもオススメです。
目隠しフィルムは窓ガラスに貼ることで、入ってくる光を柔らかくしてくれますが、直射日光ではないので暗く感じる方もいらっしゃいます。
4.防犯フィルム
「飛散防止フィルム」とは違い、厚みが200ミクロン以上の物が多く貫通防止の機能もあります。
空き巣の多くは窓を割って鍵を開けて侵入してきます。なので、窓ガラスを狙われた際、割られても貫通しにくい性質のあるフィルムであれば、侵入するのに時間がかかります。空き巣は侵入するのに時間がかかると発見されたり、通報されるリスクが高くなるので、犯行を諦めるというデータがあります。なので防犯フィルムは、厚みと破られにくい性質があります。
もし、ガラスが割られてもガラスがフィルムにくっついたままで飛散しにくくなっています。その特徴は飛散防止フィルムと同じなので、泥棒対策と一緒にお子さんのガラス割れ対策も可能です。
5.遮熱フィルム
「遮熱フィルム」は、主に窓から入る暑い日差しを反射・吸収する性能のフィルムです。西日が強く入ってしまう窓にオススメのフィルムです。
フィルムにサングラスのような薄い色があるものが多いため、部屋を暗くしたくない場合は透明度の高いものをさがす必要があります。
6.断熱フィルム
「断熱フィルム」は、冷暖房の熱をガラスから逃がさないようにする性能があります。冬は暖かく、夏は涼しく、冷暖房の効きを良くしたいときにオススメのフィルムです。
この遮熱・断熱の性能を兼ね備えたフィルムもあります。フィルムを貼ることで、飛散防止効果を持たせることもできるので、安心です。
熱割れとは?
「熱割れ」とは、何も衝撃を与えたわけでもないのにガラスにヒビが入ることです。
ヒビの入り方が特徴的なので、いまヒビ割れてお困りのガラスがありましたらご確認ください。
熱割れの割れ方とは?
熱割れの場合は、衝撃があった時のような放射線状にヒビが入らずに1本の線や枝分かれしたようにヒビが入るのが特徴です。
ガラスの端から直角にヒビが入っている場合が多く、下から真上に向かってや真横に一本のヒビが入ります。
熱割れの原因は?
熱割れの原因は「温度差」
特に外が寒い日に、ガラスに暖かい直射日光が当たったときや、室内にストーブなどの暖かい熱源が近くにあると起こりやすいと言われています。
ガラスのコップに熱湯を注ぐと割れてしまう現象と同じことが、窓ガラスで起きてしまうのです。
この熱割れは、網入りガラスに特に起こりやすいため、飛散防止フィルムを貼る際は注意が必要というわけです。
熱割れを防ぐ方法は?
熱割れを防ぐ方法で、すぐに出来るの方法は2つあります。
1.家具やぬいぐるみをガラスに密着させない
ガラスに物が密着していると、熱がこもりやすくなり、温度差ができやすくなります。
なので、ガラスに家具やぬいぐるみなどを密着させないように注意しましょう。
プラスチックのおもちゃ箱はお日様で暖かくなるので、なるべく日が直接当たらないところに置いておきましょう。
2.冷暖房をガラスに直接あてない
エアコンや扇風機の風がエアコンに当たらないように風向きを調節しましょう。
ストーブやファンヒーターは、ガラスに近づけすぎないように30センチ上開けておくと安心です。
暖房の設定温度を上げすぎると結露の原因にもなるので、暖房はなるべく20℃を目安にし、サーキュレーターを天井にむけておくことで暖かい空気を部屋全体に循環させるようにしましょう。
小さなヒビでも早めに交換しましょう!
小さなヒビや割れでも、ガラスの割れはケガや事故の原因になる可能性があります。なるべく早めに交換をすることをオススメいたします。
ガラスの破損事故を防ぐお勧めのガラスの選び方
ガラスにフィルムを貼る以外に、お子さんのガラス対策をする方法に「ガラスを交換する」方法があります。
ご家庭でもし『ガラスにぶつかる』ことがあっても大きな怪我を防ぐガラスは、主に「合わせガラス」「強化ガラス」「網入りガラス」の3種類がオススメです。
それぞれのガラスの特徴やメリット、デメリットをご紹介します。
👉 賃貸物件の場合、窓ガラスを交換するのには管理会社・大家さんに相談する必要があるのでご注意ください。
1.合わせガラス(防犯ガラス)
合わせガラスは、二枚のガラスの間の中間層に特殊な中間膜(樹脂フィルム)を張り付けたガラスを言います。
非常に粘着力の強い中間膜が、ガラスを割れにくくしています。
もしもガラスが割れても中間膜の接着力により、ガラスが落下せずに、くもの巣状にひび割れたような状態で残ります。
鋭利な破片が飛び散ることがないので、万が一子供が衝突して割れても大けがをするリスクが少ないです。
子供のいる家庭で安全性を高めたい場合には、おすすめの硝子でしょう。
合わせガラスのメリット
もし割れても鋭利な破片が飛び散ることがない。
割れにくさの他に紫外線カットや防音効果など、生活における色んなマイナス要素を解消できます。
合わせガラスのでメリット
デメリットは一枚ガラスなどに比べると、価格が高めです。
また中間膜が経年劣化することで、耐久性が弱くなる場合が考えられます。
2.強化ガラス
一枚ガラスに特殊な加工をしてあるのが、強化ガラスです。
ガラステーブルや割れにくいコップなどにも使われているので、よく知られた存在ではないでしょうか。
強化ガラスのメリットは、割れにくく万が一割れた場合も破片が粒状になります。
加工をしていないフロートガラスは、割れた場合は鋭利になって突き刺さった場合、大けがをすることがあります。
強化ガラスのメリット
強化ガラスにすることで、万が一割れても破片で大けがをしないのが大きなメリットでしょう。
自動ドアのガラスにも「強化ガラス」は使用されていて、万が一割れた時でもガラスによる二次被害が起こらないようになっています。
強化ガラスのデメリット
尖った硬いものがぶつかると、簡単に全面が粉々に割れるのがデメリットと言えるでしょう。
つまり子どもが体当たりをしても割れにくいですが、尖ったおもちゃなどをぶつけてしまうと割れてしまうことも考えられるのです。
強化ガラスは防犯ガラスじゃない!
強化ガラスと言うと、イメージ的に防犯ガラスとしても使えそうなイメージがあるかも知れません。
普通の透明なガラスよりも3~5倍の強度のガラスではありますが、鋭利なもので衝撃が加わると粉々に割れてしまうのが「強化ガラス」です。
なので、「強化ガラス」は防犯性が高いと言えるガラスではないのです。
3.網入りガラス
網入りガラスは金属製の網が封入されていて、火災時に落下したガラスの飛散を防止します。
また火の厚さで割れにくいので、燃え広がりを抑える効果も期待できるガラスです。
網入りガラスのメリット
メリットとしては、もしも子どもがぶつかった場合も、ガラスが飛散したり落下することが少ないので大けがをするリスクが低いです。
火災や震災などを考えれば安全性が高いガラスです。
網入りガラスのデメリット
デメリットは見た目に格子状の金網が入っているので、美観を損ねると感じる場合もあるでしょう。
網入りガラスの一枚ガラスは、ハンマーなどで叩いた場合には、飛び散らないものの、くもの巣状にすぐに割れてしまいます。
また温度差や劣化に弱く、他の種類のガラスよりもサッシの方から割れが生じやすいのもデメリットです。
網入りガラスは防犯性が低い!
網入りガラスには、金属製の網が入っていて一見防犯性が高いように思えますが、実は防犯性は普通の透明ガラスと同様の低さです。
網はガラスが割れた際の二次被害を防ぐためであるため、防犯用ではありません。
ガラス窓で起こる子どもの事故はどんなことがあるの?
窓ガラスはなくてはならない家のパーツですが、子どもの場合は特に思っても見ない事故が起こる場合があります。
透明過ぎてガラスが開いていると思って突っ込む
大きくて透明なガラス窓は、明るい日差しが降り注ぎ開放感があってとても快適です。
反面、あまりにも透明できれいすぎると、ガラスがあるのか分からないほどです。
大人なら注意して行動できても、子どもはガラスがあることに気が付かずに衝突する可能性があります。
安全な加工が施されていない一枚ガラス(フロートガラス)では、割れたガラスの破片が刺さって大けがをするリスクも。
また割れにくいガラスに全力疾走でぶつかれば、ガラスが割れないので衝撃がもろに体に伝わる場合も考えられます。
危険!おもちゃをぶつけて割ってしまう
子どもはまだ言い聞かせても危険性が分からずに、おもちゃを投げてガラスを割ってしまう心配があります。
割れにくいガラスを使用したり、飛散しにくいガラスをにすることで怪我のリスクを減らせます。
危険!兄弟で暴れてぶつかる
遊んでいて間違ってぶつかって、割れてしまうことも考えられます。
普段から言い聞かせても、遊びに熱中して気が付かないことも。
特に家の内部にある間仕切りなどのすりガラスはもろいため、ちょっとぶつかっただけでも割れてしまうリスクがあります。
透明なガラスが危険な場合はどんな対策が有効?
いつもガラスをピカピカにするのは、とても気持ちの良いことですね。
でも小さい子供がいる場合は、ガラスがないと錯覚して衝突し、大けがをするリスクも考えられます。
子供のガラスへの衝突を防ぐのにはどんな方法があるでしょうか。
ガラスの前に家具を設置して突進させない
広々した部屋に大きなガラス窓があって、庭や外の景色が見えるのはとても素敵です。
でも子供が突進して、思わぬ怪我をすることがあります。
まだ小さいうちは大きな掃き出し窓の前にソファーや戸棚を置けば、窓ガラスへ直進して突撃することを防げます。
二階や三階に出窓がある場合には、子どもがいたずらをして万が一、突き破って落下しないような配慮が必要です。
子供が開けられないような二重鍵を設置したり、窓に観葉植物を置くなどして開けられないように工夫しましょう。
曇りガラスにする
ガラスがあると分かれば衝突を防げる場合は、曇りガラスにすることでガラスがあると、ひと目で分かります。
ただし一枚ガラスのすりガラスは、割れやすく破片が飛散しますので子供のいるご家庭では不向きです。
複層ガラスやペアガラスにもすりガラス調のタイプがあるので、怪我をしにくいタイプを選びましょう。
ガラスではない、ポリカーボネートの内窓を付けるなどの対策も考えられます。
ガラスにフィルムを貼る
子供が小さいうちだけ柄付きなどのガラスフィルムを貼って、ガラスがあることを分かりやすくしましょう。
ガラスフィルムをフロートガラスに貼れば、万が一割れてしまった時の飛散防止にもなります。
デメリットとしては耐久性が無くて定期的に張り替えが必要になる、ランニングコストがかかります。
また網入りガラスなどにガラスフィルムを貼ることで、本来のガラスの性能を損なうケースもあります。
すりガラスは子どものいる家庭では危険!?
すりガラスは別名曇りガラスなどとも呼ばれているガラスです。
似たようなガラスに型ガラスという、柄入りのガラスもあります。
最近では一枚ガラスのタイプは、外窓ではなく部屋と部屋の間のドアや窓など家の中に設置することも多いです。
適度な間仕切りに使えて、光を取り入れるのに最適です。
子供がいる家庭の場合、突進したり硝子に向かって逆立ちをしてみたり、大人が思っても見ないような危険な行動をすることも。
ぶつかって割れてしまう可能性があるので、一枚ガラスの割れやすいタイプではなく、ペアガラスや複層ガラスを取り入れましょう。
ポリカーボネートをすりガラスの代用にする!
ポリカーボネートは、熱可塑性プラスチックの一種で、耐久性が必要なスマホケースなどにも使われている素材です。
二重窓のDIYにもよく使われますが、ガラスではないので割れても大けがをするリスクがありません。
すりガラスやフロートガラスをポリカーボネートに替えることで、子どもの安全を守ることもできます。
廊下と部屋の間の扉や部屋と部屋の間にある窓などに使うと、割れやすいすりガラスより安心です。
外窓の内側にDIYでポリカーボネートの内窓を取り付けると、断熱性がアップしたり、子どもがぶつかって怪我をするリスクも減らすことができます。
型ガラス風のデザインのタイプもあって、アンティークや北欧調などのインテリア・デザインを楽しむことにも使えて一石二鳥です。
ガラスは美観にも関わるパーツですが、子どもが小さいうちは安全を最優先に考えましょう。
割れにくい素材を使ったり、割れても飛散しないガラスを使うことで、大けがのリスクを最小限にできます。
断熱性が高いと風邪を引きにくい!?
最近の新築ではほとんど複層ガラス(ペアガラス)が使われていて、年々普及率がアップしています。
断熱性が高いので冷暖房が効きやすく、部屋内の温度差が少ないのが特徴です。
冬にはハイパワーで使っていたエアコンやファンヒーターの出力を弱めることができます。
暖房器具をハイパワーで使うと、電気代がアップするだけではありません。
空気汚染や乾燥などで喉が痛くなり、風邪を引きやすくなることも。
窓ガラスをリフォームすると、なんとなく窓際が寒々しくてスースーしていたのが解消して、家族の体調が改善することも考えられます。
寒暖差が少なく自律神経が整いやすく、体が寒暖差疲労を起こしにくいメリットがあります。
冬になると何となく毎日調子が悪い人も一年中快適に過ごせるケースも多いです。
複層ガラスは一枚ガラスと比べて結露を起こしにくいので、カビを吸いこむリスクも減ります。
子供を安心して育てる環境には、複層ガラス(ペアガラス)が欠かせません。
子供がいる家庭では、ガラスにぶつかって大怪我をするリスクを少なくすることが大切です。
また火災や、震災時の避難時に怪我や大やけどをしにくいタイプを選ぶことも重要。
カビやダニを発生させない結露防止対策の施された複層ガラス(ペアガラス)に、割れにくい合わせガラスをプラスしたタイプが最も理想的です。
よくあるご質問
最後によくあるご質問にお答えします!
子供をガラスの事故から守る方法は?
💁 今ある窓などのガラスを破損事故を防ぐガラスに交換する方法があります。
オススメのガラスは
★強化ガラス
同じ厚みの透明ガラスよりも3~5倍の強度のガラスになります。子どもが体当たりをしても割れにくいですが、尖ったおもちゃなどをぶつけてしまうと割れてしまうことも考えられるのです。
★合わせガラス(防犯ガラス)
もしもガラスが割れても中間膜の接着力により、ガラスが落下せずに、くもの巣状にひび割れたような状態で残ります。鋭利な破片が飛び散ることがないので、衝突して割れても大けがをするリスクが少ないです。
窓ガラス・ガラス戸の結露は子供に悪影響があるの?
💁 結露を放置するとカビやダニの原因になります。子供に限らず、大人の体にも悪影響がありますので、結露対策は必要です。
結露対策は、主に5つあります。
★掃除をマメにする|カビやダニの温床になるほこりをためないように、こまめにお掃除をしましょう
★結露をこまめに拭きとる|食器用洗剤で拭くと結露しにくくなります
★除湿器を使う|湿度をコントロールすれば、結露しにくくなります
★換気をする|開け放して湿気を取り除くことが大切
★リフォームする|最も有効な対策は、結露しにくいタイプ窓にリフォームすることです
子供が透明なガラスに衝突しないための対策は?
💁 主な衝突対策は、3つあります。
★ガラスの前に家具を設置して突進させない
★曇りガラスにする
★ガラスフィルム(ガラスシート)を貼る
子供が突進して、思わぬ怪我をすることがあります。
まだ小さいうちは大きな掃き出し窓の前にソファーや戸棚を置けば、窓ガラスへ直進して突撃することを防げます。
ガラスがあると分かれば衝突を防げる場合は、曇りガラスにすることでガラスがあると、ひと目で分かります。
ガラスフィルムをフロートガラスに貼れば、万が一割れてしまった時の飛散防止にもなります。
全国の幅広いエリアでガラスのトラブル出張業者が全国の幅広いエリアでガラスのお困りごとやご相談を承っております。現地でのお見積り・ご相談は一切無料(点検作業を伴う見積もりは有料)です。緊急のトラブルでも専用の受付窓口で対応しております。ご予約の際はご都合の良いお時間をお知らせください。休日・祝日、昼夜問わず受付中です。出張業者を初めてご利用になられる、という場合でも心配ありません。コールセンターのオペレーターが優しく丁寧にご要望をお聞きいたします。いつ、どの場所で、どのようなご依頼をされたいのか、しっかりと確認いたします。安心して信頼できる業者に任せたい、いますぐ何とかしたい、料金の見積もりを取りたいなどお問い合わせはいつでもお気軽にお電話ください。